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コンプレックスの話題になったときこそ信頼関係を深めるチャンス!スタイリストが教える、商品とお客さまの“幸せな出逢い”を導く接客|スタイリスト山下万里香


背が低くて、手足が短くて足がすごく立派(笑) …まだまだほかにもいっぱいありますが、こちらに挙げた3つがとくに私が手を焼いている体型の特徴です。
みなさんは、自分自身の体型に悩みはありますか?

服を買うときって、「こんなふうになりたい!」という夢のある希望より前に、まずは「体型カバーをしたい」という現実的で切実な想いが先にやってきますよね。

接客のシーンでも、例えばあなたがお客さまにスカートをおすすめした際に、「私足が太いから出せないんです…」などと言われることも多いのではないでしょうか。
そんなときは、ちょっと「あ、しまった!」とコンプレックスを刺激してしまったような申し訳ない気持ちになったりするかもしれません。

ですが、実は体型の話題になったときこそお客さまとの信頼関係を深めるチャンス!足が太いと聞いて「そんなことないですよ~」とお世辞を言ってしまうと、会話はそこで終わっちゃいます。

信頼される販売スタッフになるためには、このひと言がポイントです。

「足を気にされているんですね。どんなときに気になりますか?」

今回は、まりかの接客メソッドの3段目「コンプレックスの解消」がテーマです。

お客さまのからだの悩みを聞ける『カウンセリング接客』を目指そう!

スタイリスト/パーソナルスタイリストとして私がお聞きする、お客さまが気にされているポイントTOP3とその解決アイテムをご紹介したいと思います。

●第3位『顔回りが寂しい/首が気になる』

こういう声があるときはほとんどの場合、お客さまは首元が詰まった“服と顔の距離が近いもの”が似合うタイプなのに、Vネックや大きく胸元の開いたデザインを選んでいたり首まわりが大きいシャツを選んでいたりします。

[解決方法]

キーとなるのは、“鎖骨の間のくぼみ”の扱いです。衿の詰まったシャツや丸首のニットをおすすめする、もしくはスカーフやネックレスで首に沿うようなアイテムをプラスして、このくぼみを隠すと顔が華やいで見えるようになります。

逆のお悩みで『顔が大きく見える』という場合は、この“鎖骨の間のくぼみ”をしっかり見せるように胸元が開いたトップスをおすすめしたり、長めのネックレスをつけたりします。

●第2位『お腹が気になる』

ぽっこりお腹を気にされている方は、カバーしたい気持ちから、ついつい長すぎるトップスを着られているケースが多いです。お腹を隠そうとすることで、全身のバランスが崩れてしまってかえってスタイルが悪く見えてしまうこともあるので、スタイルアップに重点を置いたアドバイスがよろこばれます。

[解決方法]

上半身:下半身のバランスを、4:6もしくは6:4にするとすっきり見えます。4:6にする場合は、少しゆとりのあるハイウエストのスカートやパンツをチョイスして、思い切ってトップスをイン!(※この時のトップスはゆったりしたものにする)もしくは少し切り替えが高めのワンピースにするのもいいですね。

6:4にする場合は、骨盤あたりの長さのシャツやニットをチョイスして、インせず裾を出して着ます。この長さのジャケットやカーディガンを羽織るのもおすすめです。

からだを分ける位置が5:5になると、お腹のふくらみのピークで体を分断することになるので、お腹に目が行きやすくなりますが、ちょっとずらしたバランスにすることで気にならなくなります。そしてトップスが長い7:3では、お腹だけでなく上半身が全体的に大きく見えてしまいますので、隠し過ぎには注意です。

●第1位『足が太い』

ふくらはぎの筋肉を気にしている方もいらっしゃれば、太もも全体の大きさをカバーしたい方もいらっしゃいますよね。どちらも特に女性は気になるポイントです。

[解決方法]

ひざ下を気にされている場合は、スカートやパンツによって“どの位置で足が区切られるか”が大事です。お客さまと一緒に鏡の前で合わせながら、ベストな長さのボトムスを探しましょう。

太ももが張っている場合は、パンツやスカートの腰回りにタックがあるものを選びます。
シルエットはテーパードパンツでもワイドパンツでも、コクーンスカートでも大丈夫。ウエスト部分にタックが取られていることで、太ももの部分の生地にゆとりができて、ストンとした落ち感が出るのですっきり見えます。太ももを気にされる方のほとんどが、ボトムがピタッと太ももに張り付いてピチピチに見えることが原因なのですが、それが解消されます。

お客さまのからだの声に寄り添う提案のための会話の順番とは?

①「足を気にされているんですね。どんなときに気になりますか?」と質問して、お客さまの悩みを聞く。
②「そういう悩みをお持ちの方には、こういうカバー方法がありますよ」と解決法を伝える。
③「例えば、当店だとこういうアイテムがおすすめなのですが、こういったものはお持ちですか?」とお客さまの手持ちのアイテムについて質問する。
④「もしよければ、一度試してみられませんか?」と、試着を促す。
⑤気になるポイントが解消されているかどうか、試着姿を一緒に鏡を見て確認する
※「お似合いですね!」だけではなく、「すごく足がすっきり見えますね。ご自身ではいかがですか?」と悩みの解決にフォーカスすることが重要

このように悩みを受け止めて、解決するパートナーとして接客を進めると、お客さまにとてもよろこんでもらえますし、自然に売り上げにつながっていきますよ。この年末年始の販売シーズンにぜひ活用してみてくださいね!

 

今回のコラム執筆者

スタイリスト/パーソナルスタイリスト|山下万里香さん

1979年生まれ。ホテルや会場の専属ブライダルスタイリストを経て2014年スタイリングオフィス『デイズ・ヌーヴォー』を立ち上げる。パーソナルカラー・骨格・イメージなど「似合う」を取り入れつつ、カウンセリングに愛情を注ぐ独自のパーソナルスタイリングを実施。10,000人以上の女性から支持され、トータルコーデレッスンやショッピング同行が人気を集める。2017年『スタイリストが教えるお客さまがもっと素敵になる接客術』を出版。『ファッション販売(商業界)』にも寄稿。蔦屋書店でのトークショー、企業研修や講演を通じ「出逢わせ」で売る側と買う側の両方のスキルアップにも力を注ぐ。大手通販会社での商品開発や百貨店でのイベントプロデュースも手掛ける。

 

山下万里香さんの著書


『スタイリストが教える お客さまをもっと素敵にする! 接客術』
お悩み別スタイリング処方箋。お客さまの「こうなりたい」を叶えるコーディネート術。信頼関係をつくる裏表のないコミュニケーション。お客さまの隠れた本音の見つけ方。―すぐに使えるテクニック満載!

 

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