アパレル・ファッション業界の求人・転職ならFashion HR

記事一覧

新たなトレンドが浮上!2024秋、注目の3大トレンドをまとめて紹介

かつてのトレンド発信源は主にファッション誌でした。海外のコレクションやストリートから次のトレンドを予想して特集することで、トレンドが周知されました。しかし現在、トレンド発信の中心はSNS。セレブやインフルエンサー発のスタイルが注目されるようになり、発信者の数と比例してトレンドが多様化する傾向にあります。また、発行日が決まっている雑誌に対し、SNSは毎日何度でも更新できるため、トレンドの移り変わりもよりスピーディーに。そんな中、幅広い世代から熱視線を送られているのが今回紹介する3つのトレンドです。

【目次】
今秋の3大トレンド
カウボーイコアとは
カウボーイコアのマストアイテム
ボーホーシックとは
ボーホーシックのマストアイテム
ゴープコアとは
ゴープコアのマストアイテム

今秋の3大トレンド

最近のトレンドはたいてい語尾に「コア」が付きますが、今回紹介する3つのトレンドの2つにも「コア」が付いています。ちなみにファッションで使う「コア」は、言うなれば「系」のこと。以前はストリート系、モード系などと括っていたのが「コア」に置き換わったのだと覚えてください。さて、この秋に知っておくべき3つのトレンドは、まず歌姫・ビヨンセが火付け役の「カウボーイコア」、次にクロエが再燃させたと言われている「ボーホーシック」、最後にセレブがこぞって実践する「ゴープコア」です。ではそれぞれについて解説していきましょう。


カウボーイコアとは

アメリカ西部開拓時代の雰囲気を感じさせるカウボーイコア。ウエスタンブーツやカウボーイハット、デニムにフリンジなど、カウボーイを象徴するアイテムを取り入れたスタイルを指します。このトレンドは歌手のビヨンセが2022年にリリースしたアルバムのジャケットが火付け役とされ、その後のワールドツアーのステージ衣装でカウボーイハットやウエスタンブーツを身に付けたのが大きな話題に。また、2024年のグラミー賞授賞式に私物のカウボーイハットを着用して登場したことで、カウボーイコアの流行が決定づけられました。

カウボーイコアのマストアイテム

ウエスタンシャツ

ショルダーヨークやフラップ付きの胸ポケット、スナップボタンなどのディテールが印象的なウエスタンシャツ。素材はさまざまですが、デニムやネル素材のものが合わせやすいでしょう。なお、ショルダーヨーク部分に刺繍を施したものも多数ありますが、これはウエスタン要素が濃くなるため難易度は高め。初心者なら刺繍やフリンジなどがないシンプルなものを選ぶのがおすすめです。

デニム

カウボーイのボトムスといえばデニムですが、よりトレンド感を出したいならデニムスカートをチョイス。インにチュールスカートを重ねて裾から覗かせるなど、少し甘めの要素を取り入れるといっそう今風の仕上がりに。膝丈ならウエスタンブーツとの相性も良く、ハードになりすぎず可愛いカウガール風にまとまります。デニムはワンウォッシュなどのキレイ目を選ぶと品よく見えるので、大人がカウボーイコアに挑戦する場合は濃色デニムを選ぶと取り入れやすいでしょう。

ウエスタンブーツ

1点で完璧にカウボーイコアを体現できるウエスタンブーツ。このトレンドを受けてウエスタンブーツの老舗、Tony Lama(トニーラマ)の人気も再燃しています。また、クリスチャン・ルブタンなどのラグジュアリーブランドもウエスタンブーツを続々リリース。洗練されたカウボーイスタイルを目指すなら、ハイブランドのブーツを投入するのも良いでしょう。

カウボーイコアを実践するために必須なのが、シャツにデニム、そしてウエスタンブーツです。しかしこれらを全部取り入れると、カウボーイのコスプレになるので要注意。カウボーイコアの核となるウエスタン風のアイテムはどれもインパクトがあるので、1点使いがベストバランスです。コツはデニムを中心にコーデを組み立て、ウエスタンの要素はワンポイントに絞ること。なお、カウボーイの象徴であるカウボーイハット(テンガロンハット)はかなりの存在感があるため、相当なオシャレ上級者でない限り手を出すのは控えたほうが無難かもしれません。


ボーホーシックとは

40代以上の方にとって、ボーホーシックは懐かしいかもしれません。2000年頃にケイト・モスやシエナ・ミラー、ニコール・リッチーたちモデルやセレブがこぞって身を包んだボヘミアンテイストが、2024年に再び脚光を浴びています。ボーホーとはボヘミアンとNYのソーホー地区を合わせた造語で、都会的なボヘミアンスタイルのこと。レースにパッチワークデニム、サボサンダルなどが定番で、今季のコレクションでクロエがボーホーテイスト溢れるコレクションを発表したことで復活を遂げました。

