転職活動の大きなポイントである面接。採用担当者は、あなたの経歴や志望動機だけでなく、面接の際のマナーにも注目しています。面接前後にかけて取るべき行動について、大体は知っているつもりでも、漠然と不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。
気持ちに余裕を持って面接に挑むためにも、ファッション業界の基礎知識として、面接の際の適切なマナーを今一度確認しておきましょう。
面接に行く前に準備すること
・面接では、何を着ていけば良い?
面接において第一印象を大きく左右する装い。清潔感を重視しながらも、ファッション・アパレル業界の面接ならば、控えめすぎる地味な印象になってしまうのは避けたいもの。大切なのは、「面接先が求める人材の人物像に、自分が合っているかどうか」。面接時の適切な身だしなみやコーディネートについては下記をご覧ください。
・面接先の会社への到着時間
受付で担当者を呼び出すのは、約束の時刻の3〜5分ほど前が適切です。10分以上早い到着は、担当者側の前の都合などで迷惑となってしまうので避けましょう。交通機関の遅延など、万が一遅れる場合には担当者へ迅速に連絡を入れましょう。
ここが勝負! 上手な面接のすすめ
・面接で座るタイミングや位置
部屋へ通されたら、特に指示がなければ下座(出入り口に近い席)の横で立ったまま面接官を待ちましょう。「お掛けになってお待ちください」と指示があれば、下座に座って待ちます。座る位置まで案内していただけたら、指示された席に座って待つようにしましょう。面接官が現れたら立ち上がって挨拶を。
・名刺交換は面接でするべき?
名刺交換は必須ではありません。相手から渡されれば、現職の名刺を差し出す程度のつもりで交換しても良いでしょう。
・履歴書の用意はどうすればよいの?
先方からの指示がなければ持参する必要はありません。持参するよう依頼された場合は、相手指定のフォーマットで書面を作っていきましょう。
・面接中のメモについて
面接官の了解を取ればメモを取ってOKです。メモを取る姿勢に真剣な印象を持ち、好感を抱く面接官もいます。ただし、メモに視線を落としながら話すことはNG。目線が下がってしまい、話が棒読みになってしまいます。
面接後のスマートな対応方法
・御礼メールのマナーは?
面接の御礼のメールは必須ではありませんが、送っても良いです。紹介会社経由の面接の際は、紹介会社に確認した上で送るようにしましょう。
・合否確認は待つべき?
基本的には先方からの連絡を待ちましょう。相手から提示された期間を過ぎた場合は、丁寧な姿勢で連絡を入れるのも良いでしょう。
気をつけて! よくある面接での失敗例
・携帯電話の電源の切り忘れに注意
面会時に携帯電話が鳴らないようにするのは社会人として最低限のマナー。日頃スリープモードや機内モードを使っているという人も、万一のために電源をOFFにするようにしましょう。
・連絡先がわかるようにメモを
どんなに前倒しに行動しても、天災や交通機関の遅延の影響で、面接に遅れる可能性はゼロではありません。万一のために、面接先の電話番号と担当者の名前がすぐにわかるようにしておきましょう。手帳などにメモを取っておくのが確実です。万が一遅刻する際は、出来るだけ早めに連絡を入れましょう。
・緊張して、汗だくのまま面接に突入
夏の暑い時期はもちろんですが、冬場でも室内外の温度差や緊張するシチュエーションにより汗をかいてしまうことがあるもの。汗をかいたままでは清潔感がないと見られかねません。必ずハンカチを持ち歩くようにしましょう。
面接会場近くには早めに到着し、お手洗いを済ませてクールダウンし、身だしなみを整えるのがベター。面接中どうしても汗をかいてしまったらハンカチで拭いてもOKですが、「失礼します」「汗を拭いてもよろしいでしょうか」など断ってからにしましょう。ハンカチはきちんとアイロンをかけ、人前に出してもみっともなくない状態にしておきましょう。
いかがでしたか? あらゆるリスクまで想定すると、事前に気をつけておくべき点が色々とありますね。
慌てて面接を迎えることのないように、これらの項目を都度確認してみることをおすすめします。