2016年春夏コレクションが4大都市(パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク)で行なわれました。これらのコレクションから、来シーズンも数多くのトレンドが生まれそうな予感。
ファッション業界で働いている人にとって、次のシーズンのトレンドの行方をおさえておくことは大切ですね。今回は、いくつも浮上した来季のトレンドキーワードのなかから、ダイジェストとして3つをピックアップしてご紹介します。
VALENTINO 2016SS(photo:IndigitalImages)
ロマンティックムード満点なフェミニンスタイルが台頭
今シーズンの大きな流れとして重要なのが、フェミニンでスイートなムード。この流れは昨シーズンから続いていますが、春夏シーズンとしてこのムードに欠かせないのが“軽さ”です。
レースやオーガンジー、チュールなど、繊細で透け感のある素材使いとふんわりとしたフォルム、ホワイトやパステルカラーなどの柔らかいカラーパレットが特徴。これらの要素が生み出す、ピュアでいてほんのりセクシーさを感じさせるドレスやトップスなどが数多くのメゾンで披露されました。
女性らしさを表現するアイテムとして、もう一つ注目なのがドリーミーなフラワープリントドレスです。
一方で、デニムやライダースジャケット、スポーティなタンクドレスといったストリート感溢れるスタイルも見逃せません。特にデニムは昨年の春夏シーズンから一気に人気に火が付き、今シーズンも多くのデザイナーがコレクションに取り入れています。
それでは3つのキーワードをそれぞれ見ていきましょう。
KEYWORD 1
「ふわ軽なスイートスタイル」
VALENTINO 2016SS(photo:IndigitalImages)
レースやオーガンジーは今シーズンの最も重要な素材となりそう。フェミニンでピュアな印象ながら、肌が透けて見えるため、品良いセクシーさを感じさせるのがポイントです。
一枚仕立てでトップスやドレスとして使用したり、異素材に組み合わせることで重量感に奥行きを持たせるなど、バリエーション豊かな素材使いが印象的でした。サテンにレースのトリムをあしらったランジェリー風ドレスも数多くのメゾンで見られた注目アイテムです。
KEYWORD 2
「ボヘミアンなフラワードレス」
SAINT LAURENT 2016SS(photo:IndigitalImages)
フラワープリントは春には欠かせない柄のひとつですが、来シーズンはロマンティックなフラワープリントのロングドレスが豊作。ここ数シーズン続くボヘミアントレンドから浮上したアイテムですが、風をはらむような軽やかさとホワイトやアイボリーといった柔らかい色味をベースとしたドレスが多く登場。
一枚で着るだけでもインパクトがあり、またジャケットやコートとのスタイリングを楽しむこともできます。
KEYWORD 3
「豊かなデニムバリエーション」
LOUIS VUITTON 2016SS(photo:IndigitalImages)
デニム人気は春夏シーズンでも継続中。 特にワンピースやセットアップ、さらに小物までデニム素材で統一するなど、全身をデニムでまとめるスタイルが印象的。ただし、計算されたパターンによって作り上げられているため、カジュアルな素材ながら、エレガントなムード漂うデニムスタイルとなっています。
2016年のトレンドダイジェスト、いかがでしたか？
トレンドのポイントをおさえつつ、来シーズンお客様にどんなアイテムや着こなしをオススメするか、いろいろ考えてみるのもファッション業界において大切な仕事のひとつですね。
これからも、様々なブランドから発信されるトレンドから目が離せません！
