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ファッション業界で働くニューヨーカーに学ぶ、キャリアを積むためのアクティビティ

「ニューヨークのファッション業界で働いてみたい」、この業界に入ったら誰もが一度は思うことではないでしょうか。しかしここ最近では、ニューヨークのFIT やパーソンズのような名門ファッション大学を卒業したニューヨーカーたちでさえも、ジョブをゲットするのに四苦八苦しているようです。ファッションメディアBoF(ザ・ビジネス・オブ・ファッション)が1万1,000人のファッション学生を対象に行ったアンケート調査によると、ニューヨークの学生たちの最大の悩みは「就職について不安を感じていること」、また毎年ファッションを専攻する学生数は増加傾向にあり、その数は求人数を圧倒的に上回っていることがわかりました。

そんな狭き道を切り拓いて行くためには一体どのような努力や行動をとればいいのでしょうか?私たちにとっては、異国の土地ですので、文化の違いや言葉の壁、同じスタート地点に立てないと感じることもあるかもしれません。そんなコンプレックスを解消するためにも、ニューヨーカーたちが実践していること探ってみましょう。

実力と自信をつけるインターンシップ

“インターンシップ”はそんなに想像するほどグラマラスなことではありませんよね。特にある程度年齢を重ねたり、日本でキャリアがある人にとっては、少し腰が重い話かもしれません。しかしこの土地にいる以上、何かしら現地での経験があることを証明できないと、面接官に相手にしてもらえないかもしれません。

インターンシップは、時に悪い経験も含めて良い経験になると言えます。例えば、こんな人と一緒に働きたい(働きたくない)とか、こんな環境下で働きたい(働きたくない)など。インターンシップは実践へのステップを踏むための基盤になると言えます。最新コレクションのランウェイショーからダイレクトにプレオーダーができるオンラインのカンパニー「MODA OPERANDI(モーダ・オペランディ)」でコミュニケーションディレクターを務める女性に聞いた、キャリアについてのインタビュー記事では次のようなことが語られていました。

「私は、昔自分のことをプロフェッショナルインターンと呼んでいたわ。というのも、14歳の時からファッションのインターンを始めて、それから10年間くらいやり続けたの。大学進学の時にニューヨークに引っ越してからも、ToryBurch(トリーバーチ)やDFV(ダイアンフォンファステンバーグ)でインターンとして働いたわ。この2つの会社はとても素晴らしくて、強い女性リーダーの下で働く経験ができて本当にラッキーだと思った! 会社を辞めたあとも、そこで一緒に働いていた人たちと連絡を取り続けて、次のインターン先、そして現在の職も彼らにアドバイスをもらったり人を紹介してもらいました!」

何を知っているかではなく、誰を知っているか

  − It’s Not What You Know, But Who You Know −

 
こんなことわざを聞いたことはありますか?このフレーズは、誰かとキャリアの話をするうえで必ずといっていいほど耳にします。特にニューヨークのファッション業界はとても狭い世界なので、思わぬ人との繋がりが大きな転機に変わることもあります。
ネットワーキングイベントに顔を出すことはコネクションづくりの基本と言えます。ニューヨークではRSVP(事前予約)をすると無料で、業界で活躍している著名人やスタートアップで成功している人のトークショーに参加できるイベントなどが盛んに行われています。そういったイベントでの出会いをきっかけにリレーションシップを築き上げ、新たな機会をつくったり情報を手に入れることはとても大事な活動のひとつです。初対面の場に顔を出す自信のない人は、学生時代のプロフェッサーや業界で働いている友人を尋ねるのもひとつの手段と言えるでしょう。なぜなら単純に、その業界にコネクションがたくさんある可能性が高いからです。過去に私自身も就職活動をしている際、自分は“外国人”であって自分の履歴書だけでまともにリクルートサイトから応募してもニューヨーカーたちには到底勝ち抜いていけないと思っていました。ですから友人の情報や紹介は私にとって大きな戦力となっていました。

