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今さら聞けないファッション・アパレル業界マテリアル用語【デニムとジーンズの違いって?】

デニムとジーンズはどちらが先に誕生したのか、ご存知ですか?「え、デニムとジーンズは同じじゃないの?」そんなふうに思った人もいるかもしれません。でも実は似ているだけで、きちんと区別されています。
今回は、知らないと恥ずかしい、デニムとジーンズの違いをご紹介。GパンやGジャンの由来についても触れていきます。ぜひ、最後までお付き合いください。

デニムとジーンズの違い

デニムとジーンズは、似ているようでまったくの別物です。どちらもさわやかな藍色をしていて、質感も似ていますが、何が違うのでしょうか。

●そもそも、ジーンズは生地のことではない

わたしたちは日頃、「ジーンズ生地」などと呼ぶことがあります。しかし、実はジーンズとは「パンツ」のことです。普段ジーンズ生地と呼んでいるものは、実際は「ジーン」と呼びます。
そのため、この見出しは「デニムとジーンズの違い」ではなく、「デニムとジーンの違い」が正しいと言えます。
「デニムパンツ」の他に「Gパン(ジーンズ・パンツ)」と呼ぶことがありますが、本来は、「ジーンパンツ」が正解なのかもしれません。

●デニムの語源は?

さて、正しい知識を一つ身につけたところで、デニムの語源に迫っていきましょう。
デニムは、フランス語の“serge de nimes(セルジュ・ド・ニーム)”が語源です。英語に訳される段階で、「ド・ニーム」の部分がなまり、「デニム」と呼ばれるようになりました。
このセルジュ・ド・ニームは、「ニーム産のサージ」という意味になります。ニームは南仏の街で、もともと織物が盛んな地域でした。
サージとは、「綾(あや)織物」と呼ばれる織物のこと。この綾織は、英語で「ツイル」とも呼ばれます。

●デニムの織り方

デニムを綾織する際には、縦糸に藍色の糸、経糸に真っ白な晒糸をセットします。デニムの最もわかりやすい特徴は、裏地が白く見えること。その裏地の白さから、「ホワイトバックデニム」と呼ばれることがあるくらいです。

●ジーンの語源は?

さて、一方でジーンはというと、イタリアの“jean fustian(ジーンファスティアン)”が語源です。ジーンはジェノバという街の名前で、ファスティアンは綿と麻が原料の織物という意味です。訳すと、「ジェノバの織物」といったところでしょうか。

●ジーンの織り方

ジーンは、デニムとは糸の構成が違います。ジーンは縦糸2本と経糸1本で織りなす生地で、デニムのように裏地も白くありません。また、デニムは藍色の縦糸を使うのに対し、ジーンは藍色に限定していないのもポイントです。

●先に誕生したのはジーン

歴史をたどってみると、先に誕生したのはジーンでした。ジーンは1567年頃、今から約450年前に誕生しており、一方、デニムは、1593年頃、今から約420年前に誕生しています。
ジーンズやデニムと言うと、アメリカのファッションというイメージがありますが、アメリカで製造が開始されたのも、ジーンズのほうが先だったと考えられています。デニムは1800年代だったのに対し、ジーンズは1783年には製造が開始されており、20年以上の差がありました。

●そもそも、綾織って何?

最も一般的なのは、平織りという織り方です。平織りは、縦糸と経糸を1本ずつ交互に織り込んで作ります。
よく耳にするブロードという生地は、同じ平織りですが、密度を高めて織っていきます。また、オックス生地は、平織りの糸を2本ずつ揃えて織る工法です。他にも、強度が高いことで知られる帆布は、複数の糸を撚り合わせて、その糸で平織りしていきます。
綾織の場合は、縦糸と経糸を交互に織らずに、1つ2つ飛ばしながら織っていくのが特徴です。こうすることで強度は保ちつつ、やわらかい素材を作ることが可能になります。
ツイルはよく目を凝らして見ると、生地表面に斜めのラインができるのが特徴です。

デニムか、ジーンズかと問われたら?

もし、デニムやジーンに似た素材を見つけたら、まずは裏地を見ましょう。裏地が白ければ、その記事はデニム生地である可能性が高いです。

また、綾織かどうかを確かめるため、斜めのラインが見えないか確かめてみましょう。

さて、デニムパンツやジーンズの他に、私たちは「Gパン」と呼ぶこともあります。「ジーンズの“ジー”が由来」と思っている人もいるようですが、それなら「Jeans」の“J”がイニシャルになるはずですよね?

実際、この「Gパン」は日本でのみ使われている言葉。このGの由来は諸説あります。

●ジーパンの音をアルファベット表記した

「ジーパン」の“ジー”の音を、アルファベット表記したのが由来という説です。ちなみにジーンの語源であるイタリアの「Genova(ジェノバ)」の“G”に由来するという説もあります。

●かつてのアメリカ兵が着ていたから

アメリカ兵のことを“GI”と表記するのをご存知でしょうか? このGIとは、“Government Issue(=軍隊)”のことです。日本でジーンズが広まったのは、ちょうど第二次世界大戦のころ。戦後になると、アメリカ兵が着ていたジーンズの古着が、上野のアメ横などで多く出回りました。
アメリカ兵は、普段は軍服を着ているのですが、休みの日などは、普段着としてジーンズを愛用していたようです。かつて「GIが履いていた」パンツで、「Gパン」。それがもう一つのGパンの由来です。

実際のところ、どちらの説が正しいのかは、確かなことはわかりません。

Gジャンとデニムジャケットはどちらが正しい?

デニム素材が使われたジャケットのことを、「デニムジャケット」と呼びます。特に最近は、この呼び方が定着していますよね。
一方で昔は、デニムジャケットのことを、「Gジャン」と呼んでいました。
このGジャンは、「ジーンズ素材のジャンパー」という意味で使われるようになった言葉です。Gパンと同じように、音が似ているという理由で、Gが使われるようになったと考えられます。ちなみに「ジーンズジャンパー」という言葉は和製英語ですので、海外ではまったく通じません。

英語では「ジーン・ジャケット」と呼ばれていますので、覚えておきましょう。

いかがでしたか?「ジーンズはパンツのことで、生地のことではない」というだけでも、驚いた方が多いのではないでしょうか。素材についての正しい知識を身につけ、人前で恥をかかないように注意してくださいね。以上、「デニム」と「ジーンズ」の違いについての解説でした!
 

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