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アパレル店員なら「正しい言葉遣い」をマスターしたい! 接客に使える敬語特集


アパレル店員をしているなら、正しい敬語を使ってお客様を迎えたり接客をしたいですよね。言葉遣いが悪いという理由で、お客様が購入どころか店内を見ていかなかった、なんてこともあります。そんなことにならないためにも、そして今後の自分のためにもぜひ正しい敬語をマスターしてみてください。

敬語にまつわるエピソードを教えて!

まず、アパレル店員、そして客としてアパレルショップに行った人両方に、敬語にまつわるエピソードを聞いてみました。あなたも似たような経験があるのでは……?

お客様から敬語を指摘されてしまった!
「先輩に注意されてから、正しい敬語を使えるように勉強を始めたのですが、意識するあまり変な日本語になっていたようです。
50代くらいの上品なお客様に接客をしていたときのことなのですが、敬語を意識するあまり“ちょっとおかしな日本語を使っていて面白い”なんて言われてしまった経験があります。それからすらすら正しい敬語が言えるようになりたいと更に思うようになりました。やはり、年上の方ですと言葉遣いを気にする方も多くいらっしゃいますし、日々敬語を勉強しています(都内某アパレルショップ店員/24歳)」

きちんとした敬語を身につけておいて損することはありません。フランクな会話を好むお客様もいらっしゃいますが、言葉遣いを気にするお客様もいらっしゃいます。どんな方なのかな? と会話する中で見つけていき、相手が心地良い話し方を心がけましょう。

軽いノリの店員さんにたじたじ……
「買い物をしていたとき、とあるショップのマネキンが着ていた服が気になったので、店員さんに声をかけてみたんです。そしたら、ちょっと待ってくださいねー! と言われてびっくりした覚えがあります。フランクなキャラなのか、そのあともこれまじかわいいですよね、とか、お姉さんに似合いそう〜など言われて思わず苦笑い…… 悪い人ではなさそうだったし、とても愛想はよかったのですが、さすがに友達じゃないんだよ! と突っ込みたくなってしまいました……笑(都内某ホテル従業員/26歳)」

なじみのお客様で、仲も良くなっているのであればフランクに話すのは良いかもしれません。しかし、初対面のお客様に対してまるで友人のように話しかけるのはやはり避けたほうが良いでしょう。気分を害されて、二度と来店しない、なんてことにもなりかねない……!

実は間違っていた? あなたの敬語

では早速、日々店内にて使う言葉で、敬語としては誤っているものの代表をご紹介します。

お客様が求めているものがない場合「ないです」はNG!
お客様に「これの黒はありますか?」や、「これのMサイズはありますか?」など聞かれた時に、売り切れてしまっていたりもともと作ってない場合がありますよね。そんな時無意識に「ないです」や「ありません」と言ってしまっていることはありませんか?

これは、お客様への敬語としてはふさわしくありません。売り切れてない場合には「切らしております」と伝えましょう。言葉の前に「申し訳ございませんが」とつけるとより丁寧になりますよ。また、もともとお客様が求める色やサイズを作っていない場合は、「申し訳ございませんが、元からご用意がない色(サイズ)です」と伝えましょう。

「ちょっと待ってくださいね」はカジュアルすぎる
お客様をお待たせする際に、「ちょっと待ってくださいね」という言葉はカジュアルすぎます。「少々お待ちくださいませ」と伝えるようにしましょう。

「分かりました」を丁寧に言うなら?
ふとした会話の中で、お客様に「分かりました」と言ってしまってはいませんか? こちらもややカジュアルな印象なので「かしこまりました」や「承知致しました」と言いましょう。
正しい敬語は普段から使うことにより、お客様との会話の中でもすっと無意識に使えるようになるので、どんどん慣らしていきましょう。
では「分からないです」を丁寧語にすると、なんというかご存知でしょうか?
ここでは「分かりかねます」と言うようにしましょう。これは、分からないこと、知らないことがあるときに使う言葉ですが、回答をお断りするときにも使用される言葉なので、ここでも言葉の前に「申し訳ございませんが」とつけるとより丁寧ですし、誤解も招かないでしょう。

他にも接客時には、下記の尊敬語と謙譲語を参考にしてみてください。
尊敬語とは主語が相手、つまりお客様のときに使う言葉で、謙譲語は主語が自分のときに使います。

 

「行く」▶︎「行かれる(尊敬語)」「伺います(謙譲語)」
「来る」▶︎「お越しになる(尊敬語)」「参ります(謙譲語)」
「着る」▶︎「お召しになる(尊敬語)」
「言う」▶︎「おっしゃる(尊敬語)」「申し上げる(謙譲語)」
「見る」▶︎「ご覧ください(尊敬語)」「拝見します(謙譲語)」
「会う」▶︎「お会いになる(尊敬語)」「お目にかかる(丁寧語)」

 

また、尊敬語や謙譲語以外にも丁寧語というものもあります。接客時に何気なく出てくる言葉なので、丁寧な言い方をぜひマスターしましょう。

「ある」▶︎「ございます」
「する」▶︎「いたします」
「〜してください」▶︎「〜していただけますでしょうか」
「そうです」▶︎「さようでございます、おっしゃる通りです」
「どうですか」▶︎「いかがですか」
「明日(あした)」▶︎「あす、みょうにち」
「昨日(きのう)」▶︎「さくじつ」
「今日(きょう)」▶︎「ほんじつ」
「少し」▶︎「少々」
「今」▶︎「ただ今」
「あとで」▶︎「のちほど」
「さっき」▶︎「さきほど」
「みんな」▶︎「みなさま」
「私たち」▶︎「わたくしども」
「価格」▶︎「お値段」

 

このように、尊敬語や謙譲語、丁寧語はたくさんあります。覚えていて損はないので、普段自分が使っている言葉と照らし合わせて確認してみましょう。

敬語を意識するあまり、おかしくなっていないか?

お客様に対して、おもてなしの意味も込めてきちんとした敬語を使いたいものです。しかし、敬語を意識するあまりおかしな日本語になっているなんてことも……
例えば「先ほどお客様がおっしゃられたように」という言葉は一見とても丁寧に思いがちですが、二重敬語になってしまっています。二重敬語になっていないか、日本語として間違っていないか日々意識してみましょう。

先輩や上司に使う敬語もマスターしよう

お客様に対する言葉遣いをマスターしたら、是非先輩や上司に対する敬語もチェックしてみましょう。よく使う言葉をピックアップしたので、参考にしてみてくださいね。

「了解です」▶︎「かしこまりました、承知しました」…何気なく「了解です!」と言っていることもあると思いますが、了解そのものがフランクなため、かしこまりましたなどに言い換えましょう。

「ご苦労様です」▶︎「お疲れ様です」…先輩に「ご苦労様」と言われて、つられて「ご苦労様です」と返していませんか? 「ご苦労様」は目上の人が目下の人に対して使う表現なので、先輩には「お疲れ様です」と言うようにしましょう。また、これと同様「お世話様です」も目上の人が使う表現なので、目上の人に対して使う場合には「お世話になっております」と伝えるのが正解です。

お客様に対しての尊敬語や謙譲語も、もちろん先輩や上司に対しても使えるものです。丁寧な言葉で接しましょう。

 

敬語は、アパレル店員のみならず、どんな仕事でも、どんなシーンでも必要なものです。さらりと美しい日本語を発せられるように、ぜひ意識してみてくださいね。
 

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