日本発のジュエリーブランドとしてNYでデビューを飾り、今年で10周年を迎えるHirotaka(ヒロタカ)。表参道ヒルズ店、丸の内ブリックスクエア店に続き、国内3店舗目となる玉川髙島屋S・C店が、今年の6月にオープンしました。同店の店長に、Hirotakaの魅力や仕事への向き合い方について伺います。
ジュエリーは、流行に左右されない良さがある
Q. 以前はアパレルの販売をしていたとお聞きしました。ジュエリー販売へと転身した理由をお聞かせください。
以前セレクトショップで働いていた際に、新しくオープンするジュエリーだけを取り扱う店舗へ異動になりました。そこで、シーズン毎に頻繁に取り替えることもなく、あまり流行に左右されずに長くお使いいただけるジュエリーの良さに気づきました。
はじめはお洋服の販売を続けたかった気持ちがあったのですが、お洋服もジュエリーもファッションであるので、今ではこの2つの間に区切りのようなものを感じてはいないです。基本的に“モノが好き”なのだと思います。
Hirotakaはシンプルさが魅力。“気持ちにハマった瞬間”を大切に
Q. Hirotakaの魅力を教えてください。
一見複雑に見えるデザインが多いのですが、シンプルにつけていただけるものなので初めての人でも挑戦しやすいと思います。ひとつのアイテムに対して複数のパターンがあり、デザインが豊富なのも魅力です。普段は高級な宝飾品をつけている方でも、何気ないときに取り入れてもらえる汎用性もあると思います。年齢を問わずに、本物志向の方にお楽しみいただけます。
Q. スタイリングのコツや、選び方のポイントはありますか?
メインとなるジュエリーをお持ちであれば、それが引き立つようなアイテムをご提案します。そして、まずお客さまにご提案する際に意識しているのは、お客さまの気持ちがどれだけ高揚するか? ということです。ジュエリーは自己満足が大切な世界ですし、毎日身につけることもあるので、あまり考えすぎずに今の気分にマッチするものを選ぶのがよいのではないでしょうか。お試しでつけてみた時に「今、表情が変わったな!」とか「こちらの方が好みかも」という、“気持ちにハマった瞬間”を見逃さないようにしています。
すでに買うものを決めてご来店する場合もあると思うのですが、「こういうのはいかがですか?」と、ご提案できることに楽しさを感じています。
ファッション好きな仲間と成長を共にしたい
Q. 今回のコロナ禍の影響は感じていますか?
今年の4月にオープンする予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で2ヶ月ほど延びてしまいました。でも、玉川髙島屋S・C自体がベッドタウンにあるので、地域のみなさんの生活に欠かすことのできない生活の一部となっています。食料品売り場もありますし、毎日足を運んでいるお客さまが普段のお買い物の延長で来ていただける場なので、予想していたほどの影響はなかったと思います。
Q. どんな方と一緒に働いていきたいですか?
Hirotakaというブランドが生まれて10年が経ちますが、最初の表参道ヒルズ店がオープンしてからまだ4年ほどです。いろいろと変化して成長している段階なので、会社や店舗を一緒に作り上げていくことを感じられる環境にあると思います。現在は、経験のあるスタッフが多いので、安心して店舗をお任せできますが、これからのブランドのことを考えると、もっと若い力が必要かなと感じているところです。
経験よりも、Hirotakaに興味があることや、ファッションの仕事がしてみたいという気持ちが大切です。Hirotakaはレイヤードやスタイリングを楽しめるブランドなので、宝飾オンリーというよりはファッションに興味がある方が向いていると思います。ファッション好きで、ブランドの成長を楽しめる前向きな方と一緒に働きたいです。
ジュエリーも無駄なく楽しむ。買い替えではなく買い足しを!
Q. 今後の目標をお聞かせください。
オープンしたばかりの店舗ですので、まずは軌道に乗せることを第一に考えています。表参道と丸の内の店舗はオフィスワーカーの方が多いのですが、先ほどもお話したように、この玉川髙島屋S・C店は地域性が強い場所にあるので、「こんにちは!」と気軽にあいさつをするような感覚で立ち寄っていただけるお客さまを増やしたいです。
個人的には数字を見るのが好きなので、今後は在庫管理などにも力を入れていきたいと思います。モノが好きなのでモノを無駄にしたくない気持ちが強いのかもしれません。一度買ったジュエリーを無駄にすることなく、「買い替えるのではなく買い足す」という感覚でお楽しみいただけたら嬉しいです。
Hirotakaは、アートピースをはめるようにスタイリングやレイヤードを楽しめる、抽象度の高いミニマルなデザインが魅力のブランドです。店舗は、サステナブルな空間でお客様を出迎えます。床にはココヤシの繊維やアマニ油から作られた天然素材を敷き詰め、赤い銅や切り出した石、木片をプレスした素材などを使用しています。
店長が大切にしている“モノを無駄にしない”精神は、Hirotakaの店舗づくりと通じるところがあるようです。
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