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販売員必見!各国で違うサイズ表記の話

近年、オンラインショッピングの普及や輸入衣料品を扱う店の増加により、海外の服を手軽に購入できるようになりました。しかし購入の際、ネックとなるのが日本とは異なるサイズの表記。国際基準としてS・M・L・XLといった表記は存在しますが、国によってサイズ感の違いが生じるため、欲しい服が日本サイズでは何になるのか把握しておく必要があります。本記事ではインポートブランドなどを購入する際に知っておきたい、日本と海外におけるサイズ表記の違いについて国際基準と比較して解説します。

【目次】
国際基準サイズとは
トップスのサイズ表記
ボトムスのサイズ表記
【知っておきたい】Tシャツやパーカーの厚みに使われるのは「オンス」
オンラインショッピングにおけるサイズ選びのコツ

国際基準サイズとは

日本では日本独自の国家規格としてJIS(日本工業規格)、S・M・L・LLなどを設けています。このように国ごとに定められたサイズ規格が異なるため、世界の基準サイズとして定められたのが国際基準サイズ。また、国際基準はS・M・L・XLなどで記され、例えばレディース(トップス)の国際基準「M」は日本のJIS規格の「L」とサイズ感がイコールです。同じ単位を使っていたとしても、国によって計測する際のスタート地点が異なることもあるため、国ごとにサイズの違いを比べるのは至難の業。そのため、国際基準と比較することで各国のサイズの違いをよりわかりやすく理解することができるのです。


トップスのサイズ表記

・日本サイズ

日本の服のサイズ表記は、JIS規格のS・M・L…以外に、トップスの場合、メンズ・レディース共に「号」の単位が用いられます。国際基準のMサイズはメンズなら3号(L)、レディースなら11号(L)に相当します。号数は基本的に奇数が用いられていますが、これは日本で洋服のサイズを決める際、アメリカの規格を参考にしたため。アメリカでは成人サイズが偶数、ジュニアサイズが奇数とされていますが、日本の成人女性がアメリカのジュニアサイズにフィットしたので、その名残が現在まで受け継がれています。これにA・Y・AB・Bなどチェストとウエストの寸法差による体型の区分、R・P・Tなどの身長による区分が併記されることがあります。日本人女性の場合、身長158cmの「9AR」が最も標準的な体型とされています。

・USAサイズとEUサイズ、UKサイズ

アメリカ(USAサイズ)やイギリス(UKサイズ)、ヨーロッパ(EUサイズ)のサイズ表記は基本的に「インチ」を採用しており、2桁の偶数で表記されます。1インチ=2.54センチとなります。メンズの場合、アメリカとイギリスはほぼ同じサイズ感でMサイズは「38」ですが、ヨーロッパでは平均身長の高さから国ごとに独自の計算方法が用いられ、Mサイズはドイツとイタリアで「48」、フランスでは「42」となります。

レディースの場合、アメリカとイギリスでは、日本でも使用されている「号」が用いられます。Mサイズはアメリカで「8」、イギリスで「12」とされています。ドイツのレディースの標準サイズは「38」ですが、フランスでは「40」、イタリアでは「44」となります。

「サイズ38」という言葉もあるように38インチは洋服のサイズにおける基準値とされています。しかし、国ごとで標準サイズの捉え方に違いがあるため、自分が買おうとしている服がどの国の基準でサイズ表記しているかを把握しておきましょう。


ボトムスのサイズ表記

・日本サイズ

日本におけるボトムのサイズは「センチ」が単位として使用されています。Mサイズはメンズの場合、「76〜84」とされ、レディースは「67〜70」となります。ただし、デニムやジーンズの場合は日本のメーカーでも海外表記の「インチ」を使用するケースが多く見られます。

・USAサイズとEUサイズ、UKサイズ

アメリカ・イギリス・ヨーロッパでのボトムのサイズは主に「インチ」が使用されます。レディースでもボトムについてはインチ表記になります。トップスと同じく国ごとに表記の差があり、メンズのMサイズはアメリカ・イギリスで「30〜31」、ドイツで「48〜50」、フランスで「40〜44」、イタリアで「46〜48」となります。レディースのMサイズはアメリカ・イギリスで「26〜27」、ドイツで「36〜38」、フランスで「38〜40」、イタリアで「40〜42」となります。

ボトムは日本と海外で体型の差がトップス以上に明確に現れるアイテムです。そのため購入する際は、できる限り試着することがおすすめです。

【知っておきたい】Tシャツやパーカーの厚みに使われるのは「オンス」

Tシャツを選ぶ際にサイズと共に表記されるのが、「オンス」という単位。これはアメリカやイギリスで使用されるヤード・ポンド法で示す重さの単位で、Tシャツの生地の厚さの基準になってきます。Tシャツにおけるオンスとは約90センチ四方に対する生地の重さで、1オンスは約28.35グラムになります。Tシャツを選ぶ際にサイズと共に表記されるのが、「オンス」という単位。これはアメリカやイギリスで使用されるヤード・ポンド法で示す重さの単位で、Tシャツの生地の厚さの基準になってきます。Tシャツにおけるオンスとは約90センチ四方に対する生地の重さで、1オンスは約28.35グラムになります。オンスの数字によってTシャツの着心地を判断することができます。ヘヴィーウェイトと呼ばれる5~6オンスであれば、適度な厚みがあることから白色でも透ける心配がなく、オールシーズンの着用に適しています。夏場にサラッとした着心地を求めるなら3~5オンスがおすすめ。ただし、生地が薄いため、透けやすさや洗濯の際の型崩れに注意する必要があります。6~7オンスになると冬場でも温かく着ることができますが生地が厚い分、固さやごわつきが気に可能性もあります。

オンラインショッピングにおけるサイズ選びのコツ

オンラインショッピングでは実店舗のように試着できないケースが大半で、試着可能な場合でも商品を送り返す必要があるため時間と手間がかかってしまいます。そのため、国内外問わず、オンラインで服を購入する場合は自分の体のサイズを慎重に調べておく必要があります。基礎知識として知っておきたいのが、表記されているサイズは服の寸法ではなく、着る人の体のサイズを表しているということ。これはヌード寸法という採寸法に基づいて決められており、トップスであればバスト・ウエスト・肩巾・袖丈、背丈、ボトムであればウエスト・ヒップ・レングスなど、パーツごとに測定の仕方が細かく定められています。これを詳細に把握し、国ごとに定められた基準に当てはめれば、サイズ選びでの失敗を未然に防ぐことができるでしょう。

TEXT:伊東孝晃

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