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「女同士の格付け地獄」「マウンティング女子」は実在する?健全な職場環境作りに対するファッション企業の取り組み

ファッション業界を舞台にした女性同士の関係を描いたドラマが話題になっています。笑顔の裏に潜んだ本音におびえて働く……そんなことは現実にあるのでしょうか?確かに、女性が多いファッション業界、ひょんなことが原因で軋轢が生まれてしまうこともあるでしょう。一方で、企業側では、スタッフ同士の争いが起きない「働きやすい健全な職場環境づくり」を目指し、さまざまな取り組みを行っています。今回はファッション業界に特化したエージェント、エーバルーンコンサルティングの池松代表にアドバイスを伺いました。

ファッション業界に憧れがあり、転職のタイミングをはかっていたのですが、先日ファッション業界を舞台にした某ドラマを見ていたら……何だか怖くなってきてしまいました。ファッション業界は女性の比率が高いと思いますが、ドラマと同じようなことが実際に起きたりするのでしょうか?

ドラマの影響か「女同士の格付け」や「マウンティング女子」という言葉が話題になっているようです。では実際、「ファッションは夢の世界。でも、職場では格付けし合い、まわりはモンスターだらけで敵しかいない!」などということは……まず心配しなくて良いでしょう!

「女同士の格付け地獄」「マウンティング女子」は実在する?健全な職場環境作りに対するファッション企業の取り組み

ファッション業界は平均的にみても女性が多い業界であり「女性ばかりの職場は、あまり雰囲気が良くないのでは……」というイメージを持たれる方が多いのも現実です。

ですが、例えばドラマの中のように、職場で個人対個人の争いが生じてしまうと、各々の感情に左右されることにより、業務がスムーズに進まなくなってしまったり、個々の力を発揮できにくい環境になってしまったり……というように、雇用主である企業にとっては不利益になってしまうことも多いのです。そこで企業側では「チームとして成長ができる環境をつくる」ことを第一に、個人間の争いが起こらないような仕組みづくりをしています

ドラマをご覧になった方、また、ファッション業界に間違った偏見を持たれないように……企業が具体的にどのような取組みを行って、健全な職場環境を作る努力をしているのか、具体的な例を3つご紹介してみたいと思います。

1. 個人ではなく、チームにインセンティブを!

販売職などは、特に個人の成績(売上)が評価の軸となります。競争心を持ち、目標に向かって邁進することも大切なことなのですが、そのモチベーションの高さから、スタッフ同士での売上争いやショップ内での顧客の取り合いが起こってしまったり……ということも少なくありません。

そこで登場したのが「個人ではなく、チームにインセンティブ(報奨金)を支給する」制度です。

企業は個人売上を推奨するのではなく、チーム全員で目標を共有し、チームとしての成果、目標の達成度合いに応じて、チーム全員にインセンティブを支給します。個人同士の争いはなくなり、スタッフ同士の結束力も高まり、結果的にはショップ自体の売上も上昇するパターンが多く見られます。

2. 適材適所。マネジメントのエキスパートを育成!

前出のようなチームでのインセンティブ制度を設けている場合でも、チームリーダーとなる店長やマネージャーなどの責任者がしっかりとマネジメントを行い、不意に発生してしまうスタッフ間の不協和音を防ぐのも大切なこと。そのため、社員それぞれの特性を活かしたマネジメントポジションを用意したり、マネジメントスタッフの育成に力を入れる企業も多くなっています

販売力のあるスタッフには、販売に特化した「セールスエキスパート職」、スタッフのマネジメントを得意とするスタッフには「店長職」「エリアマネージャー」といった管理職に就くなど、個人個人のスキルや得意分野に合わせて、その力を最大限に発揮できるステージを用意しています。

育成の部分では、外部の講師を招いて研修プログラムを組んだり、マネジメントスタッフ間での勉強会を開いたりして、マネジメントのエキスパートを育てることで、スタッフ間の軋轢も生まれにくくなり、結果的に組織(チーム)力の底上げに繋がるのです。

3. スタッフ同士のコミュニケーションを活性化する、福利厚生イベント。

最近とあるIT系スタートアップ企業で、チームワークを高める(&社員の運動不足を解消する……)ために「社内運動会」を開催しているという話を耳にしました。実は過去に、某外資系ラグジュアリーブランドでも、スタッフ同士の運動会を取り入れている企業がありました。これも福利厚生の一環ですが、他にも「海外に社員旅行に出かける」「豪華クルーズ船でクリスマスパーティを行う」「高級ホテルに全社員を集めて、ビュッフェ付きの”お楽しみ会”を行う」など、趣向を凝らした福利厚生イベントを行っている企業もあります。

本社スタッフと地方店の販売スタッフなど、普段あまり顔を合わせることができない社員が一同に会し、ざっくばらんに時間を共有することで、社員同士のコミュニケーションを深める努力をしています

ファッション業界は、他の業界に比べると離職率が高いことは事実かもしれませんが、ドラマでは取り上げられていない、良い事も沢山あります!企業側も働く社員の満足度を上げるべく、さまざまな企業努力をされています。転職活動の際は”企業の格付け”をしてみるのはいかがでしょうか?

今回お話を聞かせてくれた転職コンサルタント
エーバルーンコンサルティング
代表取締役 池松 孝志さん
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