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Fashion HR ワーキングママ インタビュー【2】H&Mジャパン社長 クリスティン・エドマンさんが語る「“家庭とキャリア”、選択しなくていい働き方」 −中編−

クリスティン・エドマン=H&Mジャパン社長へのインタビュー中編では、仕事と家庭を両立させる働き方を実現するための具体的な施策について伺いました。

H&Mが実践するいくつかの制度は、社員一人ひとりのモチベーションを高めながら、自分自身でキャリアプランを決めていくことを叶えてくれるのです。

インタビュー前編はこちら>>
インタビュー後編はこちら>>

エドマンさんc

結婚、出産をこれから経験する女性に必要なメンタリティ

−前回、選択をしなくていい働き方を知ることがスタートだとおっしゃいましたが、結婚、出産といったライフステージを経ていく女性はどういった心構えでいることが大切でしょうか。

「You can」のメンタリティを持って欲しいですね。選択しなくてもいい。そして両立できるということをまずは自分が信じる。

環境を変えるのはすごく時間がかかると思う。いろんな企業があるけれど、徐々にそう言ったメンタリティのある人が、徐々に成功すれば、いろんなメンター、ロールモデルが出てくると思うんですよ。そのロールモデルを見て、彼女たちにできるから、私にもできる!という勇気づけられることで、どんどん状況はよくなっていくんじゃないかなと思います。

−雇う側の「We must」の精神を養うために、企業にとって理想なプラットフォームなどはありますか?

理想はたくさんあるのですが(笑)、すごく難しい。まず前提としてワーキングマザーとして、すべてにおいて100%はできない。80%ならできる。それを理解して、長期的に考えて、この2,3年間は80%しか結果は出せないかもしれない。けれどそれを良しとすること。なぜなら今後20年働くのだから。それを理解する体制を整えなければならない。

私も本社がチャンスをくれた時、長男は1歳でした。どんなに大変かわかっていたけれど、「It’s ok、80%でいい」と言ってくれたから、私はできたのです。そういう考えを会社が持たないと、手当や施設を作るということだけで終わってしまうのです。手当や施設ももちろん素晴らしいけれど、環境づくりではありません。メンタリティ、周りの理解力、そしてサポートするチームワークづくりが大切だと思います。

また、100%のうちの20%にフォーカスを与え、プライオリティを持つこと。そうすれば後の80%の結果はついてくるということも学びました。そうすることで仕事上の優先順位や時間の使い方を有効にできることになります。こういったことからも、80%という数字はキーワードになってくると思っています。

“ネクストミー”を育てることの重要性

−100m走ではなく、マラソンのように長期的に見ていかないといけないんですね。今のH&Mグローバル、またはジャパンでは、そういった環境づくりのための施策はどんなものですか?

マネージャー職の評価は、もちろん売り上げがベースになるのですが、人を育てることも重要なポイントとなるんです。自分がいなくても仕事が回るような存在、ネクストミーをきちんと育てているか。それが自分の評価になるため、その人にどんどんチャンスを与えなくてはいけません。

失敗も経験させなければならない。いろんなプロジェクトを経験させなければならない。しかし、そのネクストミー制度をきちんと導入すれば、男性女性問わずいろんな人が育児休暇を取ることができるし、育児休暇中にそのネクストミーが仕事をカバーし、ネクストミー自身の成功にもつながるチャンスなんです。

エドマンさんe

−ナイキでもサクセサーを探すということをその人の評価ポイントにしているそうです。

すごく重要だと思います。ただ評価ポイントにしないとなかなか実行は難しいと思います。なぜなら、結果を出すためには自分がやった方が早いから。指示出した方が早い。でもそうすると人が育ちません。実は人を育てるということで、本人も長期的なキャリアプランを考えられるのです。

−エドマンさんがこれまで一緒に働いてきた女性の中で、サクセスした具体的な事例などいますか?

ここに素晴らしい例がいます!(取材に同席されていたPR担当、波多野温子さんを紹介)。

波多野さん:私はH&Mに入社する前は貿易、法律といった異分野で働いていましたが、H&Mに入り、ロジスティックや様々な分野を経て、PRになりました。

その前にPR職に就いていたこともあり、この会社でやってみたいと思っていたんです。そこで社内で募集があった際に手を挙げました。若いころだったので経験はなかったのですが、ポテンシャル採用をしてもらい、プレスルーム立ち上げから全て関わらせてもらいました。

エドマンさん:ちょうどPRのトップが育児休暇に入って、今は彼女がPR業務を回しているんです。

−PR職はどれだけコネクションを持っているかで採用が決まることが多いですが、H&Mの場合はポテンシャルで採用したのですね。

(以下、エドマンさん):そうなんです。ポテンシャルとパーソナリティで決めましたね。それで大成功ですから!

−そうやって彼女の仕事へのパッションを養っていったんですね。

そう、なおさら頑張りますよね。会社が自分の夢をチャンスとして与えてくれた。だから頑張らないと、という気持ちになりますよね。

成長していくことが、モチベーションにつながる。

−H&Mではインターナルジョブチェンジ(社内での配置換え)も積極的に行われていますが、その理由とは?

人のモチベーションにつながると思うんです。仕事って、お金やベネフィットだけでは続きません。人は成長していかなければならない。

仕事で成功し、成長していくことが、モチベーションにつながる。だから自分のキャリアを自分で変えていくことが重要だと思うんです。

エドマンさんd
自分自身でキャリアを形成していくことで、モチベーションにもつながり、仕事と家庭どちらかを選ばずに働ける環境を整えていく。このことは多くの働く女性にとって、希望の道筋となり、また企業にとっても進むべき指針となるのではないでしょうか。

後編ではエドマンさんのキャリアビジョンについてもお聞きします。

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【職種】接客・販売
【募集役職】店舗内マネージャー職候補、ヴィジュアルマーチャンダイザー職候補、ショップコントローラー職候補
【雇用形態】正社員
【仕事内容】販売職(店舗での接客、在庫管理や店頭及び陳列ディスプレイなど )からキャリアをスタートし、将来的に上記のポジションになれる方を募集しています。
【募集人数】若干名
【勤務地】日本全国のH&M STORE
【選考ステップ】マイナビ2017よりエントリー開始(3/1〜)
【HP】www2.hm.com

 

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