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アパレル業界の発展に欠かせないファッションテックとは?

これまで、店舗スタッフのセンスや接客スキルなどが重視されていたアパレル業界。比較的、デジタル化の動きが遅いとされてきましたが、新型コロナウイルスの影響もありDXの波が押し寄せています。その理由としては、アパレル業界が抱える生産性や売上向上、品質維持、在庫管理などの課題を解決できる可能性があるから。実際、コロナ禍において、家にいながらショッピングを楽しめるファッションECはユーザーにとってはもちろんのこと、実店舗の売上が減少している企業にとっても重要なサービスとなりました。今回は、今後のアパレル業界の発展に欠かせない「ファッションテック」について掘り下げます。

 

【目次】
ファションテックとは?
身近にあるファッションテック
まだまだ広がるファッション×テクノロジー
必要とされる人材

 

ファションテックとは?

2013年頃から目にするようになった「ファッションテック」という言葉。ファッションとテクノロジーから作られた造語で、ファッション業界の活性化を目的にテクノロジーを活用してファッションアイテムやサービスを生み出す仕組みのことを指します。
テクノロジーと聞くとあまり馴染みがないかもしれませんが、ファッション好きの方が多く利用しているファッションアプリ「WEAR」や、「メルカリ」「フリル」などのフリマアプリもファッションテックのひとつ。販路の拡大や業務効率化、データ分析などのあらゆる課題を「ファッション×IT技術」で解決しようとする取り組みはすべて「ファッションテック」と言えます。アパレル業界は生産性や売上向上、品質維持など多くの課題を抱えているため、課題解決の立役者として大きな注目を集めています。

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身近にあるファッションテック

「ファッションテック」にはいくつか種類があり、上記のスマートフォンアプリやECサイト、スマートウォッチなどのウェアラブル端末、ECサイトとライブ配信を組み合わせたライブコマースなども一例で、「ファッション×IT技術」は意識していないだけで身近に多く存在しています。「ファッションテック」の代表的なカテゴリを紹介します。

デジタルファブリケーション
デジタルデータをもとにものづくりをする技術のこと。型紙を使ったアナログなデザイン作業ではなく、作成したデジタルデータを3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル工作機械を使って成形します。製造が難しい複雑なデザインのアイテムもスピーディーに生産できるため、生産ロットの制約にとらわれない生産が可能になりました。

バーチャルフィッティング
アパレル系のECサイトは、実店舗と違って試着ができないことが課題です。それが理由で購入を諦めたり、返品の増加にも繋がりますが、そんな課題解決に一役買ったのが、3DCG(三次元コンピューターグラフィックス)を用いたオンライン上で試着ができる「バーチャルフィッティング」。画像認識やVRなどの発展したIT技術によって、自分の写真をアップロードしたり、自分に似た体型のモデルを選ぶことでオンライン上での試着を可能にしました。

バーチャルスタイリスト
アパレル系ECサイトが普及したことで、家にいながら気軽にショッピングを楽しめるようになりましたが、実店舗のようにアイテムの合わせ方や着回し方法をショップ店員に相談することができないため、ユーザーがアイテム選びに悩んでしまうという課題も。そこで注目されたのが、バーチャルスタイリストです。オンライン上でプロのスタイリストからアドバイスをもらえたり、AIが世界中のビッグデータを元に似合うアイテムを診断してくれたりします。

クロージングサブスクリプション
サブスクリプションというと音楽のイメージがあるかもしれませんが、実はファッション業界でも話題です。「クロージングサブスクリプション」は服を購入するのではなく定額で借りるため、クローゼットの容量を圧迫する心配がないことや着なくなった服の破棄を減らすことができ、ミニマリストやサステナブルの観点からも注目を集めています。ドレスなどの着用頻度の低いフォーマルウェアのサブスクリプションは特に需要があるそうです。

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まだまだ広がるファッション×テクノロジー

今後のファッションテックにおいて重要視されるのは「パーソナライズ」と言われています。例えば、アパレル系ECサイトでは便利さだけではなく、画一的ではない「自分らしい」アイテム選び、「自分らしい」コーディネートへの欲求を満たすようなパーソナライズなアイテムづくりやファッションモデルの多様化は必須と言えるでしょう。最近話題となったサービスにもその傾向が見られ、ますます広がりを見せそうです。

Magic Fit® Technology
オーストラリア発のファッションテクノロジー企業であるCitizen Wolfは「Magic Fit® Technology」という技術を生かし、ユーザーひとり一人の体型に合わせたTシャツをオンデマンドで生産しています。Tシャツの形や素材、色などのデザインを選んだあと、身長・体重・生年月日・女性の場合はバストサイズを入力し、レーザーカッターでカッティングを行う、デジタルファブリケーションです。決済はもちろんのことTシャツの生産過程もオンラインで把握できる仕組みになっており、購入後も製品に満足いかなかった場合は無償での作り直し修繕サービスを行うなど手厚いサービスが用意されています。

Drip
今後、話題になること必至のバーチャルファッションモデルグループ「Drip」をご存知でしょうか?女性3人、男性1人からなるモデル集団で、なんと全員が3D・AIによって作られたバーチャルヒューマンなのです。異なるファッションスタイルを持つ4人が、それぞれの個性溢れるコーディネートを提案。バーチャルモデルの採用は生身のモデルを使用するよりもコストを削減することができるだけでなく、今後はECサイトの商品ページでユーザーの体型や年齢に近いモデルの着用画像を自動的に表示するなど、バーチャルフィッティングへの展開も期待されています。

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必要とされる人材

今後のアパレル業界で、ますます重要視される「ファッションテック」。従来のスキルや視点とは異なる要素が求められそうですが、どんな人材が必要とされているのでしょうか。
基本的なPC操作や、ITに関する知識・理解といったデジタルリテラシーは必ず求められるスキルでしょう。また、販売員ならSNSやアプリを使えるのはもちろん、ライブコマースに関わる業務が発生するかもしれません。ITとファッションを結びつけて考えることができる発想力も強みとなりそうです。

 

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