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ポリエステル?ナイロン?レーヨン?今さら聞けないファッション・アパレル業界マテリアル用語【化学繊維編】

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ポリエステルやナイロン、レーヨンは、私たちの衣料品にも使われる馴染みのある素材です。しかし、それぞれの素材の特徴や素材同士の違いを、あなたは具体的に理解しているでしょうか?
ここでは、化学繊維の代表格とも言えるポリエステルやナイロン、レーヨンのそれぞれの違いについて取り上げ、ご紹介していきます。3つの素材の特徴や違いを整理して、正しく扱えるように知識を身につけておきましょう。

合成繊維や再生繊維って? その違いとは

ポリエステルとナイロン、レーヨンは、化学繊維に分類される人工の繊維です。それぞれの素材の違いを説明する前に、まずは化学繊維について少し詳しくなっておくと、把握しやすくなります。
化学繊維は大きく3種類に分類できます。具体的には、

  • 合成繊維
  • 半合成繊維
  • 再生繊維

以上の3つです。まずは、この3つの化学繊維の特徴に触れてきましょう。

・合成繊維

合成繊維は石油を原料としていますが、強度があり、重量が軽いという特徴があります。吸水性が低いので、カビや虫など、保管トラブルに遭いにくいのも利点です。ただし、一方で静電気が起きやすいというデメリットもあります。
合成繊維で代表的な繊維は、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタンです。

・半合成繊維

半合成繊維は、セルロース等の天然のタンパク質成分を主成分とし、それを化学的に処理して繊維にしたものです。天然物質と化学物質を合わせて繊維にすることから、半合成繊維と呼ばれます。
半合成繊維には、プロミックス、トリアセテート、アセテートがありますが、どれも軽くてサラッとした心地よい風合いがあります。光沢があって発色もいいです。しかし、アセテートに関しては強度が弱く、一度シワになるとなかなかシワが取れない欠点もあります。

・再生繊維

再生繊維は、木材パルプや綿など、天然の素材が原料です。これらの素材に含まれるセルロースを抽出したら、化学処理を施し、一旦セルロースを溶解。溶解したセルロースを再びセルロースに再生して繊維にします。
化学処理を行う点では半合成繊維に似ていると思われるかもしれませんが、工程自体は「再生」しているということから、再生繊維と呼ばれます。
再生繊維の代表的な素材は、レーヨン、ポリノジック、キュプラ、リヨセルがあります。絹に似たような風合いがあり、吸湿性が高いのが特徴です。水に濡れると強度が弱くなる、縮みが発生しやすいというデメリットもあります。

ポリエステルはどんな素材?

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ポリエステルは、石油を原料とする合成繊維です。1950年にアメリカで開発されました。その後、日本でもライセンスを取得して製造する企業が増え、「テトロン」や「エステル」などの商品名で市場に流通します。
ポリエステルはさまざまな製品に使われ、私たちにもとても身近な素材です。世界的に見ても、これだけ生活に身近な合成繊維はないと言ってもいいでしょう。
ポリエステルの最大の特徴は、混紡して用いられることが多いという点。ポリエステルだけで繊維にするのではなく、他の素材と一緒に撚り合わせて使われます。
衣服に使われる場合は、綿素材と混紡されることが多いです。セーターやワイシャツなど、さまざまな製品に使われています。
ポリエステルの強みは、混紡することでシワができにくくなるという点です。また、収縮なども起きにくく、長期間劣化せずに使用できることから、ユニフォーム等にも用いられます。
何度も洗って使いたいスポーツウェアに等にも最適で、アイロンを使わずに着ることができる素材でもあります。
むしろ、ポリエステルは熱に弱いデメリットがありますので、アイロンをかけるとすれば、必ずあて布をしなければいけません。火の近くなどに近づくと繊維が溶ける危険性があるので、火を扱う場合の着用は注意が必要です。

ナイロンはどんな素材?

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ナイロンは、そもそも工業分野で利用されてきた合成繊維です。ロープや漁業で使われる網などには、今でもナイロンが使われています。
ナイロンは1935年にアメリカで誕生した素材ですが、当初は現在のような石油ではなく、石炭を原料としていました。当時は、「蜘蛛の糸よりも細く、鋼鉄よりも強い」というキャッチフレーズのもと売り出され、ストッキングや水着など、次第に衣料品にも用いられるようになります。
現在ではウインドブレーカーやスポーツウェアにもよく使われていますね。また、強化ナイロンという素材も普及しており、丈夫な素材でなければいけない旅行バッグなどにも使用されることが増えています。
ナイロンは軽い素材でシワになりにくく、吸湿性が低いために洗濯をしても乾きやすい。そして、カビ、薬品、油などにも強く、発色性もいいなど、メリットがたくさんあります。これだけ利点があると、工業製品から衣料品まで、幅広い分野で用いられるのも納得できるのではないでしょうか。
しかし、ナイロンは静電気が発生しやすいのがデメリットです。アイロンがけなども、必ずあて布をして行うようにしてください。

レーヨンはどんな素材?

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レーヨンはポリエステルとナイロンのような合成繊維とは違い、再生繊維に分類されます。レーヨンは英語でrayonとつづり、「光」という意味の“ray”という語が使われています。この名の通り、光沢があって、絹のような見た目をしているのが特徴です。
レーヨンは、「絹のような人工の繊維を」という目標のもとに開発されました。強い光沢があり、ドレープ性がある点は、確かに絹に類似する点です。
ポリエステルとナイロンとの大きな違いは、吸湿性が高いことと静電気が起きにくいことです。衣料品に使用しても身体にまとわりつくことがなく、快適に着ることができます。
耐熱性があることも、合成繊維と違う点です。摩擦熱によって穴が開くなどの心配もありません。
ただし、デメリットもあります。吸湿すると強度が低くなるため、洗濯をすると縮みやすいということです。濡れると型崩れもしやすく、しわにもなりやすいため、扱いには注意しなければいけません。
部分的に水分を含むと、それがシミとなって取れなくなることもあります。特に、擦って拭き取ろうとするとその摩擦で白化(白くなる)ことがありますので、こすらずに乾いた布に染み込ませ、乾かすことが最適な対処法となります。

 

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