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カルティエと日本 半世紀のあゆみ 『結 MUSUBI』展 ー美と芸術をめぐる対話

© Cartier

1847年の創業以来トップジュエラーとして世界中に愛されるフランス生まれのカルティエは、世界5大ジュエラーのひとつとして数えられる由緒あるメゾン。日本には1974年に東京・原宿のパレ・フランスにブティックをオープンしましたが、日本とカルティエの歴史は19世紀後半にまで遡ることができます。創業者であるルイ・カルティエは日本美術のコレクターであり、生み出してきたアートピースにも日本の美へのオマージュが随所に感じられるものが多数。そんなカルティエと日本の縁ともいうべき繋がりを紹介する展覧会が、東京国立博物館の表慶館で開幕しました。カルティエと日本を結ぶ多彩なストーリー、そして数々のアートと美に、この夏触れてみませんか?

日本上陸50周年を記念

カルティエが東京に日本で最初のブティックを開いてから50周年にあたる2024年。これを記念し、メゾンと日本を結ぶ様々な物語を紹介するのが本展のテーマです。会場となる表慶館は左右対称の建築構造が印象的ですが、これはカルティエと日本、そしてカルティエ現代美術財団と日本のアーティストの対話というコンセプトを象徴するもの。展覧会名に冠された「結」は、メゾンの歴史的な作品に幾度となく登場する結目のモチーフから着想を得たもので、カルティエと日本の間で長年育まれてきた絆を表現しています。

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貴重なアーカイブピースとともにメゾンの歴史を紹介

今回、カルティエの貴重なアーカイブピースで構成される「カルティエコレクション」、そしてプライベートコレクションやアーカイブ文書など、展示品は170点を超えます。表慶館の右側では、ルイ・カルティエの時代から今日に至るまでのカルティエの作品に日本がいかに影響を与えたか、また、1988年以来日本で開催されてきたカルティエの展覧会を振り返りながら、メゾンの歴史を「カルティエコレクション」のアーカイブピースとともに紹介します。

© Cartier

カルティエと日本の関係

1984年に設立されたカルティエ現代美術財団は、設立以来、世界中のアーティストに創作環境と作品発表の場を提供してきました。パリで開催した展覧会は170以上にのぼり、制作を依頼した作品は実に800点以上。多くの日本人アーティストたちをいち早くヨーロッパに紹介してきたパイオニアとしても知られています。このような日本との結びつきが今回の展覧会の土台ともなったのですが、表慶館の左側では、日本のアートシーンを代表する16人の国内外アーティストの作品を通し、カルティエとアーティストの交流や対話を表現。村上隆、横尾忠則の絵画や森山大道の写真、束芋のインスタレーション、三宅一生や北野武の作品など、幅広いジャンルのアーティストたちの多様な表現を見ることができます。

© Cartier

渋谷翔が手がけたインスタレーション

本展は「メゾン カルティエ」と「カルティエ現代美術財団」のふたつの歴史を単一の展覧会で紹介する初の展示となり、このふたつの歴史を結びつける象徴ともいえる作品が表慶館の中心に展示される渋谷翔のインスタレーション作品です。渋谷はニューヨーク・タイムズの紙面に描き続けた日の出の作品が話題となった日本人アーティストで、カルティエ ジャパン50周年を記念するためにカルティエから作品制作を依頼されました。彼は35日間にわたって日本各地を旅し、50点の連作絵画を制作。歌川広重の代表作である『東海道五十三次之内』(1832年)にオマージュを捧げた本作は、広重という先達の巨匠に倣い、東京の日本橋から旅を始め、47都道府県全てを訪れるという行程を経て完成したものです。

空間にも注目して展覧会を体感

アーカイブピースや数々の作品はもちろん、もうひとつ注目してほしいのが空間。本展の空間構成はスタジオ アドリアン ガルデールが手掛けており、表慶館という伝統的な建築を最大限に生かしながら、日本の美意識に対してカルティエが捧げるオマージュとなっているのです。日本の床の間や数寄屋造りに着想を得たニッチやテーブル、伝統的な素材などを随所に用い、その空間が作品を一層引き立てています。カルティエと日本。その結びつきを、作品のみならず空間に至るまで表現した本展は、カルティエが蓄積してきた歴史や美の結晶とともに、日本のアートシーンを間近で体感できる唯一無二の場となることでしょう。

TEXT:横田愛子


【INFORMATION】

カルティエと日本 半世紀のあゆみ 「結 MUSUBI」展 ― 美と芸術をめぐる対話

会場:東京国立博物館 表慶館

会期:2024年6月12日(水)~2024年7月28日(日)  

時間:9:30〜17:00、金・土曜は19:00まで ※最終入館は閉館30分前まで

公式サイト:https://www.tnm.jp/modules/r_event/index.php?controller=dtl&cid=5&id=11080

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