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『世界のビーズ』

ビーズは10万年以上の歴史を持ち、古英語と呼ばれる「アングロ・サクソン語」という700年~1100年頃の英語の「biddan(祈る)」、「bede(祈る人)」が語源だと言われています。名前の通り、元々宗教的な祈りの用具やお守りとして使用され、人類最古のビーズはイスラエルとアルジェリアの遺跡から出土した中心に穴の開いた約2センチの貝殻とのこと。人類が身に着けるために生み出した、最初の装飾品がビーズだと考えられています。

古い歴史を持つビーズですが、今回、約40か国のビーズを紹介する『世界のビーズ』展が、2024年7月19日(金)~ 2024年11月4日(月)まで、東京都の文化学園服飾博物館で開催されています。「世界の民族とビーズ」「ファッションとビーズ」などのテーマのもと、交易品として珍重されたガラス・ビーズ「とんぼ玉」、ヨーロッパのきらびやかなビーズ刺繍のドレス、象徴的な意味を持つアジアやアフリカの各民族の衣服や装身具などを見ることができます。


世界の民族とビーズ

女性用衣装 ポーランド 1982年頃

ビーズで身を装うことは単なる装飾にとどまらず、民族や社会的立場といったアイデンティティーを表したり、富や権力を象徴することもあります。また、連なる玉に祈りを込める数珠など、精神世界とつながるための役割を果たすこともあります。

女性用衣装 アフガンスタン 1970-80年代

衣服や装身具に幅広く用いられるビーズの素材は、木や石など入手がたやすいものから、宝石のような貴重な鉱物、ガラスやプラスチックといった合成素材など、地域や時代によってもさまざまです。

王冠:アデ ナイジェリア  1960-70年代
上衣 フィリピン 20世紀初期
着物(部分)日本 19世紀末

ファッションとビーズ

バッグ フランス 1910-20年代

本展では、世界各国の装いに見る、ビーズの造形と役割も紹介。アフガニスタン、フィリピン、日本、ポーランドなどの世界の民族の装いに加えて、1920~30年代のアール・デコ期に活躍したフランス人のクチュリエ「ジャン・パトゥ」によるドレスなど、ヨーロッパのファッションも展示されます。身近な装飾材料である華やかなビーズの種類や歴史に、ぜひ会場で触れてみてください。


【INFORMATION】

『世界のビーズ』

会場:文化学園服飾博物館

会期:2024年7月19日(金)~11月4日(月)

※休館日:日曜、祝日、振替休日 ※11月3日(日)、11月4日(月・休)は開館

時間:10:00~16:30

※8月30日(金)、10月25日(金)は19:00閉館 ※入館は閉館の30分前まで

公式サイト:https://museum.bunka.ac.jp/exhibition/exhibition5453/

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