ネットショッピングが盛んな今、アパレル会社にとって欠かせない存在となっているEコマース。実店舗と並んで重要な役割を担うため、その業務内容も様々です。今回は、主な業務内容の他、実際にEコマース担当として働く株式会社ウサギオンライン/島本健史さんへのインタビューをお届け。
改めて、Eコマースとは?
Eコマースとは、electronic commerceのことで、日本語では電子商取引を指します。自社商品を販売するための単店舗型Eコマースサイトと、複数の店舗が参加するマルチテナント型Eコマースサイトが主な2つ。
SNSの普及も相まって、現在では実店舗と並んで欠かせない存在であるEコマース。では、Eコマースでの仕事とはどういったものがあるのか、実際の業務内容をご紹介していきます。
幅広いEコマース業務
マーケティング
ネットショッピングをすると、新作情報や割引のメールマガジンが届いたりしますよね。これはマーケティング業務の1つで、他にも広告を使った集客などを行い、商品情報を顧客に届けるための施策を行います。
WEBデザイン
ネット上では多くの商品で溢れているため、その商品をどう見せるかが大切になってきます。その中で重要となってくるのがWEBデザイナー。同じ商品、キャンペーンでも、ページそのもののデザインや見やすやで受け取る側の反応が変わってきます。Eコマースが欠かせない今では、WEBデザイナーの存在は必須と言っても過言ではありません。
商品情報登録
商品名称、商品の写真など、商品にまつわる様々な情報を登録していく業務です。一見地味に思える作業かもしれませんが、多数の情報がある中で、1つの間違いがあるだけで実際とは異なる価格をお客様に届けてしまったり、在庫数の差異が出てしまったりとトラブルに繋がってしまいます。そのため、商品登録情報業務はブランドの信頼に関わる非常に重要な業務となります。
他にも、お客様とのやりとりを行うカスタマーサポートや、複数のソーシャルネットワーキングサービスを使って販売促進をするSNS担当など、幅広い業務があります。
では、ここからは実際にEコマース担当として働く方に聞いた、実際の業務内容やスキルアップテクをご紹介します。
「実店舗、ECでのコミュニケーションを大切にし、お客様の満足度を高めたい」/ウサギオンライン・島本健史さん
アパレル専門学校卒業の後、レディースアパレルメーカーに入社。2017年より株式会社ウサギオンラインにて、emmiのEC担当に就任。
売上アップに繋がる販促企画の立案、売上数値の管理分析、発注業務、商品撮影、バナーの作成など幅広く手がける。
Q. 現在のお仕事に至るまでの経緯は?
ー以前は、地方にあるレディースのアパレルメーカーでECに携わる仕事をしていました。多くの人と触れ合いながら様々な経験をしたいと思い、株式会社ウサギオンラインに入社致しました。グループを通してお客様に幸せを届ける多様なブランドがあるので、多くの事を学べる環境だと日々感じています。
Q. Eコマーススタッフとして必要なスキルは?
ー数値分析やExcelなどのPCスキルはもちろん必須となりますが、WEBの世界は常に新しいことを求められる世界だと感じています。そのため、その中で遅れを取らないように、常に新しい発想で物事を考える力も同様に必要だと思います。
Q. 店舗に並び、Eコマースでの販売が主流の今、力を入れていることを教えてください
お客様にとって、店舗、Eコマースのどちらで購入しても、結果は同じ商品を手にすることに変わりはありません。ポイントは、その過程が大きく違うということ。その過程でのサービスや満足度、価格などが店舗とEコマースで大きく違うと、お客様からのブランドへの信頼がなくなってしまうと思うので、差がないように、実店舗、Eコマース間でのコミュニケーションを密に取ることを大切にしています。
Q. Eコマーススタッフとして働きたい人へのアドバイスを教えてください
ー未経験の方でも、自分自身が成長したいと思う前向きな気持ちがあれば、Eコマースで働く事は難しくはないと思います。前述したように、WEBの世界はどんどんアップデートされるので、多くのことを学べる環境があると思いますよ。
Q. Eコマーススタッフとしてスキルアップしたい人へのアドバイスを教えてください
ーPCスキル、コミュニケーション能力も必須ですが、先々のことを見据えて考える能力も重要と考えますので、多方面な情報を敏感にインプットすることも必要だと思います。
1つの業務に注力することもあれば、島本さんのように幅広い業務を手がけることもあるEコマース。新たなSNSの登場や、技術の進化による新サービスも提供できるので、自分の可能性もどんどん広がっていくはず。転職をする際には、Eコマースもぜひ視野に入れてみてはいかがでしょうか。