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転職活動の進め方

職務経歴書の「表現方法」は合否の分かれ道!ファッション業界の転職活動

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前回のコラムでは、職務経歴書(レジュメ)で採用担当者の多くが注目する下記の項目についてお話ししました。

1:どんなブランドで働いているか

2:どのショップで働いているか

3:いくら売っているか

4:売り上げをあげるために行った施策はなにか

上記の項目を応募書類に記入する際に重要なポイントが「表現方法」です。この表現方法を間違えてしまうだけで人事担当者の受け取り方は180度変わってしまいますから、自分の実績をうまくアピールしなければなりません。

では、具体的にどのような書き方をすれば書類選考の通過率があがるのか?ご説明します。

エーバルーンコンサルティング シニアコンサルタント 宮下 智子さん
今回お話を聞かせてくれた転職コンサルタント
エーバルーンコンサルティング
シニアコンサルタント 宮下 智子さん

1:どんなブランドで働いているか?
(ファストファッション/ラグジュアリーブランド/デザイナーズブランドetc…)

採用企業は、自社と同等か、それ以上のクラスのブランドで働いていたことを評価します。わかりやすく言うと競合ブランドで働いてる優秀な方であれば書類選考が通りやすいという事です。競合ブランドであればブランドコンセプトや販売方法、顧客層などのほとんどが自社ブランドと同等ですから即戦力としては最適な人材です。

同じファッション業界でも、数十万円・数百万円の価格帯の販売を行うラグジュアリーブランドと数千円の価格帯を販売するファストファッションでは、顧客層・コンセプト・販売ノウハウが全く異なりますから即戦力として評価はされにくいです。その逆のパターンとして、ファストファッションからラグジュアリーブランドへの転職の場合も同様です。

職務経歴書には、働いているブランド名(企業名)の他に、そのブランドの主なアイテムやアイテム単価を記載しておくと良いと思います。著名なブランドであれば価格帯はアイテム単価の記入は省いても良いのですが、認知度の高くないブランドの場合、採用担当者がそのブランドのポジションやランクを思いつかないこともあります。この場合、アイテム単価を記入しておけばブランドのポジションも想像しやすく、募集企業のブランドと同等レベルの価格帯であれば尚、結構です。

2:どのショップで働いているか?
(路面店/百貨店/インショップ/Eコマースetc…)

ブランドを記載したら次は、ショップの規模とロケーションの記載です。

同じブランドでも銀座の大規模な路面店と地方のインショップの小規模な店舗とでは、品揃え、集客力、客層、マーケット、スタッフ数など周りを取り巻く環境が全く違います。当然、売上額や予算の達成も難易度が大きく異なるので、自分の所属するショップの規模やロケーションを記入しておけば採用者側の良い判断材料となるわけです

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3:どのくらい売っているか?
(予算達成率、前年対比、販売スキル)

販売職であれば採用者が一番気になるのが「売る実力、実績」。実際の売上金額や予算の達成率、昨年対比の数字データを記載しておけば前述のブランド名やお店の規模、ロケーションの記載との相乗効果でより、ご自身の販売スキルを的確にアピールできます。

また、ここで記載する売上金額については、十分な注意が必要です。現在の会社に入社された時に署名した雇用契約の中に守秘義務が含まれていると思います。職務経歴書(レジュメ)とは言え、具体的な売上金額を社外に伝えてしまうのは、守秘義務に抵触する恐れがあります。競合ブランドへの転職であれば尚更。

逆に応募書類を受ける採用担当者にも「この候補者を採用した場合、自社の売上金額も外部に漏らしてしまう危険性がある」とネガティブな印象を与えてしまう可能性も。そうなると販売の実績を伝えないとスキルや実績がアピールできないと言う矛盾が生じますね。

その場合は、具体的な売上金額の記載はせずに売上予算の達成率◯◯%や昨年対比◯◯%と表現するのがスマートです。採用担当者も競合ブランドの売上金額や売上予算は大まかに把握をしていると思うので、守秘義務に抵触しない範囲の記載で十分に候補者のスキルを評価できるはずです。

4:売上をあげるために行った施策はなにか?
(顧客づくり/集客イベント/セット販売率etc…)

優良な売上実績をあげるために行った施策や工夫した点を具体的に思い浮かべて、職務経歴書に書き込んでみてください。簡単なようですが、実際に候補者に話を聞くと、工夫と売り上げが結びついてない人が意外に多いそうです。普段、気にせず当たり前のように行っていることを職務経歴書に書くと、以下のような感じになります。

「お買上げをいただいたお客様には、必ずサンキューメールをお出ししてコミュニケーションをはかり次回の来店を促し、顧客作りを心がけてきた」

「接客の際には、具体的なコーディネイト例をお見せしてセット販売率が高くなるよう心がけてきた」

いかがですか?きちんと売上が上がっているという事は、普段、当たり前のように行っている販売、接客業務にも実は、相応の施策や工夫が盛り込まれているからです。それを思い出して職務経歴書に記入をすれば出来上がりです。さらにこれらを数字データで表現できればアピール度は、もっと向上します。上記の例であれば上顧客数◯◯名とかセット販売率◯◯%と表現できれば採用担当者側も候補者の実績やスキルを想像がつきやすくなります

更に上級のテクニックとして、上記の内容と書くことは全く一緒ですが、順序を逆にすると一気に「できる候補者」のイメージが増加します。最初の例「コーディネイト例を見せながら販売していたらセット販売率があがり、結果としてセット販売率○○%を達成した」を、逆引きにするとイメージが変わります。

「販売効率向上の為、セット販売率○○%の達成をめざして、接客・販売の際には、必ずコーディネイト例をお見せするよう心掛けた」

いかがですか?ゴールを見据えた計画性が感じられる表現になりませんか?同じ内容でも書き方、表現の仕方によって印象やアピール度合が変わります。ちょっとした工夫で書類選考の通過率も変わってきます。

職務経歴書は想いを伝える唯一のツール。だからこそ手間をかけて!

応募書類としての職務経歴書(レジュメ)は、一度も会ったことのない採用担当者に実績やスキル、働きたい思いを伝える唯一のツールです。また、採用担当者にとっても、一度も会ったことのない候補者の選考可否判断を行う唯一のツールになります。同じ実績や結果でも、表現や伝え方で印象は大きく変化します。また、読みやすいレイアウトや、簡潔な文章を意識すると相手の理解度も変わります。

複数社、応募をする場合、どの会社にも全く同じ職務経歴書(レジュメ)を送る方も結構多いようですが、これは絶対にお勧めできません。応募する企業によって、コンセプトや社風が異なります。まして、同じ職種であっても企業により職務内容が異なり、求められるスキルや期待される結果も異なります。であれば当然、応募の際に提出する職務経歴書も企業ごとにカスタマイズする必要があります。

確かに少し手間がかかる作業ですが、この少しの手間が書類選考の通過率に大きな影響を与えますから惜しむべき手間ではないことをご理解ください。

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