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米大統領候補の愛娘、イヴァンカ・トランプのキャリアにヒントを得る【Workstyle from N.Y】

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photo via 「Ivanka Trump instagram」

今年の11月に行われる大統領選を間近に控え、アメリカではTVやSNSなどそこらじゅう選挙の話題で持ちきりです。老若男女ともに政治に対する関心が高く、ヒラリー氏に投票するかトランプ氏に投票するかで口論している人たちを見かけるのも珍しい光景ではありません。

Fashion HRでは今回、政治的な見解は抜きに「トランプ氏の最大の秘密兵器」と言われる第一妻、イヴァナとの間に出来た娘、イヴァンカ・トランプがスーパーキャリアウーマンとしての成功を遂げた秘訣に注目してみました。

まさに才色兼備。モデル、司会、そしてビジネスウーマンへ

イヴァンカは、1981年に5人兄弟の長女としてニューヨークのマンハッタンで生まれました。兄のドナルド・トランプ・ジュニア、弟のエリック・トランプ、そして、腹違いの弟と妹ティファニー・トランプ、バロン・トランプの合わせて4人の兄弟がいます。

イヴァンカの華々しいキャリアは、モデルからスタートしました。1997年当時大学に通っていたころ、雑誌セブンティーンの表紙を飾った事を皮切りに、「Versace(ベルサーチ)」や「Marc Bouwer(マーク バウワウー)」のランウェイショーモデル、「Tommy Hilfiger(トミー ヒルフィガー)」や「Sassoon Jean(サッソン ジーン)」のキャンペーンモデルを務めたり、スタッフやフォーブス、エルメキシコなど数々の雑誌のカバーにも次々起用されました。さらに、ハーパーズバザーやヴォーグにもモデル、そしてビジネスウーマンとして幾度となくインタビューを受けています。

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−−photo via「Ivaka Trump」

このモデル活動の合間に、ミスティーンUSAというミスコン番組の司会や、若手デザイナーを輩出することで有名なファッション番組、プロジェクトランウェイ、その他数々のドキュメンタリー番組にも出演するなどマルチに活躍の幅を広げていきました。さらに、「The trump Card(ザトランプカード)」という本を出版したり、マルチビリオンカンパニー不動産会社やダイアモンドのトレーディングカンパニーで働き、着々とキャリアの幅を広げていきます。

2007年には、「Ivanka Trump」という自身の名をブランド名にしたファインジュエリーライン や、洋服、靴、ハンドバッグ、フレグランスなども手がけ、サックスやノードストローム、ローダンドレイラー など、国内の大手デパートで展開しています。アイテムも、例えば靴は綺麗なラインでもハイヒールではなく、歩き疲れしない太くてローヒールのスタイルや、バッグもポケットが多く、パソコンやファイルを収納しやすい工夫されたデザインが多く目立ちます。洋服は、TPOを意識した女性らしい品のあるワンピースが多く、キャリアウーマンというコンセプトが商品に落とし込まれていることが分かります。

子供を片手に左手には携帯を抱えて「#Woman Who Work」

イヴァンカは、ビジネスウーマンとして、3児の母親として、そして1人の女性として注目されています。彼女のエネルギーはどこからでてくるのかということも目が離せません。

イヴァンカは2014年にミレニアル世代の若い女性をターゲットにしたサイト「ivankatrump.com」を立ち上げました。コンセプトは、将来の自分のキャリアに野望を持ち、日々その目標に向けて頑張る人たちを応援すること。

女性たちがサイトにインスパイアされ、自信を持って輝かしい人生が送れるように、キャリアのアドバイスやスキル向上、ビジネスファッション、ビューティー、ファイナンス、教育など様々な角度から、パワフルで実用的なコンテンツを発信しています。

#Woman Who Work

“本当はね、本の出版の依頼が来た時、私は全然興味がなかったの。当時私はまだ27歳だったから、なんでも人生のアドバイスができますっていう風に見られたくなかった。でもよく考えてみたら、一般的なビジネスのアドバイス本って、6,70歳位の経験豊富な人の経験談として書かれてるでしょ。だからちょうど成功し始めた若い女性にとっては、そういう話はピンとこないだろうって思ったの。

結果として出版した本はベストセラーになったし、ファンレターももらうようになったわ。それからとんとん拍子でサイトを立ち上げて、サイト内で“Women Who Work” のビデオキャンペーンを行ったの。あのキャンペーンは本当にヒットしたと思っている。それから、間違いなくブランドプロモーションにも大きく繋がったと思うの。”

多忙な彼女を支える私生活とは?

イヴァンカの夫、ジャリッドとは2007年、お互いが25歳の時に、商業不動産とその共通の友人がセットしたビジネスランチで知り合い、2年間の交際を経て結婚しました。

ジャリッドは、イヴァンカのことを、超A型タイプだと言います。「ただやるべきことは完璧にやり尽くす。それが彼女だよ」。その象徴であるかのように、イヴァンカは彼の影響を受けて、コーシャーフード(ユダヤ教に厳格な調理法、食材、組み合わせなど一定の基準をクリアした食品を使った食事)を取り入れ、シャバット(*1)を行うようになりました。

“私たちは本当に早いペースの社会の中で生活しているから、金曜は家で簡単に料理したら、携帯の電源を25時間切るの。電話は一切取らないわ。そして子供たちと遊ぶ以外何もしない、ただ近所を散歩するくらい。

人生において大抵のことはそんなに大した問題じゃないの。

けど、人生のパートナーを選択することは、まさに人生の全てになる。私は毎日フルスピードで駆け回って仕事をしているし、彼も同じ。でもその仕事の1つ1つは、本当はそんなに問題ではないの。もし私のことを大事にしてくれる人ではなかったり、私の興味があることに興味のある人ではなかったら、今の私は間違いなく存在しなかった。

もし表面しかみていない人と結婚してたら、実際こんなに頑張って働いている自分を好きになれなかっただろうし、自分のためにこんなに頑張れなかった。きっと自分の旧姓とか肩書きとかを気にしていたと思うわ。”

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−−photo via「Ivaka Trump」

いわゆる勝ち組と呼べるに値するイヴァンカ・トランプの人生は、決して仕事が全てではないようです。全ての原動力となる生活があり、数々の経験を積み重ねたからこそ成功しているのでしょう。彼女の生き方は、アメリカで働くキャリアウーマンにとって大きな理想となっています。日本で働く皆さんもぜひ参考にしてみてはいかがでしょう。

Text: Haruka Sagoya / Edit:Mio Takahashi(Fashion HR)

*シャバット(安息日)
ユダヤ教の習慣の1つ。安息日は土曜日で、その前の晩の金曜日、おいしいディナーを作ってお祈りし、キャンドルに火をともして食事をします。信仰の深さによって変わりますが、金曜から土曜にかけては、人間の創造力を休めるために、人間が発明したもの電気器具などを一切使わないそうです。

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