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接客トークに活用すれば購入の後押しに!秋冬アイテムを長持ちさせるお手入れ方法

よく汗をかく時期という前提で薄手に作られている夏物と違い、秋冬物は防寒用に羽織る厚手のコートから起毛したニット、重ね着のインナーになるシャツまで素材のバリエーションが急増。そのぶん衣類のケアにかかる手間が増えるシーズンだと言えます。

すべてクリーニングに出せると楽なのですが、全体的にお財布の紐は引き締め傾向の世の中。お客様からしてみると、自分でお手入れできるものは自分でしたい、と考えるのが正直なところです。そこで今回は、自宅でできる秋冬素材のお手入れ方法をレクチャー。接客トークに活用すれば「キレイに長く着られそう!」と購入に迷うお客様の背中を押せるかもしれません。

秋冬のお手入れに欠かせない「洋服ブラシ」の必要性

ツイードのコートやウールのマフラー。秋冬は洗濯機に放り込めない素材が増えるシーズンです。お客様のなかには「クリーニング代がもったいないから、秋冬も洗えるものしか買わない」という人もちらほら。ここでまずお伝えしたいのが、ホテルのクローゼットなどに吊るしてある「洋服ブラシ」の重要性。これがひとつあるだけで秋冬素材のお手入れがグッと楽になるのです。

というのも洋服ブラシは、スーツやコートはもちろん、ニットやマフラーにまで使え、日常についた汚れや毛玉を取り除く効果が。安いものだと1個1,000~2,000円で購入できますし、さっとかけておくだけで長い目で見るとクリーニング費用の削減ができるので、コスパはバツグン。お客様に「洋服ブラシがあると、お手入れがラクになる」旨もお知らせすると喜ばれるのではないでしょうか。

洋服ブラシにも種類は様々ありますが、静電気の起こりやすい合成繊維よりも、生地に優しい天然素材のもの、馬毛か豚毛を選ぶのがおすすめです。馬毛でも豚毛でも「柔らかめ」「固め」の違いが記載されていますから、カシミヤなど繊細な素材に使う時は「柔らかめ」、厚手のウールコートなど分厚い生地に使う時は「固め」を選ぶようにして使い分けましょう。選ぶときはしっかりと目の詰まったブラシだと型崩れしづらいため長く使用できます。迷ったらまず「柔らかめ」から購入すると、生地を傷める心配がありません。

秋冬物をキレイに長く着るには「脱いだときのケア」がカギ

自宅に戻ってきたら、脱いだ椅子の背中にぽいっとかけて終了…とするのはNG。というのも、防寒性の高い秋冬アイテムは、着た後に内側にこもった熱がシワを生み、汗による湿気が汚れを定着させてしまうからです。長くキレイに着るには「脱いだときのケア」に意識を払いましょう。


ここからは実際のアイテム別に、お手入れ方法をご紹介します。

■コート・ジャケットなどアウターのケア

帰宅したら、コート・ジャケットはいったんハンガーにかけることを習慣に。まずは衿の内側・袖口の内側にブラシをかけることで、汚れの定着を防ぎます。次に、全体の織り目に沿ってさっとブラシをかけて誇りを落とせば終了。5分もかかりません。レザーやファーのアウターも同様に。毛足の長いものは、毛の流れに沿ってブラシをかけるのがポイントです。

アウトドアのパーカーなど防水加工がしてある素材は、ブラッシングによりコーティングがはがれる可能性があるので、タオルなど柔らかい布で衿や袖を拭き、最後にさっと全体のほこりを払うようにしましょう。

ブラッシングの後はすぐにクローゼットに戻さず、廊下など直射日光が当たらず風通しのよい場所にかけて、一日湿気を飛ばすのがおすすめ。玄関にコートかけを置いて洋服ブラシも一緒にかけておき、アウターは玄関で脱ぎ着するようにするのも方法です。

