「あなたにとって天職とは何ですか?」「天職に出会えていますか?」元外資系ラグジュアリーブランドの人事部長として、今は転職コンサルタントとして、長年ファッション業界の人事に関わっている、竹間さんのコラムです。
今回お話を聞かせてくれた転職コンサルタント
Chikuma Human Resource.Inst
代表取締役 竹間 克比佐さん
移ろいゆく日本の「常識」
最近、車内や路上、公共の施設など色々なところで、ふと疑問を持ってしまう瞬間が多くなった気がします。…何故?自分が年を取り、自分の常識を降りかざしているのでしょうか?
例えば、天気が荒れるといつも遅れる私鉄の「車掌のアナウンス」。列車の遅れを謝罪しているけれど、それがごく当たり前のことのように、車内に響く車掌の声。遅延証明書も「勝手に取ってけ!」状態。テレビを見ていると、アナウンサーがテロップミスを謝罪する光景をよく目にします。昔は、アナウンサーがこのようなことをしたら、翌日から別のアナウンサーに交代させられていたのではないでしょうか。混雑した電車の中では、周囲の人の事などお構いなしに、まるで陣取り合戦のように自分の環境を整えようとする人が多く見受けられるような…。
世間の「常識」とは、時代の流れとともに移ろいゆくものですが、本当にそれでいいの?と思ってしまうような新しい「常識」もありますね。
人材紹介会社が導いてくれた「天職」へのレール
私が「人事」という門を叩いたのは、今から20年前。
人材紹介会社に登録し、その人材紹介会社から紹介をしてもらって、入社した会社でした。その当時は人材紹介会社に登録する際にもキャリア審査があり、非常に敷居が高かったのですが、その敷居を超える事ができたことで、人より一歩前に出たような気がしたものです。人材紹介会社とは「自分の夢を実現させる」「自己実現の手助けをしてくれる」素晴らしいビジネスだと感じていました。その後、外資系の人事へ転職する前に、その企業を紹介してくれたヘッドハンターの方にお会いした時、そこには外資系特有のグローバルな空気を纏った気品漂う世界を感じ、それらに魅了され、人材紹介会社は自分を「天職」へ導いてくれるレールを敷いてくれる場所だ、とも感じていました。
転職とは、今一度「自分はいったい何をしたいのか」「どういう人生を送っていきたいのか」「自分が心の底から満足感を得る事が出来るものとはいったい何なのか」を探ることのできる、良いチャンスです。しかしそういったチャンスを生かさずに、報酬面だけを見て転職先企業を選んだり、早期退職などで現れる目の前の大金で煙に巻かれて天職したり…そんな方も見受けられるようになりました。転職を希望する人たちの「常識」も変わって来ているのでしょう。
「天職」とは?
人材紹介会社に登録して、紹介案件を待って企業を受ける。しかし、その企業の情報はほとんど知らない。社長の考えている方針や社風なども知らずに面接に臨む。 ー私が人事部長をしている時に、そんな方が幾度となく居らっしゃいました。
「何故?転職を?」「何故?我が社を?」と良く思ったものです。
そういった人たちの共通点として、おのおのの「適職」を見つめていないのでは?と私は感じていました。そのような転職は「夢」の実現ではないのではないでしょうか。転職の機会から、人それぞれ「適職」を選択をしていきますが、「適職」に対する最適な答えを見つけた時に「専門能力」は磨かれます。それがあなたの「天職」なのです。
「天職」。それは、あなた自身を最も輝かせる生き方のできる仕事であり、あなたの才能や魅力をいかんなく発揮して、最も喜びを感じることの出来る仕事のこと。そして、人の役に立ち、あなた自身だけでなく人からも喜ばれる生き方の出来る仕事となっていくのではないでしょうか?私が人材紹介会社を通じて「天職」とも言える今の職業に巡りあえたことと同様に、私は仕事に対してこんな風に考えることのできる方のお役に立ちたい!と普段から思っています。
Fashion HRでは、20を超えるファッション業界の人材紹介会社が集結し、ファッション業界の豊富な求人情報とスカウト転職サービスをご提供しています。登録して、あなたの「天職」に出会いましょう!「天職」探しの心強いパートナーとなってくれる人材紹介会社もきっとみつかるはず。