転職するタイミングで、次の職場に移るまでにお金を使う「転職消費」という言葉をご存知ですか?
2016年1月25日売りの日経MJ紙面によれば、年間およそ300万人いる転職者の消費額は1兆8400億円にも及ぶと試算され、この転職消費が今、盛り上がっているとのこと。
確かに、転職は人生におけるステップの一つであり、「心機一転」や「リフレッシュ」といった気分を一新するようなものですが、「転職=消費」といったイメージはなかなかないですね。しかし、転職者が増えていくほど転職消費の市場拡大は続きそうです。
ファッションにPC関連品、旅行に習い事などが中心
同記事では、下記のような興味深いデータも掲載されていました。
転職に伴う消費
- 衣服の買い替え・・・・・・平均支出金額 35,226円(支出した人の割合69%)
- ビジネスグッズ・・・・・・平均支出金額 34,869円(支出した人の割合42%)
- 資格取得や勉強、習い事・・平均支出金額133,949円(支出した人の割合38%)
- 引越し・・・・・・・・・・平均支出金額242,374円(支出した人の割合14%)
- 旅行・・・・・・・・・・・平均支出金額149,745円(支出した人の割合09%)
(※データは日経MJとエン・ジャパンの共同調査によるもの)
参考:2016年1月25日発売「日経MJ」紙面
このように、転職のタイミングで自身のファッションを新調したり、スーツを買い揃えたりする人はなんと全体の7割近くに及んでいます。
面接に行くための服、入社前の準備などワードローブを買い揃えることは、きっと多くの転職経験者が経験したことがあるのではないでしょうか。
また、転職時に新たなスキルを身につけるため、英会話学校に通ったり資格取得のためのスクールに通う方も多く、金額も高くなっているようです。
ファッション業界ではどうなる?
幅広い転職市場でこのくらいかけているのなら、きっと皆さんのいるアパレル・ファッション業界では大きく差が出てくるのでは?
特に、転職者がファッションにかけるのは「面接に行くため」が一番の理由。主に女性の転職者は男性のようにスーツ、という訳にはいきません。自分が目指すブランドイメージに合ったコーディネートを買い揃える人も多いため、ファッションアイテム全体の購入金額が高くなるでしょう。
転職消費のマーケットが拡大する背景には、「前職が嫌で転職…」というネガティブな転職理由だけではない、年収アップやキャリアアップなどポジティブな要素があるのかもしれません。
この転職消費という新たなマーケット、今後も注目されそうです。
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