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時代ともに変化している「ドアマン」という仕事。その役割と必要なスキルは?


高級ブランドのエントランスには、ドアマンが立っていることがあります。でも一体、ドアマンは何のために存在しているのか、意外と知らない人も多いでしょう。今回は、ドアマンの仕事内容や必要性、そして、実際にドアマンとして働くにはどんなスキルが必要で、どうやって求人情報を探したらよいかなどの、具体例を挙げながら紹介していきます。

単なるホスピタリティではない?

ドアマンといえば、高級ホテルや高級ブランドのブティック、高級百貨店に立っているイメージがあります。きちんとしたスーツを着こなし、ビシッと決まったヘアセットからも、規律正しさを感じる職業の一つではないでしょうか。

ドアマンは、お店のエントランスに立って、一番にお客様をお迎えする役割を果たします。日本語でいう“おもてなし”を体現するような職業です。

しかし、ドアマンは、ただ単純に“おもてなし”をするのではなく、とくに高級ブランドのブティックなどでは、別の役割も果たします。

高級ブランド店に立つドアマンの役割

ドアマンは、お客様をただ迎えるだけが仕事ではありません。そのお店にふさわしい客かどうかを見極め、入店を制限する業務も行います。高級ブランドというステータスを守るための、いわゆる門番のような役割を果たしているのです。

高級ブランド店は、“高級ブランド”であることそのものが一つの価値になります。デザインはもちろんのこと、店員の接客、お店の内装などもブランドを維持するための要素として必要です。隅々までブランディングされている高級ブランド店は、当然のようにお客様にもブランディングに沿ったファッション、立ち居振る舞いを求めます。

もし、ブランドにふさわしくないお客様が来店したら、そのときは当然、入店を拒否、または退店をお願いします。例えば、ビーチサンダルなどでお店を訪れた場合は、“高級”なイメージとはかけ離れるため、ほとんどの場合で入店拒否されるでしょう。

しかし、最近では、入店を拒否せず、受け入れる体制のお店も増えています。ファッションの多様化、「高級ブランド離れ」などの時代の変化によって、お客様を受け入れざるを得ない現状があるのかもしれません。

現代のドアマンに求められる新たな役割とは

かつては門番のようにエントランスに立ち構えていたドアマン。しかし、最近では、ドアマンに求められる役割が少々変容しているようです。しかもこれは、ファッションブランドに限らず、ホテルのドアマンなどにも共通して見られる現象だといいます。

例えば、あるホテルのドアマンは、ドアマンの象徴とも言えるスーツを脱ぎ、ニットやスラックスといったカジュアルなファッションを身にまとってお客様を招き入れます。

笑顔でイキイキと、身振り手振りを交えながら声をかける仕事ぶりは、まるで友達のような姿です。

なぜ、このようなドアマンが求められるようになったのか…。それは、ホスピタリティの考え方自体が、多様化したからだということができるでしょう。

もちろん、今でもかつてのような凛としたドアマンがお客様を出迎えるお店はあります。しかし、それもホスピタリティの充実を図ってのことです。友達のように出迎えるパターンも、伝統的なスタイルで出迎えるパターンも、どちらもその共通点は“おもてなし”の心にあります。

実店舗で購入する“体験”が減った今だからこそ

最近は、ファッションアイテムをネットで購入する人が増えています。家でも通勤途中でも買い物ができるネット通販は、忙しい現代人にとってはとても便利なものです。

それでも店舗へ訪れるメリットがあるとしたら、1つはブランディングされた特別な空間を“体験”できることにあるのではないでしょうか。

通販サイトでのショッピングは手軽で便利ですが、ネット上では、ドアマンが出迎えてくれるような非日常的なホスピタリティを受けることはできません。

現代のドアマンは、充実のホスピタリティでお客様を迎え入れる、その体験を生み出す存在として求められている側面があります。

ドアマンの仕事内容とは?

改めて、ドアマンの仕事内容を理解しておきましょう。主な業務内容は、

・お客様来店時のドアの開閉

・店内フロアへの案内業務

がメインです。また、中にはセキュリティとしての役割も併せて求めているケースもあるため、場合によっては安全性を確保するために立ち回ることも求められます。

ドアマンに求人広告から読み取る求める人物像

あるファッションブランドでは、ドアマンに以下のような人物像を求めています。

・ルックスなども含めて明るい雰囲気がある

・愛想がよく、フレンドリーな印象が強い

・会話上手な人

・腰が低い

いかがでしょうか? 親しみやすい人材を探しているのが伺えますよね。

他のファッションブランドでは、以下のような採用条件を掲げているところが一般的です。

・丁寧に接客ができる人

・流行などに敏感な人

・人と話すのが好きな人

これらはフロアの接客販売スタッフと、求める人物像は大きく変わりません。

未経験からでもなれる…しかし、それだけではダメ?

ドアマンは、基本的には未経験者OKで募集をしている場合が多いです。

ただし、ブランドや店舗のエリアによっては海外のお客様も多いため、その場合は、英語や中国語などの語学スキルが求められることもあります。採用の確率を上げるために、語学スキルを磨いておくのもいいでしょう。

どの職場も、接客経験者は歓迎される傾向にあります。ホテルなど、別の業界でのドアマン経験があれば、それも役立つ経験として認めてもらえるでしょう。

ドアマンは、正社員よりもアルバイトや派遣社員などでの求人が多く、一部の店舗では正社員登用制度がある場合も。雇用形態としては不安定さを感じるかもしれませんが、ドアマンの役割に重きをおいているブランドほど、正社員登用などのチャンスは大きいといえるでしょう。

挑戦してみたいのであれば、アルバイトからでも経験を積んで行くことが大切かもしれません。

ドアマンに必要な心構えとは

ドアマンになるために必要な心構えがあるとしたら、「ブランドの顔である」という自覚です。出で立ちや接客のすべてがブランドの印象になるため、自らがそのブランドにふさわしくなくてはいけません。

丁寧な接客や気持ちのよい挨拶、親しみやすい声掛けなど、ドアマンに必要な要素はありますが、そのすべてはブランドの顔だという意識があってこそ意味のあることです。

ちなみにドアマンの求人情報は、一般的な求人サイトなどで「ドアマン」と検索すると、求人案件が見つかります。最近では、「ドアパーソン」と表現されることもあるため、どちらのキーワードでも検索をかけることをおすすめします。また、コーポレートサイトなどで採用情報を見つけることもできるかもしれません。

 

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