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アパレルのMD・バイヤーとはどんな仕事?何をすればMD・バイヤーになれる?

今回は、MD・バイヤーの主な仕事内容や、これから身に付けるべき能力、求められてくる能力をご紹介します。将来業界を目指している方や、現在実際にMD・バイヤーとして働いている方は、ぜひ参考にしてみてください。

MD・バイヤーの仕事とは?

「MD」、いわゆる “マーチャンダイザー” と「バイヤー」は、ファッション業界の中でもトップ5に入るほど人気ある職種。よくあるイメージとしては、「世界中を飛び回って好きなものを買い付ける仕事」というものですが、実際の仕事内容は少し違います。

MDは、シンプルにいうと商品の動向を分析して管理する仕事です。一方、バイヤーは「買い付ける」ことがメインの仕事。世界中を飛び回るイメージがありますが、すべてのバイヤーがそうとは限りません。実際に世界中のさまざまな都市に行くバイヤーもいますが、それは主に海外でしか買い付けることができないような場合のみ。日本のショールームでオーダーできる商品も多いので、その場合は日本で買い付けを行います。買い付けも、ただ好きなものを買えばいいというわけではなく、大事なのはそのお店で売れるものをどれだけ買うことができるか。これがバイヤーの主な仕事内容になります。

実は、2つの仕事は大きな違いはなく、MDとバイヤーを兼任するブランドも多くあります。商品数が多い大きな会社などでは、2つは明確に分業化されており、仕入れに重点をおくバイヤーと、商品の動向分析や販売戦略に重点を置くMDとで業務がしっかり分けられています。

MDもバイヤーも、買い付けたものが売れるまで商品の責任をきちんと負うというところが大事なポイント。売れた数÷仕入れた数という公式ではじき出される”消化率”を限りなく100%に近づけるため、日々あらゆる努力を行っているのです。

MD・バイヤーになるには

MD・バイヤーになるためには、経験を積みながら、その道を志すのが一番の近道。まずは店舗にてファッションアドバイザーとして勤務し、その後、店長、エリアマネージャーというように経験を重ね、バイヤーとしての仕事に就くのが一般的です。大きいブランドほど、バイヤーになるには年数が必要となりますが、これから成長するような勢いのあるブランドでは、2~3年でバイヤーとして活躍している方もいます。

MD・バイヤーに求められる能力とは

一般的にMD・バイヤーに求められる能力は、決断力、行動力、数字を読み解く力など。客観的に物事を分析し、必要なアクションを即時に決めて購入を進めるMD・バイヤーにとっては、どれも必須の能力です。

しかし、それ以上に大切なのがコミュニケーション能力です。多くの人たちとの連携やコミュニケーションが求められるMD・バイヤー。買い付けた商品を効果的にディスプレイするVMDや、商品を効果的に広告するPR、そして商品を実際に売るショップスタッフとの信頼関係など、商品をより魅力的に見せるためには、チームとの連携が必須です。MD・バイヤーはさまざまな能力を兼ね備えたうえで実践できる、とても複合的な仕事なのです。

ダメなバイヤーと優れたバイヤー

ファッションビジネスにおいて大事なことは、買うことよりも売ること。仕入れたものがいくら良いものでも、売れなければ評価はされません。買い付けに多少の好みや勘が入ることは否めませんが、売れそうなものを単に揃えただけだったり、個々の趣味を発揮しすぎる買い付けは、本来のお店のテイストや個性を消してしまいます。そんなことでは、ダメなバイヤーと言われかねません。

一方、優れたバイヤーが行なっているのが、お店やブランドの個性を十分に配慮しつつ、差別化した買い付けをすること。その店で、どのようなモノが、どれくらい売れるかという基本情報に加え、顧客分析、色やサイズまで落とし込んだ商品ごとの売り上げ動向、エリアや周辺環境の把握、イベント…などといった、あらゆる情報をパズルのように組み合わせ、かつ、売れる商品をしっかりと見極めて買い付けを決行します。

優れたバイヤーは”カリスマバイヤー”と呼ばれ、その人の存在自体が売り上げに貢献することも少なくありません。お店の個性をしっかり活かし、“売る”という最終目標を履き違えない人こそが、優れたなバイヤーということになります。

これからの時代に求められるMD・バイヤーの2つの資質

今までMD・バイヤーの基本的な情報をまとめてきましたが、時代の変化に伴い、これからの時代に求められる能力は少し違ってきます。どんな能力が求められてくるのでしょうか。

・感覚的な部分を磨き続ける

2018年、サマンサ・タバサの店頭にロボットが登場して話題になったのは記憶に新しいですね。MDやバイヤーが担当する仕事の多くは、これからAIに取って代わられていくでしょう。そこで重要になってくるのは、人にしかできない感覚的な部分を磨くこと。海外のトレンドをひたすらチェックしたり、アートやカルチャーに頻繁に触れたりするなどして、自身の感性をひたすら磨き続けることです。

そうすることで、さまざまな可能性も開けます。たとえば、お客さまのことや売り場の動向を毎日勉強して本部にレポートし続けた結果、その努力が認められてバイヤーに転向したという例も。MD・バイヤーに限ったことではないですが、柔軟に変化に対応し、時代とともに変わっていける人物がこれからの時代に求められていくでしょう。

・情報の取り方を工夫する

当然のことですが、企業である以上、MDやバイヤーは数字を求められます。そこで重要になってくるのが情報収集。単純に「去年はあれが売れた」「よそではこんなものが売れている」というように、溢れる情報に振り回されてしまってはうまく行きません。現代は変化のスピードがものすごく早いので、時代と感覚がズレていないか、去年と同じことをやっていないかという意識は常にもっておくべきです。

デジタルな情報ももちろん大事ですが、より重視するべきはマーケットの動向。デジタルな情報を踏まえ、今の業界で何が話題になっているのか、新しい価値観をクリエイターがどう表現をしているのかなど、得た情報をもう一歩昇華させることが必要。マーケットに隠れている潜在的な欲求をいかに汲み取れるかが、これから求められてくるのですね。

MD・バイヤーという仕事は、世間の華やかな印象とは違い、自身の足でマーケットの動向を察知してブランドを押し上げる泥臭い仕事。これからは、既存の流通業界ではないところでさらに必要とされていくはずです。今後のMD・バイヤーの仕事にさらに期待です。

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