皆さんは、面接で「マネージャーとリーダーの違いについて答えてください」と言われた時に、明確に説明することが出来るでしょうか?
実は外資系大手企業の面接などで聞かれることが多いこの質問。普段使っている役職名でも、違いについてきちんと理解し説明できる人は意外と少ないかもしれません。
マネージャーとリーダーの一般的な定義は?
マネージャーとリーダーの違いを考える前に、まずは言葉の意味を理解しておきましょう。下記で分かるように、マネージャーとリーダーでは役割が異なります。
まずは、言葉の意味を知ろう!
- 「Manager」・・・支配人、監事、監督
- 「Leader」 ・・・先導者、指導者、首領、首席弁護士
言葉を見るとマネージャーは全体を見るタイプで、リーダーは全体を引っ張っていくタイプをイメージするのではないでしょうか。
マネージャーとリーダーの役割と能力
当たり前ですが会社やチームなどの“組織”には、一人として同じ人はいません。
価値観もスキルも異なる集団で一人一人の特色を見極め、それぞれが持つ能力を最大限に発揮できるポジションに配置し、成長を後押しするのがマネージャー。対して、人々を同じ目標に向かわせ、組織が一致団結しどこに向かうべきか示すのがリーダー。
マネージャーとリーダーそれぞれで求められる能力も変わってきます。マネージャーは人の特色を正しく見極め、組織の中で適した場所に人材を配置する能力が必要。ただ業務的に行っている中では見えない、「人の本質を見る力」が求められます。
一方、リーダーに求められるのは確かな方向性を提示することや、組織の改革。周りを惹きつけ、「この人についていきたい!」と思わせるカリスマ性のある人が向いているでしょう。
研究者がまとめるマネージャーとリーダーの違い
南カリフォルニア大学リーダーシップ研究所創立者のウォレン・ベニス氏の著書、「ON BRCOMING A LEADERS(リーダーになる)」では、下記のようにまとめられています。
・マネージャーは「管理」し、リーダーは「改革」する。
・マネージャーは「維持」し、リーダーは「発展」する。
・マネージャーは「人間」に、リーダーは「組織・構造」に注目する。
・マネージャーは「管理に頼り」、リーダーは「信頼を呼び起こす」。
・マネージャーは「いつ、どのように」、リーダーは「なにを、なぜ」を考える。
・マネージャーは「数字」を、リーダーは「未来」を追う。
・マネージャーは「現状を受け入れ」、リーダーは「現状に挑戦」する。
・マネージャーは「正しいこと」を行い、リーダーは「ことを正しく」行う。
参考:ウォレン・ベニス著「ON BECOMING A LEADERS」
あなたはマネージャータイプ?リーダータイプ?
稀に両方の役割を求められるケースもあるかもしれませんが、基本的にどちらかに当てはまるタイプ人の方が多いはず。もしあなたが、面接でマネージャーとリーダーどちらの仕事が向いているか聞かれた時、思い浮かぶのはどちらの役割でしょうか?
下記の質問では、あなたが思い浮かべたイメージによってマネージャーとリーダーどちらの志向が強いかが、分かると言われています。
参考:マーカス・バッキンガム著「The Thing You Need To Know」
いかがでしたか?もしこの問いでイメージしたのが自分自身についてだったり、嫌いな上司や苦手な社長のことなどを思い浮かべた方は、どちらにも当てはまらない方。この場合、まだ組織に属したばかりの人や、一つのことを追求するスペシャリスト志向の強い方なのかもしれません。
マネージャー、リーダーについて知った上で必要なのは、あなたがこれからのキャリアをどうしていきたいか。自分の可能性を見出し、あなたにふさわしい環境を手に入れてくださいね!