SNSとは「ソーシャルネットワーキングサービス」の略称で、「Twitter」「Facebook」「LINE」「Instagram」などがSNSに分類されます。コロナ禍の影響もあり、ファッションECがさらに注目される中、アパレル業界におけるSNSは大切なマーケティング・ツールとなりました。そこで今回は、アパレル業界におけるSNSの重要性や特徴、SNS担当の仕事内容、求められるスキルについても考えていきたいと思います。
【目次】
・アパレル業界におけるSNSの重要性
・社員やショップスタッフがインフルエンサーを担うメリット
・SNS担当の仕事内容や求められるスキル
・主な取り組み例(SNSの特徴)
アパレル業界におけるSNSの重要性
元々、アパレル業界には、個性を活かして集客するショップスタッフ=“カリスマ店員”が存在し、アイコニックな役割を担っていました。それがSNSの普及によって形を変え、スタッフ自らがインフルエンサーとなり情報を発信するという新たなマーケティングに変化していったと言えるでしょう。SNSを上手く運用することで、発信力の高いスタッフを通してブランドの認知度を上げることもでき、現在では、自社サイトに劣らない販売ツールとして切り離せないものとなりました。
社員やショップスタッフがインフルエンサーを担うメリット
発信力で考えればインフルエンサーを活用して宣伝する方が、より拡散率が上がり効果が大きいような気がします。ではなぜ、社員やショップスタッフがインフルエンサーとして受け入れられている現状があるのでしょうか?一番にあげられるのは親近感です。モデルが着用した画像のみではイメージが想起しにくいというマイナス点を、例えば自分と同じ身長のスタッフがコーディネートした写真や動画を見ることで補えます。また、ブランド理念や特徴などが伝わりやすいというメリットもあります。
SNS担当の仕事内容や求められるスキル
SNSを担当している部署はブランドや企業によって異なります。例としては、SNS運用、宣伝・マーケティング、ショップスタッフ、ECサイト運営などの職種のスタッフです。では、どのようにSNSを運用していくのでしょうか。主な業務はPDCAサイクルで考えるといいでしょう。
「コンテンツ企画」→「SNSへの投稿」→「反響分析」→「改善」
気軽に発信できるツールだからと手当たり次第に投稿をしてよい訳ではありません。投稿前にはニーズや運用戦略に沿ってコンテンツを企画。その際にはペルソナの設定や流入率などのマーケティングも必要です。投稿に関しては、個性やセンス、表現力の他にも、頻度や時間帯を決める計画性やネットリテラシーも重要となってくるでしょう。多数のフォロワーを獲得するには継続力も大切です。
主な取り組み例(SNSの特徴)
視覚で伝えるツールはファッションと相性抜群 「Instagram」 “インスタ映え”という流行語があるように、写真や動画の投稿がメインのビジュアルで表現するInstagramは、一目で商品やブランドの雰囲気を伝えることができるため、ファッションと相性のよいツールです。スライドショーのように画像を投稿できる「ストーリーズ」や「インスタライブ」など様々な機能が活用でき、スタッフのコーディネート写真や新商品のお知らせなどを投稿できます。アカウントからECサイトに誘導することで集客にも繋がります。 ブランド例:BEAMUS、UNIQLO、WEGO、agnesb、Ralph Lauren
リアルな声や企画などを発信することが可能 「YouTube」 世界中の人が公開した動画を見ることができるオンラインの動画共有プラットフォーム「YouTube」。動画ではショップスタッフによる商品のおすすめポイントや、実際に手に取ったリアルな感想を聞けるのが魅力です。ブランドによっては自身がデザインしたアイテムをデザイナーが紹介したり、バイヤーが着回し術を披露するなど、店舗に出ない職種のスタッフの声を発信している動画もあります。 ブランド例:Ralph Lauren 、BEAMUS、ZARA、SLOBE IENA
ブランドの最新情報をリアルタイムで完結に届けられる 「Twitter」 2006年に誕生した、140文字の文章を投稿・拡散し、世界中のユーザーとつながることのできるSNS。リアルタイムでの情報発信に優れており、情報を広く素早く広めることができます。新商品や最新のトレンドに合わせたコーディネート、セール情報など、ブランドの最新情報が投稿されるのが特徴です。 ブランド例:Ralph Lauren 、ZARA、nano・universe、SNIDEL
特徴はターゲティングの制度の高さ 「Facebook」 Facebookは実名での登録が義務づけされており、比較的信ぴょう性が高いとされています。現実の知り合いとインターネット上で繋がれるのも特徴で、ファンであるユーザーがシェアすることで、ユーザーと繋がる知り合いにも、発信した情報を知ってもらえる可能性があり、ターゲティングの制度が高いことが利点。内容は、商品紹介からインタビューまで様々です。 ブランド例:ユニクロ、Nike、BEAMUS
密なコミュニケーションが取れる、消費者との接点 「LINE」 ユーザーにフォローしてもらうことで自社からの情報を直接送ることができるほか、チャットボット機能を活用してユーザーと密なコミュニケーションが取れるなど、消費者との接点として注力されています。最新情報や先週の人気アイテムランキング、予約商品の紹介などの情報を発信することで、ユーザーのファン化に繋がるのではと考えられています。 ブランド例:BAYCREWS、UNITED ARROWS、CLANE