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トラックパンツ、ジャージ、ジョガーパンツ、スウェット…トレンドのリラックスパンツと大人の着こなし方

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コロナ禍でステイホームが注目されて以降、リラックスパンツが再評価されており、今ではデニム感覚で気軽に履ける定番アイテムにまで昇格。スウェットやジョガーパンツ、トラックパンツといったこれらの緩い系パンツは履き心地が快適で動きやすくお手入れも簡単。なので一度履くとクセになるという人も多いですが、大人が品良く履きこなすにはコツがいるアイテムでもあります。そこで今回は、今や定番化したリラックスパンツについて、その種類やコーディネートのコツなどをお届けします。

【目次】
リラックスパンツがベーシックアイテムに
トラックパンツとジャージの違い
ジョガーパンツとは
スウェットパンツとは
大人の着こなしのコツ

リラックスパンツがベーシックアイテムに

かつてスウェットやジャージなどのリラックスパンツは、部屋着、またはスポーツウエアという印象が強くありました。体育会系の学生やHIPHOP系ファッションが好きな人を除けば、大人がリラックスパンツでご近所以外の場所に出かけることはほありませんでした。しかしいつの間にかじわりと市民権を得て、今ではトレンドを越え定番となりつつあります。定番化していく中でリラックスパンツそのものもブラッシュアップされ、シルエットや素材感にも変化が生まれました。日本でのジャージブームの火付け役は「STAY TUNE」がヒットしたバンド「Suchmos(サチモス)」ではないかと言われていますが、それなら日本におけるジャージブームは2017年頃が始まりかもしれません。ちなみにもっと以前には、2000年頃にパリス・ヒルトンが着用してブームとなった「Juicy Couture(ジューシー・クチュール)」のベロア素材のトラックスーツが大流行。こちらはY2Kブームで再び注目を集めたのも記憶に新しいところです。いずれにせよリラックス系パンツのトレンドを牽引してきたのは、アーティストや海外セレブたち。その流れは現在も継続中で、スポーツジャージなどをコーデに取り入れるスタイリングも海外セレブが発端です。


トラックパンツとジャージの違い

ジャンパーとブルゾンのように、服の呼び方には「どう違うの?」と境界線が曖昧なものが多くあります。トラックパンツとジャージも同様で、何を持って分類するのかを迷う人も多いはず。実はパンツを指して呼ぶ場合、このふたつはほぼ同じです。正確にはトラックパンツはトレーニングウエア風のデザインで服の名称、ジャージは編み地やニット素材のジャージーが由来。トラックパンツがアイテム名なのに対し、ジャージは素材名という違いがありますが、どちらで呼んでも間違いではありません。ただ、ファッション用語として使う場合はトラックパンツと呼ぶことが多く、ユニフォームや部屋着を指すときにはジャージと呼ぶのが一般的です。トラックパンツやトラックジャケットはアスレジャーやスポーツMIXスタイルの浸透とともにファッションアイテムの仲間入りをしたので、ジャージよりもファッション性が高いのも特徴と言えるでしょう。


ジョガーパンツとは

トラックパンツとジャージの違いはわかったけれど、ではジョガーパンツはどういうものでしょう。一見するとみんな同じように見えますがジョガーパンツはシルエットに大きな違いがあります。元々ジョガーはジョギングの意味で、走るシーンに適したデザインとなっているのです。そのため走る際に邪魔にならないよう裾に向けて細くなるテーパードシルエットが中心で、丈もジャストサイズ。トラックパンツやジャージにはワイドシルエットだったりオーバーサイズのゆるっとしたデザインも多いですが、ジョガーパンツは特に膝下にかけてはフィットするものが大半で、リラックスパンツ類の中では比較的キレイめに履けるのもポイントです。


スウェットパンツとは

トラックパンツとジャージ、ジョガーパンツに続いて登場するのは、スウェットパンツ。スウェットパンツのスウェットとは、コットンをメリヤス編み(ジャージー織)にしたニット生地のこと。伸縮性があり柔らかで、程よい厚みがあるのでリラックスした着心地が持ち味です。トラックパンツやジャージ、ジョガーも素材がスウェットの場合は総じてスウェットパンツですが、その中でもシルエットやアイテムによって呼び分けている、というのが正しいでしょう。


大人の着こなしのコツ

人気のリラックスパンツですが、大人にとってはいまだに「ワンマイルウエア」のイメージが付きまといます。外出着にするには抵抗がある、合わせ方がわからない、だらしなく見えるのでは、などの声も多く、おしゃれに着こなすには難易度が高そうだと諦めることも。しかしポイントさえ押さえればリラックスパンツもお出かけウエアになるので、ここからは大人が品良く着こなすコツを紹介していきます。

トラックパンツ・ジャージ

トラックパンツやジャージの多くは、サイドラインなどのデザインが入ったものが主流。スポーティーな雰囲気が魅力ですが、大人が着こなすなら程よく緩いサイズを選ぶこと。ジャストサイズだと体育教師風に見えるのでやや緩めのシルエットで抜け感を出しつつ、トップスは女性なら体にフィットするニットやカットソーでタイト&ワイドなシルエットにまとめ、男性ならデニムジャケットやゆったりとしたシャツなどでプレッピー風に仕上げるとこなれて見えます。

ジョガーパンツ

リラックスパンツの中でも比較的大人が着こなしやすいのがジョガーパンツです。テーパードシルエットは普通のパンツでも品良く見えますが、ジョガーパンツも膝下がすっきりとしているのでルーズな印象になりにくく、オフィスカジュアルなどにも着回しが可能。これからの季節だと、女性ならオーバーサイズのシャツで足元にはパンプスを合わせると上品に着こなせ、男性の場合もTシャツに綿や麻などカジュアル素材のジャケットをプラスし、どこかに必ず清潔感のあるアイテムを取り入れること。なお、ジョガーパンツはあまりフィットしすぎると腰回りやお尻のラインが目立つので、腰回りは少しゆったり、膝から下は細めのタイプを選びましょう。

スウェットパンツ

大人年齢の人が最も着こなしにくいのがスウェットパンツですが、その理由は全体的にルーズなシルエットにあります。太すぎると完全に部屋着に見えてしまうので、必ず試着をし、程々のルーズ感で履ける1本を選ぶのが鉄則。裾が余りすぎても格好悪いので、丈感も少し長めくらいが適当です。コーディネートのコツは、持ち味のリラックス感を出しつつ品良くまとめること。ワークやマリン系アイテムとの相性が良いので、ワークジャケットやボーダー柄のバスクシャツと合わせるのが良さそう。足元はオールレザーのコンバースなど、クラシックな白スニーカーで清潔感と上質さを添え、全体的にシンプルにまとめるのが着こなしの鍵です。

TEXT:横田愛子

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