面接もパスして「いざ内定!」と思って安心していたら、実はまだ「リファレンスチェック」が残っていた!?実は、内定前に企業からこの「リファレンスチェック」が行われることがあります。「リファレンスチェック」とは一体どういうもので、どんな意味を持って行われるものなのでしょうか?
今まで多くの転職希望者を、企業側、そして転職コンサルタント側の両側面から見てきた、元人事部長の転職コンサルタントがアドバイスします。
リファレンスチェックとは?
リファレンスチェックとは、一般的に経営陣、役員、部長クラス、役員専属秘書、あるいは戦略上重要なポジションなど、マネージャークラス以上の責任の大きい職につく場合に求められます。
得意先の社長、役員、部長やコンサルタントなど、社外の方であなたと業務を一緒に行った人 (仕入れ先側、ベンダー側などの上級職の方)などに「レフリー」となってもらい、企業側があなたについてのお話をヒアリングします。
第三者として正当な評価をジャッジし、物言いが付かないよう公平にする「あなたの推薦者」とも言えるのではないでしょうか。
人材流動が活発なアメリカなどでは、20代の若手でも、常に上司にリファレンスを頼めるような関係性が作られています。上司も、個人的に部下が転職する際に「レフリー」になることに対し、抵抗を持っていないことが多いです。
近年、リファレンスチェックは日系企業の企業再生役員求人などにおいても必要とされるケースが増えてきています。
リファレンスは「保証人」ではなく、ビジネス上の「評価確認者」
元人事の立場からお話すると、リファレンスチェックは、身元確認といった意味合い以上に、ビジネス上の評価を確認するという意味合いが大きいものです。
採用書類や面接による自己申告やインタビューだけでは確認できないような事柄をできる限り確認し、採用しようとしているあなたに対する「書類や面接での採用面接官の評価」と「実際の職場での仕事ぶりの評価」を合致させるために行ないます。
あくまでも採用側としては、採用のリスクを軽減するために行われるものであり、身元保証とは意味が違うのです。
具体的な内容としては、
- 前職時代の勤務態度
- 大きなトラブルなどを抱えていなかったか
- 長所・短所
- 信頼できる人物か
- また一緒に働きたいと思う人物か
などがあげられます。
あなたの「レフリー」になってくれる人をつくっておこう
転職とは、仕事の専門性やマネージメント力向上のための場所。その場所は「リングであり、土俵」とも言えるのではないでしょうか。下手な小細工をしたり面接だけをそつなくこなしたとしても、結局はあなたの「本質」が大切だという事です。
リファレンスチェックで失敗しないためには、今勤務されている会社の上司や部下、お取引先などとの友好な関係作りは、必要不可欠!あなたの味方になってくれる「レフリー」や「行司役」を周りに作っておきましょう。企業の人事は、常に「公正で公平な立場」。リファレンスが更なる収入アップに繋がる事も多いので、胸を張ってリファレンスを受けて下さい!
今回お話を聞かせてくれた転職コンサルタント
Chikuma Human Resource.Inst
代表取締役 竹間克比佐さん
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