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実は○○だった!? 有名ファッションブランドの意外な始まり

ファッション好きはもちろんのこと、そうでない人も一度は聞いたことがある有名ファッションブランド。それぞれ代名詞となるようなテキスタイルやデザインがあり、ブランドの世界観を確立していますが、なぜ世代を越えて愛され、いつの時代にも憧れを持つ人が多いのでしょうか。その理由として上げられるのは、独創的なデザイン、長く愛用できる質の高さ、職人の技など多々ありますが、ファッションブランドとしての伝統・歴史も大きな要因と言えるでしょう。伝統を守りつつ、その時代のトレンドを取り入れて進化し続けてきた歴史があるからこそ高い信頼感が生まれ、ブランドの価値を一層、高めています。
今回は、そんなブランドが培ってきた歴史に注目。中でも、意外なところからスタートしたブランドの成り立ちを紐解きます。Patagonia、H&M、HERMES……、予想を裏切るブランドの始まりに注目です。

 

【目次】
シティバッグでもパーティバッグでもなく、旅行鞄?
今はバッグが有名だけど…
全くの異業種から始まったブランド

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シティバッグでもパーティバッグでもなく、旅行鞄?

オードリー・ヘップバーンやグレース・ケリーなど多くのセレブが愛したGUCCI。プロデュース力に長け、そのブランドの魅力から蔓延る模倣品を減らすために生まれた「モノグラム」が代表的なLouis Vuitton。現在では、どちらもバッグが有名ですが、実は旅行鞄メーカーとしてスタートしました。創業者のヒストリーに迫ります。

GUCCI
GUCCIの創業者 グッチオ・グッチは、創業前にロンドンの最高級ホテルに勤務していました。ホテルは貴族御用達で、グッチオ・グッチは上流階級のセレブたちの装いや立ち振る舞いを間近で見ることで美的センスを磨いていきました。この期間に彼が学んだのは「原価は関係なく、商品の値段が高ければ高いほど、それを所有する価値も高まる」ということでした。退職後、養った美的センスと価値観を大いに活かし、旅行鞄や馬具などを扱う工房を創業したことで、GUCCIの歴史は始まりました。

Louis Vuitton
Louis Vuittonは、創業者ルイ・ヴィトンがパリに世界初の旅行用の鞄専門店を開いたのが始まりです。彼は14歳の時にはすでに鞄職人としてのキャリアを歩もうとしていました。しかし親との折り合いが悪く、ある日家を飛び出しそのままパリへと向かいます。その道すがら旅行鞄に数々のアイディアを見出し、想いを巡らせました。この時の出来事は後々の彼の人生に大きな影響を与えます。旅行鞄と荷造りの職人として20年もの間下積み時代を過ごした後、フランス王室から認められるほどの一流職人になると、満を持して世界初の旅行鞄専門アトリエをオープンし、Louis Vuittonへの一歩をスタートしました。

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今はバッグが有名だけど…

GUCCI、Louis Vuittonと同じく、バッグがブランドを代表するアイコンのひとつと言えるCHANELとCELINE。CHANELでは、型崩れを防ぐ目的もあるダイヤの格子状のデザイン「マトラッセ」が、CELINEでは、“女性なら一度は持ってみたいバッグ”と言われる「ラゲージ」が有名ですが、どのような成り立ちがあるのでしょうか。

CHANEL
CHANELといえばバッグや香水が有名ですが、元々は創業者のココ・シャネルが「シャネル・モード」という帽子専門店を開いたことが始まり。「シャネル・モード」の帽子はシンプルでありながらデザイン性が高く、大きな人気を博しました。彼女はその後も次々とオートクチュールのお店を展開。オートクチュールのコレクションを発表し、デザイナーとして本格的にデビューしました。当時は喪服とされていた黒いドレスがココ・シャネルの手によって生まれ変わったCHANELの代名詞「リトル・ブラックドレス」も、持ち前のシンプルかつ高いデザイン性により、広く受け入れられるようになりました。

CELINE
世界中のセレブや有名人が愛用し、女性から憧れのブランドとして人気を集め続けるCELINE。2019年にデザイナーが変わってからは、男性にも根強いファンが増えるようになりました。これまでもチーフデザイナーやクリエイティブディレクターが変わる度、上質さは残しながらスタイルやテイストを変えて進化し続けてきました。そんなCELINEの歴史は創業者であり女性実業家であるセリーヌ・ヴィピアナが、子供の成長に合わせて作る靴のオーダーメイド店を設立したことから始まります。次第に婦人靴を手掛けるようになり、そこからバッグや香水、スカーフなどを展開。現在のCELINEに至りました。

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全くの異業種から始まったブランド

これまで4つのブランドの意外な始まりを紹介しましたが、実はファッション業界とは全く異なる業種からスタートしたブランドがあります。アウトドアブランドからファストファッションブランド、上流階級御用達のラグジュアリーブランドまで、驚きの原点を紹介します。

Patagonia
アメリカ発祥のアウトドアブランド・Patagoniaの始まりは「鍛冶屋」。創業者であるイヴォン・シュイナードはロッククライミングをこよなく愛する青年でした。イヴォン・シュイナードが鍛冶屋のまねごとを始めると、彼の作る「ピトン」(岸壁の割れ目に打ち込んで使用する登山用具)が友人たちに好評となり、いつの間にかビジネスへと成長していきます。彼の会社は米国最大のクライミング用具メーカーとなりましたが、会社の利益は伸び悩んでいました。そこでシャツやグローブ、ビバーサックなどのファブリックアイテムを用意したことがきっかけで、Patagoniaが生まれたのです。

H&M
スウェーデン発祥のファストファッションブランド・H&Mの前身は、なんと「釣り具屋」。事業自体は「Hennes」という名前の婦人服事業からスタートし、事業拡大に伴い狩猟衣料と釣り具を扱う「Mautitz Widforss」を買収しました。その際に店名を「Hennes & Mauritz」に改名し、後に短縮し「H&M」となったそうです。Mautitz Widforssを買収したことで、実際に婦人服と狩猟衣料・釣り具を一緒に取り扱っていたかは不明ですが、これを機に婦人服だけでなく子供服と紳士服を取り扱うようになったと言われています。

HERMES
HERMESは富裕層御用達のラグジュアリーブランドとして知られ、上質な製品は希少価値が高く、身に着けているだけで視線を集める憧れのブランド。そんなHERMES が元々は馬具メーカーからスタートしたことをご存知でしょうか。当時はあのナポレオン3世やロシア皇帝も顧客だったと言われ、上流階級の顧客たちのリクエストに応えていく中で、馬具以外の製品を作るようになりました。HERMESと言えば代名詞とも言える名作バーキンや、選び抜いた素材、職人による製造技術が凝縮された最高品質のシルクスカーフが有名ですが、実は今でも馬具を扱っています。

 

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