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2023春夏はシルエットコンシャスがキーワード!おすすめアイテムも紹介

ファッションで「コンシャス」と聞いてまず思い浮かぶのは、90年代のバブル期に日本を席巻したボディコンシャスブームだという人もいるかもしれません。ボディコンシャス、通称ボディコンは体のラインを強調した装いのことですが、今季の春夏に再びトレンドに躍り出たのが「コンシャス」というキーワード。とはいえ最新の“コンシャス”はひと昔前とは少し趣が異なり、衣服の一部に特徴的な装飾が施してあるアイテムたちが主流です。では早速トレンドのコンシャスについて詳しく解説していきましょう。

【目次】
コンシャスとは?
春夏トレンドを牽引するシルエットコンシャス
おすすめのコンシャスアイテム

コンシャスとは?

コンシャス(conscious)は意識的や意識している様という意味の形容詞で、ボディコンシャスな服ならば体のラインを意識(強調)した服、という具合に使います。今季なぜコンシャスという言葉が出てきたのか。それはシルエットそのものに意識的にヒネリを加えたアイテムが注目を浴びているから。そもそもこのコンシャストレンドの火付け役となったのが、2018年頃にリバイバルした80年代ファッションブームです。80年代といえばパワーショルダーやビッグショルダーと呼ばれる肩にボリュームを持たせたデザインの女性服が人気で、2018年頃からはそれをアップデートしたアイテムが多くのブランドから登場し始めました。そして2023年、その流れを汲み、デザインの一部に視線を集めるディテールを取り入れたアイテムがメインストリームに浮上したのです。


春夏トレンドを牽引するシルエットコンシャス

2023年S/Sミラノコレクションでヴェルサーチェのランウェイに登場したパリス・ヒルトン。パリスといえば露出度の高いボディコンシャスなドレスが定番の元祖パーティーガールですが、彼女の再来でコンシャスブームがいよいよメイントレンドに浮上したと確信したファッション関係者も多かったはず。このショーで彼女が身につけたホットピンクのミニドレスをはじめ、他のメゾンからもシースルー素材や胸元が大胆にカットされたボディコン的要素のあるファッションが続々と登場しました。これらはY2Kブームの影響もありながら、シアー素材やドレープを多用し、よりエレガントな方向へと進化を遂げています。コンシャストレンドの先頭を走るのが肌見せありきのボディコンではあるものの、リアルに真似をするのはやはりハードルが高め。そこでもっと取り入れやすいコンシャスとして人気を集めているのが、これから紹介するアイテムたちです。


おすすめのコンシャスアイテム

胸元が露わなドレスやマイクロミニ丈のスカートを着こなす自信はないけれど、どこかにコンシャスな要素を加えたスタイリングがしたい。そんな気持ちに寄り添い、デイリー使いできるコンシャスアイテムが揃うのが今季の魅力でもあります。中でもいくつか代表的なものをピックアップしたので、ぜひワードローブにプラスしてはいかがでしょう。

袖コンシャス

コンシャスブームの中でも最もリアルトレンドとなっているのがこちら。袖にボリュームを持たせたボリュームスリーブや大きく膨らませたバルーンスリーブ、紐でシャーリングを寄せて変化をつけられるドロストスリーブなど、一見プレーンなブラウスやシャツながらも袖にひとクセあるのが「袖コンシャス」です。「盛り袖」と呼ばれることもあり、こちらは2017年頃からファストファッションブランドでも登場してじわじわと人気に。その多くはフェミニンで愛らしいものが中心で、1枚でも華やかに仕上がるのがポイントです。腕の太さをカバーしてくれるという効果も期待でき、幅広い年齢層の女性から支持を集めています。

ウエストコンシャス

ウエストにデザイン性を持たせたボトムスをはじめ、装飾的な要素を兼ね備えつつもウエストマークができるサッシュベルトや個性派コルセットまで、袖コンシャスと同様に取り入れやすいのが「ウエストコンシャス」。ボトムスならばウエストに切り込みが入っていて少し肌が覗く仕掛けが施されていたり、ビジューが添えられている、アクセントになる共布のリボンやベルトがついているものがメイン。これらのボトムスはトップスをインして腰回りのデザインを見せる造りになっており、しっかりとウエストマークすることで女性らしいシルエットに見えると評判です。一方で手持ちの服を即アップデートできるサッシュベルトやベルト感覚で使えるコルセットは、価格が手頃なものも多く若い世代にも人気です。

生地コンシャス

コンシャストレンドの中で、一番モードに寄っているのは「生地コンシャス」かもしれません。これは特徴的な生地や素材で作った衣類を指すもので、とりわけ立体的な凹凸のあるポップコーン生地や透け感のあるチュールなどを使った洋服が今季は豊富。生地コンシャスの代表的なブランドはプリーツ加工が施された独自生地を用いた「プリーツプリーズ イッセイミヤケ」が有名ですが、今季は生地そのものの個性を際立たせたアパレルに注目を。グッチでも77%が植物由来の原材料から作られている「デメトラ」という新素材を発表していますが、サステナブルな視点からもこうした新素材を発表するブランドは増加傾向に。こういった環境に優しい新素材も含め、生地コンシャスに分類されます。なお、生地コンシャスは生地そのものに個性があるため、シンプルな着こなしに徹するのがコーデを成功させる秘訣です。

さまざまな「コンシャス」なトレンドをまとめて紹介しましたが、どこかに特徴を持つ服というのは上手に取り入れればスタイルアップにも役立ちます。その代わりに選び方を間違えれば野暮ったくなったり気になる部分を強調する恐れもあるので、購入時やお客さまに薦める際は必ずフィッティングをし、全身のバランスを見極めて選ぶことが求められます。

TEXT:横田愛子

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