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連載コラム vol.1 「好き」を仕事にする ~いつからだって挑戦できる!|パーソナルスタイリスト 河野さおり

現在私はフリーランスの「パーソナルスタイリスト」として、個人のお客様向けにファッションのカウンセリングやスタイリング、ショッピング同行などを中心に活動しています。が、実はこれまでに何度も転職をしており、中には洋服以外のお仕事をしていた時期もありました。このコラムの読者様は「転職しようかな?」とか「でも転職ってちょっと不安だな」と思っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、私がどのような転機で仕事を選んだり転職したりして「好き」を仕事にしてきたのかをお話してみたいと思います。

 

反対されても「やっぱりデザイナーになりたい」

もともと両親が服好きで、私も小さい頃から服が好き。将来はデザイナーになりたいと告げるも母親に反対され、最初は経営系の短大へ進学しました。でもやっぱりファッションの仕事がしたい!と両親に土下座状態で改めて専門学校に通い、念願かなってデザイナーとして就職しました。

転職を繰り返してキャリアアップ

安定した大手企業でしたが、私が「同じことを繰り返す」事が苦手だったところに、知人から「○○でデザイナーを探してるんだけど受けてみたら?」とお声をかけていただいたり、転職することでキャリアと年収アップも狙っていたという事もあり、数年ごとに転職をし、その後も数社のブランドでデザイナーを経験。時には面接時点とは違うブランドに配属になってしまったり、失敗することもありましたが、転職によって海外へバイイングに行ったり、プレス業務も手伝ったり、と1社でデザイナーを続けていたら出来なかったような事もさせてもらえ、ファッション漬けの充実した毎日を過ごしていました。

ふたり出産から退職&無職から保育園難民へ…

人生最大の転機となったのは「出産」です。妊娠し、産休・育休を取った後、職場復帰をするつもりでいましたが、育休中になんと2人目の妊娠!「これ以上お休みをいただく訳には行かない..」(当時は一方的ににそう思ってました。会社側から「辞めろ」とは一切言われていません)と会社を退職。ここからしばらく育児に専念していましたが、次第に「働きたい」という気持ちが…だってそれまでずっとゴリゴリで仕事してきたんですもの。

でもね、そんなに甘くはなかった。

無職の状態で申し込んだ4月入園の公立保育園は全て落ちてしまったのです。保育園に入れなければ、仕事が決まらない、仕事が無ければ保育園に入れない、という負のループに陥ってしまった私。失意の中、抱っこ紐&ベビーカーで駅前を歩いていた時にまさかのスカウトの方に声をかけられました。

「好き」だけで仕事をしてきた私が「子育て」優先で選んだ仕事

それは、某乳酸菌飲料の販売員のお仕事でした。保育所完備で配属先が決まれば保育所も即決まる、という願ったり叶ったりの条件。仕事さえ決まっていれば次の4月の公立保育園の審査も通るに違いない!そうしたら改めてアパレルにも挑戦できるかも!と、まずは「子供を預けて何かしら仕事をするぞ!」という気持ちで働き始めました。ただ、誤算(?)だったのがいざ始めてみると、仕事自体とても楽しく、同僚に小さい子供がいる人が多く、それまでママ友がいなかった私にとって心強く居心地の良い職場でした。当初の目論見通り、公立保育園への転園も叶ったのですが気がつけばそのまま3年働いていました。

ふと思い出した「本当にやりたかった事」

この頃には新人教育や新規開拓等を担当する立場になっていて「そろそろ社員に」と上司からお声がかかるようになり、ふと我に返りました。

「あれ?私、洋服の仕事したかったんじゃなかったっけ?」

育児と仕事の両立のバタバタと、居心地の良い職場ですっかり頭の片隅に取り残されていた「自分の好きな仕事」。そろそろまた挑戦しても良いかも?でもブランクも長いし、子供もまだまだ小さい…。色々考えて、転職サイトで今の仕事を続けながら夜や休日に家で出来るフリーランスのデザイナーの仕事を探し、少しずつ企画の仕事を始めるようになりました。
ちなみに、「フリーランス」っていきなりハードル高くない?と思われるかもしれませんが実はこの乳酸菌飲料の会社の販売員の仕事は皆「個人事業主」として契約していたのでフリーに対する気負いが無かったのも私的にはラッキーでした。

デザイナーに復帰はしてみたものの…

その後も数社と契約し企画の仕事が増えてきたこともあり、某乳酸菌飲料の会社は退職。フリーのデザイナーと近所での派遣の仕事を組み合わせてしばらく仕事を続けていきました。ところが数年のブランクの間にアパレル業界の服の作り方は大きく変わっていて「なんか違う…誰かの役に立つファッションの仕事がしたい!」と思うようになり、次第に他の仕事を模索し始めました。

「これだ!」と辿り着いた現在の仕事

今までのキャリアを活かして、服で困っている人の役に立てるような仕事ってあるのかな?と探しに探して辿り着いたのが今の私の仕事である「パーソナルスタイリスト」。ただ、今までは感覚的にファッションの仕事をしてきたので、お客様に理論的にファッションをお伝え出来なければ説得力がない!と、企画の仕事をしながらまずはスタイリストスクールに通い、スタイリングの理論を学びなおしてからスタイリストとして開業しました。現在は子育てをしながら、今までの経験を活かし企画・パーソナルスタイリスト・ライティングなど大好きなファッションの仕事をしています。出産で一度ストップしたキャリアですが、その時々で自分が出来ることをやり続け、気が付けば子供たちも手がかからなくなってきたので徐々にやりたいことの割合を増やしていくことで、今が一番楽しく仕事が出来ています。

キャリアを何年もストップしてブランクがあったり、年齢を気にしたり、異業種への挑戦だったり、転職には不安が付きまといますよね。でもね、今までの経験ってひょんなところで役に立ったり、他の人からは評価されていたりするんです。「無理かも」というのは自分が勝手に決めつけているだけだったり、実は失敗する恐れからの言い訳だったりもします。
今はもしかしたら失敗するかもしれない、でも今自分にとって何が大切か、将来どうなっていたいかが明確ならいつか「好き」を仕事にすることにつなげられるし、挑戦はいつからだってできる!と思っています。

 

今回のコラム執筆者

 

パーソナルスタイリスト|河野さおりさん

1974年生まれ。短期大学卒業後、子供の頃からの夢だったデザイナーの道を目指し、エスモードジャポンファッション工科入学。卒業後に(株)ジュンに企画として入社。その後、(株)イッセイミヤケ、(株)ルックなどのアパレル企業でリアルクローズからハイファッションまでのデザインを経験。結婚、2人の子供を出産後、フリーのデザイナーとして百貨店や専門店、セレクトショップ、ネットショップなどの商品企画、バイイングなどを手がけながら、株式会社forstyle代表の久野梨沙氏に師事し、現在はパーソナルスタイリストとして活動中。

https://itssoyoustyling.amebaownd.com/

 

 

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