アパレル・ファッション業界の求人・転職ならFashion HR

記事一覧

デザイナーの素顔に迫る おすすめファッション映画 Vo.1

ファッション業界で働く・目指す人にとってファッションデザイナーは憧れの存在。有名ブランドのデザイナーともなれば雲の上の人のように感じるかもしれません。しかし、全てのデザイナーが、泉が湧き出るようにデザイン画を思いつくわけではなく、我々と同じように頭を抱えて悩んだり、評価されて両手を挙げて喜んだりと、人間らしい一面を持っていることでしょう。そこで今回はデザイナーの素顔が見られるおすすめのファッション映画を紹介します。

Dries Van Noten

Brand features

Dries Van Notenはエスニックなテーマをメインにモードかつ上品なスタイルが特徴で、色使いと個性的なプリントが魅力のブランド。特に花はブランドを代表するモチーフで、2008年春夏レディース・コレクションではYves Saint Laurentからインスピレーションを受けた花柄のアイテムを発表し話題になりました。花はデザイナーであるドリス・ヴァン・ノッテンの繊細で職人気質なクリエイションを表現するに相応しいモチーフだとも言われています。

Movie

『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』

『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』/¥4,180(税込)/販売元:アルバトロス ©2016 Reiner Holzemer Film-RTBF-Aminata bvba-BR-ARTE

映画『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』は、そんなドリス・ヴァン・ノッテンと花に注目した作品。これまで数多の密着取材依頼を断ってきたドリスと3年もの交渉の末に実現した初のドキュメンタリー映画です。2015春夏レディース・コレクションから2016/17秋冬メンズ・コレクションまでの1年間に密着。ドリスの自宅からアトリエ、刺繍工房などプライベートから創作活動に至るまで彼の素顔を見られる注目の1本です。

ドリス・ヴァン・ノッテンは、ファッションはタイムレスであるべきという考えのもと、すぐに飽きの来るファストファッションではなく持ち主と共に成長してじっくり味わえる服作りを行っています。「育てていく」という点において、花も同様。彼の自宅には大きな庭があり、バラやダリア、50種類の紫陽花など鮮やかな花たちが咲き誇っています。映画では美しく華やかな花々を、時間をかけて楽しみながら育てるドリスの貴重なプライベートシーンも収録されています。

Dries Van Notenはこれまでに一切広告を打たず、主なコミュニケーションツールにランウェイショーを位置付けてきました。これまでのコレクション数は100回を超えていますが、デザイナーの制作現場では大量のテキスタイルを前に何度も組み合わせを試し、試行錯誤を繰り返す様子も。才能溢れるデザイナーと思われがちな彼の地道で努力家な一面を見ることができます。


SAINT LAURENT

Brand features

Saint Laurentと言えばクラシカルなジャケットなど優雅で繊細なアイテムが多いイメージがありますが、デザイナーであるイヴ・サンローランが持っている「モードの帝王」という異名は彼が最先端でありアヴァンギャルドな革命家であったことを表しています。1966年当時、女性のパンツスタイルがタブーとされていた中で、女性用のタキシードスタイル「ル・スモーキング」を発表。「ブレザーやパンツ、スーツなど実用的なワードローブを、男性と同じように女性も求めているはず」という彼の予想は的中し、大きな社会現象を起こしました。1968年には素肌が透けるシアーなブラウスとシースルーのトップスを発表し、男女平等を主張しました。

Movie

『SAINT LAURENT/サンローラン』

『SAINT LAURENT/サンローラン』/¥1,257(税込)/発売中/発売・販売元:ギャガ © 2014 MANDARIN CINEMA – EUROPACORP – ORANGE STUDIO – ARTE FRANCE CINEMA – SCOPE PICTURES / CAROLE BETHUEL

『SAINT LAURENT/サンローラン』はイヴが世界的に注目を集めた直後の1967年からの10年間に焦点をあてた映画。当時、連日の衣装制作依頼に追われるイヴは、多忙とプレッシャーに押しつぶされそうになりながら精神安定剤に頼ってデザイン画に向き合う日々を送っていました。映画ではそんな華々しい成功の裏に隠された苦悩や葛藤が描かれています。

映画の中で取り上げられるのは1971年の春夏コレクションと1976年のロシア・コレクションという限定された2つのコレクション。1971年の春夏コレクションは第二次世界大戦中のパリのスタイルをモデルにていたことから物議を醸し、売上が低迷。デザイン画のアイディアも枯渇したイヴは追い込まれていきます。そんな中、危険な魅力を持つジャック・ド・バシェールと出会い、破滅の道を進んでしまうのです。しかし、1976年のロシア・コレクションはスタンディングオベーションの嵐。苦しみの中でイヴ・サンローランが生み出すSAINT LAURENTの世界とクリエイションに釘付けになること間違いなし。類まれなる才能の持ち主でありながら恋に翻弄され堕ちていく様子はあまりに人間らしく、誰もが知るSAINT LAURENTを更に魅力的に、身近に感じさせてくれます。


Christian Louboutin

Brand features

1992年に設立されたChristian Louboutinは比較的新しいブランドですが、独特の世界観と印象的なアイテムの数々で一躍有名ブランドへと成長しました。12cmを越えるスーパーハイヒールや、びっしりと敷き詰められたスタッズなどもアイコニックなアイテムですが、やはりChristian Louboutinと言えばレッドソールと呼ばれる真っ赤な靴底でしょう。デザイナーであるクリスチャン・ルブタンの「レッドカーペットを歩いているかのように女性にはいつも輝いていて欲しい」という想いが込められています。

ルブタンのクリエイションにはショーが欠かせません。というのも、パリの労働者階級地区に生まれ幼い頃からナイトクラブに出入りをしていたルブタンはショーダンサーから大きな刺激を受けて育ちました。中でも最高峰のナイトショー「クレイジーホース」に憧れ、ダンサーたちからインスパイアされて靴のデザインを始めたのだそうです。

Movie

『ファイアbyルブタン』

『ファイアbyルブタン』/¥1,257(税込)/発売中/発売・販売元:ギャガ ©2012 Kabo Productions/Crazy Horse Productions ©Antoine Poupel

『ファイアbyルブタン』はそんなルブタンが憧れる「クレイジーホース」で80日間だけ上映された伝説のショーを映像化した作品。ルブタン自身が演出を手掛け、この作品のために全演目を新たに撮り下ろしました。「クレイジーホース」が内包している映画的要素を拾い上げ、ダンサーをダンサーとしてではなく女優として捉えています。映像化したことで、生では見ることのできなかったアングルやカメラワークでその世界観を堪能できるのです。作中にはルブタン自身も登場しますが、あくまで主役はダンサーたちだと本人は語ります。それでもドキュメンタリー映画でこそないものの、ルブタンのルーツとクリエイションの源をダイレクトに感じられる作品です。

Fashion HRはファッション・アパレル業界に特化した求人情報サイトです!

FHR_top

ショップスタッフや店長などの販売職から、PR、MD、VMD、営業、総務/経理、秘書、ロジスティックスなどのバックオフィス職まで、外資系ラグジュアリーブランドから国内有名ブランドまで求人情報を多数掲載中。早速、会員登録をして求人をチェック!

   
無料会員登録する

記事一覧