ユニークなアプローチで差をつける

「エントリーレベルジョブ(初心者レベルの仕事)は僕の過去の経験上、一番楽しい時期で期待にあふれていたよ。過去に、あるポジションの応募者からGIFで “私がこのポジションにふさわしい10の理由”というタイトルでリスティクルが送られてきたんだ。僕は(良い意味で)笑いながら読んだよ。エントリーレベルは当たり前な話だけど、やる気を見せること、これが本当に大事なことだと思うんだよね。」

そのようにインタビューされていたのは、teen VOUGUEで インターンからスタートし、のちに本採用され現在デジタルエディトリアルダイレクターとして活躍している男性。さらに、実際にteenVOUGUEで行わられていることを次のように語ってくれました。

「ここではアップカミングな若い子たちと情報交換や彼らの相談を受けるためにミーティングを開くことがよくあるんだ。もし君が興味あるなら、自分の気になるエディターに少しでいいから時間をつくって欲しいと連絡してみるといいよ。その後(すぐに返事が返ってこなかったら)フォローアップをしてね。そしてイエスの返事が来たら、時間通りに指定された場所に出向く。事前に質問内容を準備して、そのマガジンの最新号やオンラインの過去のコンテンツをすべて一通りチェックをしておくんだよ。それからグーグルでそのエディターを調べて、彼らのバックグラウンドや仕事の内容を把握しておくことも大切だ。素晴らしいレジュメを持っていったり過剰な服装をしてアピールしに行くよりも、ミーティングが終わった後に、時間を割いてくれてありがとうと、サンキューメールを送ったり誠意と感謝を示す方が重要だよ」

また、実際に本番の面接に行くときには、ユニークでオリジナリティ溢れるレジュメを作成することも成功への鍵と言えます。以前こちらでニューヨーカーのレジュメトレンド事情を執筆しましたのでぜひ併せて参考にしてくださいね。

自分らしさ、どんな人材であるかを発信する

Linkedinは米国内のみで133億人のユーザーを持つトッププロフェッショナルネットワーキングウェブサイトということを知っていましたか。あのオバマ前大統領も、任期が終わったら仕事探しにLinkedinを始めようかと冗談を言っていたほど、今ではキャリアアップにマストなSNSです。それは自身の経験やスキル、目的、知識、プロフェッショナルレベルの興味を、ダイナミックに企業ではなく対個人にアプローチできるからです。そして、ただ単純に総合的にアピールするものではなく、時の流れと共に常にフレッシュな情報を発信・共有したり、自分の経験を更新し、より完成度の高いプロフィールを表現することができるのです。以下、Linkedinユーザーのマストな事柄をリストアップしてみました。

1.プロフィールは常に更新する

2.自分のスキルや目標は深く掘り下げるのではなく、広範囲に書きまとめる

3.職歴はここ1番最近の職務(インターン)経験に焦点を当てる

4.自分のヘッドラインを定期的に更新する

5.求職中であることを大々的にアピールする

6.興味のある企業はチェックし、そのグループがあればフォローする

7.リファレンス、自分の評価を自分のネットワークコネクションに書いてもらう

8.LinkedIn プロフェッショナルコミュニティに積極的に参加する

9.ネットワーキングは、会社を退社した後(夜など)プライベートの時間に行う

 
いかがでしたか?「Work hard and work smart! (一生懸命賢く働く)」はニューヨークの地で根を張っていきたい人にとっては欠かせないキャリアスローガンです。自分が力を入れたもの、努力を惜しまず取り組んだものに人には必ず伝わります。ゴールに向かためのキャリアアップはあくまで通過点です。ニューヨーカーが実際に行っているこれらのことを参考にして、学べるところから早速実践してみては?新しい何かが見えてくるかもしれません。

Interview&Text : Haruka Sagoya

 

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