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リボンモチーフ人気が再燃!意外と知らないリボンの歴史から最旬コーデまで

各国セレブからロイヤルファミリーにいたるまで、ファッション感度の高い人たちが、最近こぞって夢中になっているリボンモチーフ。リボン=おさなく愛らしいというイメージはもう過去のもの。今季は上品でフェミニンなリボンモチーフがトレンドとなっています。リボンは古くからある定番モチーフですが、人気が再燃した今年はファッションのみならずヘアメイクにも取り入れるのが流行の兆し。プラスするだけで一気に今年らしく、かつ品よく見えるこのトレンドを徹底的にマークしましょう。

【目次】
リボンモチーフ再燃の理由
リボンの歴史
リボンモチーフが持つ意味
大人のリボンの取り入れ方

リボンモチーフ再燃の理由

リボンモチーフ人気の高まりは2022年頃からあったものの、当時は多数のブランドがコレクションで発表したルックが中心。一般市場で再燃したのは、昨年から続くバレエコアブームを受けてのことです。バレエコアとはバレリーナが身につけるチュールやリボンといったアイテムをファッションに取り入れる韓国発のトレンドですが、Z世代ガールズを中心に日本はもとより世界に広がり、再びリボンに注目が集まりました。2023年には若い世代に人気のブランドからハイブランドまでがリボンモチーフのアイテムを次々と発表し、インフルエンサーたちも手持ちのアイテムにリボンをあしらうなどの投稿を続々とアップ。これによって本格的なリボンブームの再来となりました。

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リボンの歴史

定番かつタイムレスなアイテムとして人気のリボンですが、その起源は古く、古代ギリシャまで遡ります。そこから16〜18世紀のヨーロッパを中心にリボン装飾が広がって今に至るのですが、ここではリボンの歴史を紹介します。

起源は古代ギリシャ

リボンは古代ギリシャ時代に誕生した非常に歴史あるアイテム。今でこそ女性向けのモチーフという印象がありますが、古代ギリシャでは男女関係なく使用されており、装飾というよりは髪をまとめるなど、実用品として用いられていました。男性の場合はハチマキのような使い方もされていたらしく、誕生当時は可愛らしさや上品さよりも、実用的で便利なグッズ感覚だったのではないでしょうか。そこから時代を経て装飾的に使われるようになりますが、中世ヨーロッパでは女性は衣服の装飾として、男性はカツラを固定する留め帯として使用していたそう。その後のゴシック時代に男性も衣服やアクセサリーにリボンを取り入れるようになり、バロック時代になるとリボンは男性の権威の象徴という意味合いが強まりました。

17世紀頃から衣服に使用されるように

誕生当時は実用品だったリボンを装飾品として利用し始めたのは、17世紀頃の女性たち。襟元や首元をリボンで飾るようになり、そこからリボンを用いた装飾は男女問わず広がっていきます。ゴシック、バロックと時代が進むごとに装飾品や権威の象徴など、さまざまな意味を含みながら浸透しますが、リボンモチーフが大流行したのはロココ時代。18世紀のヨーロッパを席巻したロココ様式は衣服にも影響を及ぼし、ドレスのみならず帽子や靴、髪飾りなどあらゆるファッションにリボン装飾が使われました。そこから19世紀にかけて、主に宮廷の女性の間で愛され続けます。なお、日本では明治40年から41年にかけてリボンが大流行し、髪にリボンを飾った女性がこぞって登場しました。

日本では男性用アイテムとして導入

男性にとってのリボンを象徴するのがボウタイです。日本においてリボンが導入された当初、リボンは女性ではなく男性のためのものでした。1860年頃に欧米との交易によって男性の衣服の洋服化が進み、その際に礼装用としてフロックコートや燕尾服とともに入ってきました。その頃は上流階級の男性の襟飾りとして使われ、そこから上流階級の女性たちの間でもリボンをあしらったイブニングドレスが人気を得るように。しかしこの時はまだ上流階級の人たちのもので、一般に広く浸透していたわけではありません。その後、女学生の間で束ねた長髪を幅広のリボンで結び着物に袴をまとう「ハイカラスタイル」と呼ばれる着こなしが流行し、一般にもリボンが浸透していきました。


リボンモチーフが持つ意味

リボンモチーフは、結ぶ形状から“絆”や“約束”といった意味を表し、ラッキーモチーフとしても知られています。エンゲージやマリッジリングにリボンモチーフのデザインが多いのはそのためで、日本ではお祝い事などの贈答品に使う水引が身近でしょう。水引も祝い事の場合はリボンと同じ形状になる「蝶結び」が最もよく使われ、これには何度も結び直せることからおめでたい事は何度繰り返しても良い、という意味が込められています。

一方で、リボンには他の意味もあります。例えば啓発活動や支援の意思を示すために身につける「アウェアネスリボン」。有名なのは乳がんの撲滅、早期検査を啓発・推進するためのピンクリボン運動ですが、女性への暴力の根絶、膵臓がんの啓発と撲滅を訴えるパープルリボン、子ども虐待のない社会実現のシンボルであるオレンジリボンなど、さまざまなカラーのリボンが意思表示の役割を担っています。


大人のリボンの取り入れ方

リボンにまつわる多彩なトピックスを紹介してきましたが、やはり気になるのがリボンモチーフの取り入れ方。大人が素敵に取り入れるためのコツはふたつあり、ひとつは小物から取り入れること、もうひとつはマニッシュスタイルのアクセントに取り入れること。例えばリボンモチーフのアクセサリーやジュエリー、今季ならブローチもおすすめで、洋服につけて甘くなりすぎる場合はバッグや帽子に添えてはいかがでしょう。また、リボンモチーフのカチューシャなど、ヘアアクセサリーとしても使いやすく、カラフルで大きなリボンよりもシックな色の華奢なタイプを選ぶのがおすすめです。次に、シンプルな白のドレスシャツにパンツといったマニッシュなスタイルの襟元に、黒のシルクサテンやベルベットの細いリボンを巻くアイデア。マニッシュさの中にフェミニンなリボンを取り入れることで、より女性らしくしなやかな印象が際立ちます。リボンモチーフを顔まわりに使う場合は、あえてメイクをキリッとした印象に仕上げて大人っぽい印象にするのも、おさなく見えないポイントです。

TEXT:横田愛子

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