ボーホーシックのマストアイテム

エアリーワンピース

ふわりと風をはらむワンピースはボーホーシックのユニフォーム。たっぷりのラッフルや総レース、小花柄などデザインはさまざまですが、足首までを覆うマキシ丈がマストです。ただ、マキシ丈ワンピースは面積が大きく重たく見えがち。そのため小柄な人は淡い色や透け感のある素材を選び、意図的に軽さを出すのが良さそう。前ボタンのタイプならインナーにシンプルなキャミソールとデニムを合わせ、羽織風に着こなすのも素敵です。

レーストップス×デニム

レーストップスとデニムのコーデはボーホーシックの基本形ですが、このスタイリングのお手本はジェーン・バーキン。デニムはフレアシルエットやベルボトム、レーストップスはウエストが覗くくらいの短め丈が今年らしいでしょう。シンプルなコーデなのでアクセントになる小物選びがおしゃれに見せる鍵ですが、ファーをあしらった秋冬仕様のカゴバッグなどが相性抜群。スカーフを頭に巻いてヘッドドレス風にするなど、ボヘミアンな要素は小物でプラスしましょう。

ウエッジシューズ

歩きやすさとスタイルアップが叶うウエッジシューズですが、ボーホーっぽさを強く出したい場合は木製素材のソールを選ぶこと。このスタイルのポイントはプリミティブさにあるので、服や靴、小物類はナチュラルな素材でまとめるのが成功の鍵です。また、土臭い雰囲気があるウエスタンブーツもお似合い。同じくトレンドのカウボーイコアにも使えるので、今季1足持っておくと便利です。

ボーホーシックは、アクセサリー使いもかなり重要。今シーズンは大ぶりアクセサリーを重ね付けするのが流行っていますが、アクセサリーのレイヤードはボーホーシックにもマッチします。ただし、ネックレスにリング、バングルなどをたっぷり重ねる場合は、ワンピースは無地を選ぶなど色と柄を引き算するのがシックに見せるコツ。あくまでも「都会的な」ボヘミアンスタイルなのを肝に銘じておきましょう。


ゴープコアとは

ゴープコアのGorpは、Good Old Raisins and Peanutsの頭文字。なぜレーズンやピーナッツ?と疑問に思いますが、これらはアウトドア時の必需フード。つまりアウトドアテイストを取り入れたスタイリングをゴープコアと呼びます。ゴープコアは以前流行ったアスレジャールックに似ていますが、アスレジャーがヨガやフィットネスウエアを取り入れたのに対し、ゴープコアはよりアウトドア志向。ザ・ノースフェイスがストリートでも人気ですが、アウトドア時に着るアイテムを日常着に取り入れるのがゴープコアです。

ゴープコアのマストアイテム

コンバットブーツ

軍隊が戦闘用に履くコンバットブーツは多くの場合、編み上げデザインで歩行性や耐久性、防水性に優れているのが特徴です。一見ハードですがシンプルなので合わせやすく、パンツにもスカートにもお似合い。カラーバリエーションも豊富ですが、最初に買うならスタンダードな黒を。カラフルな厚手のソックスと組み合わせると映える足元が完成します。

カーゴパンツ

定番のカーゴパンツも、今シーズンらしさを出すならワイドシルエット一択。ボリューミーなカーゴにコンパクトなトップスを合わせる着こなしが昨年から人気ですが、この秋冬もその傾向は継続中。春夏は軽さを演出する明るいカラーが人気でしたが、秋冬はカーキやデニム素材が主流に。大人っぽくキレイ目に着こなしたいのなら、落ち感のある素材を選びましょう。

ナイロンパーカー

ナイロン素材のパーカーはマウンテンパーカーとも言います。アウトドアスタイルの要的アイテムですが、以前のナイロンパーカーは多色使いのカラフルなデザインが主流でした。一方、今季のゴープコアは、よりシックでモダンに決めるのがお約束。モノトーンかアースカラーの単色で、シンプル&シックを意識すると今年らしく見えます。

ゴープコアは3つのトレンドの中では一番挑戦しやすいですが、シルエットにこだわらないとどこにでもいる人になりがち。ニットキャップやサングラスなどの小物もプラスしつつ、フィット&ルーズなど全身のバランスを重視。カラフルになりすぎないように気をつけて、モードに昇華するのがカッコよく着こなすコツといえそうです。

TEXT:橫田愛子

Fashion HRはファッション・アパレル業界に特化した求人情報サイトです!

FHR_top

ショップスタッフや店長などの販売職から、PR、MD、VMD、営業、総務/経理、秘書、ロジスティックスなどのバックオフィス職まで、外資系ラグジュアリーブランドから国内有名ブランドまで求人情報を多数掲載中。早速、会員登録をして求人をチェック!

   
無料会員登録する

記事一覧