アパレル・ファッション業界の求人・転職ならFashion HR

記事一覧

ファッション業界で活躍するグラフィックデザイナー – Fashion HR職種別インタビュー【3】

ファッション業界でご活躍されている方にインタビューする「Fashion HR職種別インタビュー」。3回目の今回は、ファッション業界でグラフィックデザイナーとして活躍されているGさん(仮名)にお話をお伺いしました。グラフィックデザイナーというと、デザイン会社に所属して……というイメージがありますが、アパレル企業に勤務してインハウスのグラフィックデザイナーとして活躍をされている方もいらっしゃいます。ファッション業界におけるグラフィックデザイナーのお仕事とは、今までのキャリアやこれからのキャリアパス、お仕事のやりがいなどについて教えていただきました。

ファッション業界で活躍するグラフィックデザイナー – Fashion HR職種別インタビュー【3】

「ずっとファッション業界内で、グラフィックデザインをしてみたかった」

―元々、デザイン会社でグラフィックデザイナーとして活躍されていたGさん(仮名)。大手アパレル企業へ転職したきっかけはなんだったのですか?

デザイン会社で3年半、広告を中心にデザインをしていたのですが、前職ではこれ以上自分の発展や成長が見込めないところまで来てしまっていました。元々ファッションが大好きで、ずっとファッション業界内でグラフィックデザインをしてみたかったので転職活動を始めました。

―どういう転職活動をされましたか?

当時はまだ、Fashion HRのようにファッション業界に特化した転職求人情報サイトが無かったので、さまざまな業種を扱う大手の求人サイトに登録しました。同時に、人材紹介会社にも登録してみましたね。ですが、人材紹介会社から紹介して頂いた案件は全て小企業で興味があまり湧かず……その半面、ファッション業界での経験がなかったので、求人サイトに掲載されている求人に応募しても、全て落ちてしまいました。

チャンスを逃がしたくなかったので、ゼロからやり直す気持ちで入社

そんな中、たまたま某求人サイトでグラフィックデザイナーの求人を見つけたんです。当時、斬新な広告で世界中から注目を浴びていた大手アパレル企業のカットソー部門でのグラフィックデザイン担当ということでした。思い切って応募してみると、ファッション業界の経験がない自分を採用してくださいました。正直、こちらが提示した条件とは全く合わなかったのですが、チャンスを逃がしたくなかったので、ゼロからやり直す気持ちで入社させて頂きました。

―ある程度、企業規模の大きい大手アパレル企業だからこそ、インハウスでグラフィックデザイナーを抱えることができるのでしょうね。組織はどのようになっていましたか?他の部署との関係性や、具体的なお仕事の流れを教えてください。

グラフィックデザインのチームは10人体制で、その中でメンズチームが3人体制。チームリーダーはいましたが、上下関係はフラットで働きやすい環境でした。グラフィックデザインチームは、主にカットソーにプリントするグラフィックのデザインや、コラボレーションするアーティストなどの提案を担当していました。カットソーのボディ(形、生地)は、デザインチームが決めるので、ボディに合ったグラフィックデザインを提案します。コラボレーションなどをする場合は、ライセンスチームがコラボレーション先のクライアントと交渉してくれるので、それを基に実際の商品に落としこんでいきます。

ファッション業界で活躍するグラフィックデザイナー – Fashion HR職種別インタビュー【3】

最初から最後まで全て1人で進行できる、新しい環境に飛び込んだ

―現在は、同じ会社内での別ブランドに異動されたそうですが、異動のきっかけは何だったのですか?

4年半勤めたのですが、チャレンジ精神が強い自分にとって、同じ環境で働き続けることに対してモチベーションの限界を感じてきていました。そんな時、今までグラフィックデザインは外注していた売上急上昇中のブランドで、社内公募があり、インハウスでグラフィックデザイナーを探しているとのことだったので、新しい挑戦の場、自分が試される新しい環境へステップアップできるチャンスとして捉えました。以前は、デザインチームやライセンスチームなどとの役割分担がありましたが、商品を制作する過程を最初から最後まで全て1人で進行できる、そんな環境にチャレンジしてみたかったんです。

―広告のグラフィックデザインと、アパレルのグラフィックデザインの違いはどこにありますか?

全然違いますね。まず制作のプロセスが違います。広告の場合は映画を一本作る感じと似ていて、まずクライアントがいて、外部のフォトグラファーもいて、それに合わせてデザインを提案します。

対して、アパレルのグラフィックデザインの場合は(私の環境での制作のプロセスになりますが)、経営陣含む幹部クラスの方に、シーズンごとのデザイン(グラフィック)を1人でプレゼンをします。カットソーのボディをどんなものにするのか、ネック周りはどのような開きにするのかなど、細かなディテールを含めて全部自分がデザインしなければなりません。一方で、地方のロードサイドのショップにご来店されるお客様はファミリー層やシニア層などで、デザインの幅の広さも要求されるブランドであるため自分のカラーだけを全面に押し出すということのないように、生産量の1/3は外部に発注しています。

―”グラフィック”デザイナーというよりは、もはやカットソー専門のデザイナーといっていいのではないでしょうか。では、ファッション業界内で活躍するグラフィックデザイナーはまだ少ないと思いますが、今後どのようなキャリアパスを描いていますか?

元々「海外で働きたい」という希望もあって、現在勤務している大手アパレル企業を選びました。既にデザインの拠点が東南アジアと米国にあるので、海外に行きやすい環境なんです。会社のサポートも充実していて、海外異動へのチャンスをうかがいつつ、英会話レッスンへ通っています。

ファッション業界で活躍するグラフィックデザイナー – Fashion HR職種別インタビュー【3】

「街中で自分のデザインした服を来ている人を見かけると、本当に嬉しい」

―最後に、ファッション業界ならではのグラフィックデザイナーのやりがいを訊かせてください。

街中で自分のデザインした服を来ている人を見かけると、本当に嬉しいです。
広告デザインをしていた時であれば、例えば自分のデザインしたポスター以外にも、電車内の中吊りやテレビCM、雑誌広告など、さまざまな媒体へと展開されるのですが、一方で「自分のデザインを見て、商品を購入してくれた」ということは特定できない。今は、ダイレクトに「自分のデザインを気に入って、購入してくれたんだ」という実感ができるので、やりがいを感じています。

―ありがとうございました。

 

アパレル業界特化型転職・求人サイト
Fashion HRはこちらから

 

Fashion HRはファッション・アパレル業界に特化した求人情報サイトです!

FHR_top

ショップスタッフや店長などの販売職から、PR、MD、VMD、営業、総務/経理、秘書、ロジスティックスなどのバックオフィス職まで、外資系ラグジュアリーブランドから国内有名ブランドまで求人情報を多数掲載中。早速、会員登録をして求人をチェック!

   
無料会員登録する

記事一覧