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「アパレル業界全体をつながりで明るくしたい」Fashion Tuesday主催・田中弘武さん、庄司真苗さんインタビュー

毎月第2・第4火曜日にオープンする、アパレル関係者限定のBAR『Fashion Tuesday(ファッション・チューズデイ)』。他のイベントと大きく異なるのは、「アパレル関係者限定」という点と、イベントではなくあくまでも「BAR」という位置付けであること。

今回は、そのFashion Tuesdayを主催する株式会社フォーピープル代表取締役の田中弘武(たなか・ひろむ)さんとFashion Tuesday責任者の庄司真苗(しょうじ・まなえ)さんのお二人に、Fashion Tuesdayを開催するに至った経緯や目的、アパレル業界への思いなどについてお聞きしました。


写真左から田中さん、庄司さん

 

——Fashion Tuesdayを始めた経緯をお聞かせください。

田中さん(以下、敬称略):昔から人と人をつなげたり、人が集まるイベントを企画するのが好きで、学生の頃も麻雀部という80人規模の組織を作ったり、1,000人規模のバーベキューを企画したりしていました。

アパレル業界の方たちって、モード系や裏原系などそれぞれのジャンルごとのつながりはあると思うのですが、テイストやジャンル、性別を超えてつながれる場所が意外とありません。そういう方たちが、エリア、属性を問わず無尽蔵につながれて、そこから新しいことが始まっていく場所を作れたらという想いでFashion Tuesdayを始めました。株式会社フォーピープルも、アパレル業界における営業代行や転職支援を通して人とのご縁からビジネスが発展していくビジネスモデルです。そういうきっかけの場所を作りたかったというのもありますね。

Fashion Tuesdayはイベントではなく、BARであって飲食店です。単に「ご飯が食べたい」や「お酒を飲みたい」という目的で気軽に訪れる場所であり続けたいですし、これは譲れないコンセプトの一つです(笑)。ご飯を食べながら気軽に隣の人と話して、そこから新しいつながりがどんどん生まれてくる場になればと思っています。

Fashion “Tuesday”という名前にも理由があって、火曜日ってアパレル関係者の人が比較的動きやすい曜日なんです。それに合わせて、会場にしている「CLIMB(クライム)」というBARは、僕の学生時代の同級生が運営しているんですけど、BARも一般的に火曜日は集客が厳しい。お互いの利害が一致して、すごくいい条件でやらせてもらってます。

——庄司さんも、元々はお客さんだったとか。

庄司さん(以下、敬称略):はい。2回くらいFashion Tuesdayにお客さんとして参加していて、場の雰囲気や人と人とのつながりを作れるところに魅力を感じて、そこから運営に参加しました。転職支援という仕事もそうなんですが、それ以外の面でも人と人をつなげていけるような仕事をしたいと思っていました。会社にいるだけだと、なかなか社外の業界人と話す機会がありません。Fashion Tuesdayは最適な場でしたし、参加したときに「これだ!」って(笑)。始めるときは、割とすんなりでした。

田中:庄司は人と関わることを楽しむタイプですし、新しいことに対してもすごく前向きでした。一緒に運営したら前向きにFashion Tuesdayを引っ張っていってくれそうだと感じ、ジョインしてもらいました。

——Fashion Tuesdayはいつ頃立ち上げたのでしょうか?

田中:2018年2月の2週目からなので、立ち上げからだいたい1年弱ほどですね。1回につき平均30名ほど参加していて、累計の参加者は1,000人を超えています。2週に1回の開催なので、集客が大変だと思われるかもしれないんですが、人と人とのつながりからどんどん広まっているので、ありがたいことに毎回多くのお問い合わせをいただいていますね。リピーターさんも毎回半分くらいいらっしゃいます。

Fashion Tuesdayの参加条件はアパレル関係者であることなのですが、お客さまの層の幅が本当に広いです。服飾専門学校で勉強している方もいれば、アパレル企業の社長さんもいますし、デザイナーや営業、モデル、PR関係など本当にいろんな方々が参加します。入口がビジネスではなく「BARにいた人」なので、そこからきっかけが生まれてインターンが決まったり、新しいお仕事が決まったりしています。

庄司:Fashion Tuesdayでの出会いがきっかけで、某有名専門学校2年生の生徒さんが、某OEMメーカーのパターン業務のインターンをした例があったり、ECで古着屋を経営されている方と、同じくECで古着屋を運営している男性スタッフが意気投合して一緒に仕事をするといった例なんかもあります。

田中:フリービジネス・フリープライベートですね。まあBARなので当然なんですけど(笑)

——今後のFashion Tuesdayはどうなっていくでしょうか。

田中:今の運営力ですと隔週が限界なのですが、いずれ“毎週火曜日はFashion Tuesday”というようにしていきたいですね。フリーランスで独立する際や、営業さんが営業先を見つける際など、アパレル関係者なら誰でも知っているようなきっかけの場作りを目指して、環境やマッチング、サービスもどんどん充実させていきたいですね。

Fashion Tuesdayは大きな目線で見ると、シンプルにアパレル業界全体の活性化を目的としています。アパレルの市場は現在約9兆円ほどなんですが、人口減少で徐々に衰退しています。その業界をこういったつながりで盛り上げていくことで、アパレル業界にとっても日本にとってもいずれプラスになっていきます。

元々アパレル関係者の方って皆さん、純粋に服が好きでこの業界に入ってきていると思うんです。お世話になっているアパレル業界に恩返しじゃないですけど、そういうきっかけになれる場を作っていけたらいいなと思います。会社としては、アパレル業界の縁の下の力持ち的な存在が理想ですね。

——本日はありがとうございました。

Fashion Tuesdayを運営するお二人の表情はとても明るく、終始笑顔と明るい雰囲気で終わった今回のインタビュー。ファッション業界の今後を真剣に考え、これからの業界を明るくしたいと考え行動しているからこそ醸し出される雰囲気なのだと感じました。今後のファッション業界、そしてFashion Tuesdayが彼らによってどう変わっていくか、今から楽しみです。

Fashion Tuesday

毎月第2、第4火曜日にオープンする、アパレル関係者限定のBAR。アパレル業界内での横のつながり作りを支援し、根の部分からの業界活性を目的としている。毎回、知り合いの紹介や、SNS、各種メディアから、多くのアパレル業界人が集まる洗練されたムーブメントになっている。
Instagram:https://www.instagram.com/fashiontuesday2018/

Interview&Text : Tomoka Nakano(RhythBiz)

 

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