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今、話題のファッションECに迫る Vol.2 ~ECの仕事内容と身につけておきたいスキル

「今、話題のファッションECに迫る」と題してお送りしている連載企画の第二回。
今回は、ファッションECの仕事内容と、どのようなスキルが求められるのかについて解説します。販売員の経験のみでECサイトを担当することはできるのか、これからEC担当を目指すには何を学べばいいのかをまとめます。

 

【目次】
ファッションECの仕事とは?
求められるスキル
こんな資格・検定が役立つかも

 

ファッションECの仕事とは?

ファッションECの業務は、大きく2つに分けることができます。ECサイトの制作や運営、商品企画、プロモーションなどを担当する「フロント業務」と、商品情報の入力や受発注管理などを担当する「バックエンド業務」です。それぞれの仕事内容はメーカーによって異なり、EC業務全般を担当することもあれば、細分化されている場合もあるようです。「フロント業務」と「バックエンド業務」の業務内容を、いくつか紹介していきます。

 

フロント業務

商品企画・仕入れ
実店舗で売れる商品とECサイトで受け入れられやすい商品は異なります。価格帯やトレンド、季節感なども考慮しながら販売する商品を企画したり、仕入れを担当する場合もあります。

ECサイト制作・運営
オンラインショップの制作を担当します。ブランドのコンセプトが伝わるようなデザインや、顧客が買い物をしやすいサイト作りの提案、メンテナンス作業も必要です。また、さらなる売上げUPのために、サイトでの売上げを管理・分析するのも大切な業務。Webデザイナーはもちろん、サイト運営者との連携も重要です。

プロモーション
ECのプロモーションは、メルマガの配信やSNSを中心に展開されることが主です。サイトを訪れたくなるような切り口の情報を発信したり、新作の入荷情報やセール情報などを定期的に更新していきます。

 

バックエンド業務

在庫管理・商品登録
注文前の商品の保管管理を行う業務です。販売する商品のデータ登録(商品撮影・採寸・商品説明・ディスカウント率など)は、正確さが求められる大切な作業です。「(さ)撮影」「(さ)採寸」「げ(原稿)」の頭文字をとり、“ささげ作業”とも言われます。
受注・出荷・配送
注文された商品の梱包や納品書などの作成、宅配業者への荷渡しなどを管理する業務です。スピーディーな対応が求められます。

顧客対応・アフターケア
顧客からの問い合わせや、返品対応を行います。

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求められるスキル

ファッションECの「フロント業務」と「バックエンド業務」について、主な仕事内容を解説しましたが、働く上で実際に求められるスキルには何があるでしょうか。EC担当が身につけるべきビジネススキルを紹介します。

基本的なPC操作
WordやExcelなどの基本的なパソコン操作は必須と考えていいでしょう。特にバックエンド業務に当たる「在庫管理・商品登録」は、常に最新の情報を掲載することが重要。試着できない分、採寸等の「ささげ作業」の正確さも大切となってきます。また、Photoshopなどの操作スキルがあると役立ちそうです。

企画力
実店舗とECサイトでは売れる商品が異なり、ECサイトの方が商品単価が安くなる傾向があります。フロント業務である「商品企画・仕入れ」では、トレンドや季節も踏まえ、ユーザーに受け入れられる商品を検討する必要があり、企画力が求められます。

デザインスキル
フロント業務の「ECサイト制作・運営」では、見栄えはもちろんのこと、顧客目線でのサイトの使いやすさを考える必要があります。プログラマーとの連携をスムーズにするためにもHTMLやCSSなどの知識もあるといいでしょう。簡単なコーディングができれば強みになるかもしれません。

WEBマーケティング
WEBは何がきっかけでサイトへ来たか、どのコンテンツがどれくらい見られて販売に繋がっているかを数値で確認することができるため、WEBマーケティングが重要です。顧客の購買意欲を刺激するような広告、メルマガやSNSなどを利用したプロモーションを考える必要があります。さらにSEOについての知識もあれば役立ちます。

コミュニケーション能力
販売員とは違い、顧客と直接接する機会こそ少ないECですが、発送連絡や返品対応、SNS運用など顧客と向き合うタイミングは少なくありません。特にSNSを使用してのやり取りは、顔が見えないからこそ暖かく丁寧な言葉遣いや対応が求められます。

デジタルリテラシー
リテラシーとは、物事を正確に理解して活用できること。インターネットやSNS、アプリなどを使える知識はもちろん、利用する上でのマナーやセキュリティにも対応できることが大切です。

EC担当ならではのスキルも多い印象ですが、販売員として行っていた接客は業者とのやりとりや顧客のアフターケアで役立ちますし、在庫管理などの経験はバックエンド業務で活かされそうです。販売員として身につけたセンスは、商品企画でも発揮できるのではないでしょうか。

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こんな資格・検定が役立つかも

ファッションECの仕事内容と、どのようなスキルが求められるのかについて解説してきましたが、続いてはEC担当として役に立ちそうな資格・検定をご紹介します。

通販エキスパート
一般社団法人通販エキスパート協会が行っている、通信販売事業の各ステージに合わせた業務知識、関連法規、マネジメント力を身に付け、ダイレクトマーケティングのスペシャリストを目指すための資格です。

ネットショップ実務士検定
一般財団法人ネットショップ能力認定機構による、Eコマース業界での実務能力を証明する資格「ネットショップ実務士」になるための検定試験です。スキルごとに指定された条件をクリアすることで、ネットショップ実務士の資格を取得できます。

Googleアナリティクス個人認定資格
例えば訪問者数やどこから訪問したかなどのデータを分析することが可能な、Googleが無料で提供するアクセス解析サービス「Googleアナリティクス」の習熟度を認定する資格です。インターネット上で認定試験を受けることができます。

 

「Vol.1~2」で、アパレル業界におけるECの種類と特徴、ECの仕事内容とどのようなスキルが求められるのかを説明してきました。次回は「Vol.3 ~注目のD2Cを詳しく解説」と題し、ECサイトにおける新しいビジネスモデル「D2C」について解説します。

 

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