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印象はどうかわる!? パンツの種類を徹底比較

シルエット次第で、カジュアルにも上品な印象にも着こなせるファッションアイテム「パンツ」。様々な形や丈のものがありますが、身近なもの過ぎて、「パンツ」について深く考えたことがない人が多いのではないでしょうか。今回は、パンツの誕生やズボンとパンツの違い、たくさんあるパンツの種類、昨年からジワジワ注目のブーツカットなど、ファッションに欠かせないアイテム「パンツ」を深掘りしていきます。「パンツ」の形の違いを知れば、お気に入りの定番シルエットとは違う、新しいオシャレを見つけるヒントになるかもしれません。

 

内容【目次】
パンツの始まりは馬!?
覚えておくと便利な類似語
パンツの種類でシルエットを比較
ブーツカットに注目

 

パンツの始まりは馬!?

衣服の始まりは、動物の皮革や植物の樹皮を身体にまとったこと。それはやがて、織物へと変わっていきましたが、当初は1枚の布を身体に巻き付けるだけのものでした。そして、腰に布を巻くスカート状のものが生まれ、パンツはそれ以降に現れたと言われています。そのきっかけは“馬”でした。遊牧民が馬に乗る際に引っかかりなどがないよう、スカート状の衣服の真ん中を切り、足に合わせて縫い合わせたのが始まりです。もちろん、騎馬だけではなく、酷寒酷暑から身を守るための知恵でもありました。ちなみに、世界最古のズボンは中国西部の遊牧民の墓地で見つかったもので、約3300年前のものと言われています。

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覚えておくと便利な類似語

最近では、ズボンのことをパンツと呼ぶことがほとんどです。では、何が違うの?と疑問に思いますが、呼称と考えていいようです。用途やシルエットなどの区別とは別で、日米英の言語の違いが大きな要因です。覚えておくと便利な類似語を解説します。

 

ズボン ズボンは日本独自の呼称です。その由来には諸説あり、フランス語でペチコートを意味する「ジュポン(jupon)」から来た説や、足を“ズボン”と入れて履いたこと(その音)から生まれたという説があります。

パンツ パンツ(pants)はアメリカ英語でズボンのことを指します。日本では80年代頃までパンツといえば下着のイメージでしたが、それはイギリスで下着のことを「パンツ(pasts)」と呼ぶことに紐付けられるようです。

スラックス スラックス(slacks)は英語で「ゆるい」という意味があり、脚の筒にゆとりのある長ズボンの一種です。最近では、タイトなシルエットも増えており、分類が難しくなってきている面もあります。

トラウザーズ トラウザーズ(trousers)も長ズボンを指す英単語ですが、イギリス英語が語源。スラックスより細身でかっちりとした、フォーマルなものを意味するようですが、最近ではスラックスとの境を明確にするのは難しそうです。

ボトムス ボトムス(bottoms)は、下半身に身に着ける衣服全般を表しています。スカートもパンツも、ボトムスの一種ということになります。上半身に身に着ける衣服全般は、トップスと表現します。

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パンツの種類でシルエットを比較

パンツの呼称は色々ありますが、そのデザインや形、素材は実に様々です。今回はパンツの種類によって、どのようにシルエットが変わるのか、代表的な形のパンツを取り上げて解説していきます。

 

ワイドパンツ 腰まわりや太ももなどの気になる部分のカバーにもなる、幅の広い、ゆったりとしたシルエットが特徴。季節を問わず、体型をカバーできる万能なボトムスです。ウエストから裾までが直線的なラインのものをバギーパンツとも表現します。

ガウチョパンツ ワイドパンツの一種で、裾に向かって大きく末広がりとなっており、ひざ丈~七分丈のものを指します。最近ではくるぶしが隠れる丈のガウチョもあり、その境界線は曖昧になってきています。

スキニー スキニー=「ほっそりとした」の意味となり、脚にピッタリとフィットする細身のキレイなシルエットが特徴です。最近では、ストレッチ性の素材が使われていることが多く、可動性を気にせずに楽しめるアイテムとなっています。

ベイカーパンツ ベイカーでなんとなく想像がつきますが、もともとはパン職人が作業時に履いていたパンツです。フロントやサイドに外付けのポケットがあるのが特徴。カジュアルな印象に仕上がる1枚として人気です。

カーゴパンツ カーゴ=「貨物」のことを差し、貨物船の乗組員が履いていた生地の厚い丈夫な作業用パンツのことです。両脚に施された、道具を入れて持ち運ぶ用の大型のポケットがファッションとしても受け入れられ、長く愛されています。

ジョガーパンツ 元々は、裾がリブやゴム仕様になっている、ジョガー=ジョギングする人(ランナー)が着用するためのパンツでしたが、足首がスッキリとアクティブな印象に仕上がるため、ファッションアイテムとしてもすっかり定番となりました。

テーパードパンツ 腰回りはゆったりと、裾に向かって細くシェイプされたシルエットのパンツです。太もも部分にゆとりがあり、脚のラインをひろわないので、スタイルアップが期待できます。テーパー(taper)=次第に細くなるという意味です。

フレアパンツ フレアが入った裾広がりのパンツ。フレアシルエットのパンツすべてを総称するもので、ブーツカットやベルボトムもここに分類されます。絶妙なゆったり感と足長効果が期待できるシルエットです。

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ブーツカットに注目

昨年からのミリタリーブーム再来で、アパレルショップやECサイトなどでブーツカットを見かけることが多くなりましたよね。名前の通り、元々はブーツに合わせるためのボトムス。腿から膝にかけてはやや細身となっており、裾広がりのシルエットが特徴です。日本では90年代後半から00年前半に流行しました。最近ではフレアパンツと呼ぶことの方が多いようで、今季のトレンドとして注目なのは、“わずかなフレア感”。ほどよく自然な裾広がりとなっているシルエットが、今っぽい仕上がりになるポイントと言えそうです。

 

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