ファッション・アイコン、野宮真貴が語る自分流生き方。 映画「アイリス・アプフェル！94歳のニューヨーカー」トークイベントレポート

最高齢のファッションアイコンにして現役キャリアウーマンのアイリス・アプフェルから学ぶ、“素敵に楽しく生きる”人生の極意が詰まった映画「アイリス・アプフェル！94歳のニューヨーカー」がいよいよ3月に公開となります。

2月22日、偶然にもアイリスの結婚記念日に「エル・オンライン20周年記念」の特別試写会が開催され、ピチカート・ファイブのボーカルとして90年代に一世を風靡した歌手、野宮真貴さんを迎えたトークイベントが開催されました。

歌手だけではなく、デザイナー、モデル、ナレーター、そしてママの顔をもつスーパーレディの野宮さんに聞く、“自分流生き方”とはどんなものでしょう。

改めてファッションが素晴らしいことだと思う映画

当日野宮さんはアイリス・アプフェルが広告塔を務めるブランド、KATE SPADE（ケイト・スペード）のワンピースとバッグで登場し、鮮やかなピンクコーディネートが会場を華やかな空気に包みました。

映画を観て野宮さんは、「改めてオシャレが素晴らしいことだと思った。もっと好奇心を持って色々なものに出会い、チャレンジがしたくなった。」と語り、最も心に響いたアイリスの言葉は「自分を美人だと思ったことは一度もない。私みたいな女は努力して魅力を身につけるの。色々な事を学び個性を磨くのよ」だと話し、この考えが彼女の生きる原動力になっていると分析。

尊敬しているアイリス同様、自身のスタイルを貫いている野宮流ファッションの秘訣は、母の影響が大きく、小さいころから2歳年下の妹とお揃いの服を着せてもらっていた記憶を語り、また、コーディネートを考えるときによく使うのが、意外にも洋服を撮影してコラージュできる“コーディネートアプリ”だということも明かしました。

自分を観察することがスタイルの維持につながる

野宮流スタイルを確立するまでは、様々なチャレンジをしたそうで、80年代はグラムロックからパンク、ポップスなど幅広いジャンルの音楽を聴き、宝石の価値とは違う彼らの音楽とファッションの真似を繰り返していたと話しました。また、影響を受けたアーティストについては、スタイリスト兼バンド活動を行っていた「Plastics（プラスチックス）」のボーカル佐藤チカだったと言います。

自分流のスタイルを維持するためには「自分を知ることが大切、人は鏡や写真などでしか自分を観察できない。鏡をみるときも鏡をみる時用の顔をつくってしまうから、部屋に1つはぜったい鏡を置いて自分を常に観察することが大切」。

ママの顔も持つ野宮さん。仕事と育児の両立方法について問われると、「両立というと全部きちんとやってると思われがちだけど、それは出来ない。全部全力投球だと疲れちゃうから、それなりにやっているとできるもの」と、ご自身のワークライフバランスに対する考えを語りました。

トークイベントの最後の質問「もしアイリスに会えたら何を話したい？」との質問には、映画を観て勇気をもらったから「ありがとうと言いたい」と話し、この映画がただファッション的な要素だけではなく、女性の生き方の原動力になることを示しました。

【公開情報】

公開日：2016年3月5日（土）より、角川シネマ有楽町他、全国ロードショー

公式サイト：irisapfel-movie.jp

配給：KADOKAWA

(c)IRIS APFEL FILM, LLC.公開日