■ニット製品のケア

アウターの内側に着ることで湿気がこもりやすいうえ、バッグなどでこすれるため毛玉ができやすいのがニットの特徴です。これもやはりお出かけの前後にブラッシングをすると、絡まった繊維をほぐして毛玉を防止、ほこりを取りさる効果があります。着用後はアウター同様すぐにクローゼットにしまわず、ハンガーにかけてブラッシングをし、その後は湿気を飛ばすようにしましょう。細いハンガーだと肩の部分が伸びて型崩れにつながるため、立体的な厚みのあるハンガーを使うのも忘れずに。

また、直接肌に触れやすい襟ぐりや袖まわりはどうしても皮脂汚れを吸い込みます。放っておくと黒ずみや黄ばみの原因に。全体はクリーニングに出すほどでなくても、ポイント汚れが気になるときは固く絞った濡れタオルでとんとんと叩くように拭いておくだけでグッと長持ち。このとき、ゴシゴシこすると汚れが繊維の奥に入ってしまうので気をつけましょう。

◎デリケートなカシミヤのお手入れには特に注意!

ニットの中でもカシミヤは非常にデリケート。長く大切に着るためには日々のお手入れが欠かせません。着用後のブラッシングは他と同様ですが、柔らかい素材であるため形を整えながら優しくブラッシングするのがポイントです。

また、カシミヤは水分に弱く、水が付くとシミになることがあります。そのため襟ぐりや袖まわりの汚れを濡れタオルでとんとん落とす方法はカシミヤの場合おすすめできません。雨に降られてしまったときなども、タオルで早めに水分を拭き取り、乾いてからブラッシングを行いましょう。

■ウールボトムのケア

立ち座りや歩くことなどで起こる静電気により、ちりやほこりを吸い寄せやすい面があるウールボトム。これもブラッシングで汚れを軽減できます。脱いだらパンツの場合は「裾を上にして」パンツハンガーに挟み、ウエスト周りの金具の重さでシワを軽く伸ばします。スカートの場合は通常どおり、ウエスト部分を挟んで吊るします。次にブラシを生地に対し垂直にあて、下に降ろすようにブラッシング。かけおわったら風通しのよい場所に吊して終了です。

■帽子やストールなど小物のケア

基本的には他製品と同じで、着用後ブラッシングをして、風通しのよい場所におく、というケアが有効です。汗やメイクの汚れがついた場所は、おしゃれ着用の洗剤を薄めたものをタオルにつけ、とんとんと叩くように落とすのもよいでしょう。帽子の場合は吊るすと型崩れを起こすものがあります。キャップやハットは専用の帽子台を使わなくても、大きさの合う市販のザルに重ねておくと風通しがよくおすすめです。ニット帽は風通しのよい場所で平置きするようにしましょう。

クリーニングや洗濯は万能ではない!

大事に長く秋冬衣類を着る上では、一度もクリーニングや洗濯をしないわけにもいかないと思います。その場合は必ず洗濯表示を確認するのを忘れずないようにしましょう。洗濯表示は適切な衣類のケアが書いてある、言わば「衣類のトリセツ」。見方の基本については「今さら聞けない洗濯表示の基本はコレ!」を参考にしてみてください。

また、ウールやカシミヤなどの天然素材の中には、本来が持つ油分があるからこそ風合いが保たれているものが多くあります。クリーニングや洗濯でその油分を落としてしまうと、独特の風合いを劣化させ、パサついた印象に変ってしまう怖れも。日常のお手入れはブラッシングと風通し、特に汚れたときにクリーニングや洗濯、と使い分けることで、美しい風合いを保って長く着ることができる点も頭に入れておきましょう。クリーニングに出すときは「カシミヤにも対応していますか」などとひと言添えると、洗って風合いが変ってしまった、というトラブル防止に役立ちます。

おしゃれが好きな人にとって、様々な素材のバリエーションが揃い、重ね着も楽しめる秋冬はファッションの喜びを堪能できるシーズン。正しいお手入れ方法をお客様にお伝えして、思う存分おしゃれを楽しんでいただきましょう。

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