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販売員が経験した、外資系と国内系のリアルな違いとは?

ファッション業界の就職/転職活動をスタートするとき、会社を決める基準のひとつとなる“外資系ブランド”と“国内ブランド”。企業形態だけではなく、実際に働いたらどんなことに違いを感じるのか、気になりますよね。

今回は、ファッション業界で販売職や店長職を経験し、外資系ラグジュアリーブランドと国内ブランド、どちらの経験も持つ販売員の方に、実際にショップで感じた違いをピックアップしていただきました。販売職を目指す方は、双方の特徴を知り「自分らしい企業はどんなところか?」を考える、ひとつの参考にしてみてはいかがでしょう。

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“着こなし”と“身だしなみ”は目的が違う!

「服装や身だしなみには大きな違いがありました。国内企業はどちらかというと、“動くマネキン”といった感じで、どんどん新しく入荷する商品を選び、社販購入して積極的に自分が着ているものを販売していく。自分が身につけているのと同じ商品をお客様に購入していただくのは嬉しいですが、その分費用負担も大きかったです。

外資系ラグジュアリーブランドでは、高額な商品を取り扱うため頻繁に店頭で購入することはありませんでした。セールススタッフにはブランドイメージを体現するためのユニフォームが支給され、ブランドの世界観を壊さないよう、“グルーミング”というメイクやヘアスタイルの規定を守り制服を着こなします。

半年に3、4パターンくらいを着回すのですが、それを正しい状態で着用するためのサイズ直しやクリーニングもすべて提供され、自分で負担する費用はほとんどありません。髪を結わく位置やマニキュアの色まで指定があるので、人によっては厳しいと感じるかもしれませんが、自身がトップブランドの顔としてお店に立つことを思えば、誇りに思える部分です」

会社の共通用語、スタッフ同士の会話は?

「外資系ブランドはショップミーティングで使う、予算/客数/達成率/前年比などの共通用語が全て英語でした。国内ブランドの時には知らなかった知識を得ることができたのは良かったです。会社に入るまで知らなかった言葉もありましたが、入社後に実施される研修制度が整っているので無理なく学ぶことができました。

スタッフ間のコミュニケーションは、どちらかというと国内ブランドの方がカジュアルです。ラグジュアリーブランドでは、店頭のちょっとしたスタッフ同士の会話も、内容によってはブランドの世界観を損ねてしまうので、細心の注意を払って会話していました。基本的にすべて敬語になります」

お客様への接し方の違い

「お客様への基本的な心構えはどこにいても同じですが、ラグジュアリーブランドでの具体的な動作などは違いがありました。例えば、お客様が使っている鏡にスタッフは写りこまないように配慮することや、お客様の目線に合わせかがむなど、細かいマナーに気をつけます。勉強になったのは、こういった一つひとつの動作に気を配るだけで、お客様からの信頼が厚くなるということです。

また、店頭での待機の姿勢も違います。国内ブランドの店舗ではできるだけディスプレイ替えをしたり、おたたみをしたり、流動的に待機することが多かったですが、ラグジュアリーブランドでは作業を店頭では極力せず、美しい立ち姿勢を保ち、手を組んでお客様をお待ちしていました。

反対に、共通していたことで言うと、お客様へ気持ちを込めた手書きの手紙を書くことは国内ブランド、外資系ブランド共にやっていました。今はお客様にメールを気軽に送るショップも多いので、意外かもしれないですが、今でもずっと変わらず手書きで手紙を書いているお店はたくさんあると思います」

トレンドを学ぶ国内系のセミナー、自分を磨く外資系の研修制度

「国内ブランドではトレンドセミナーなどが定期的に開催され、どちらかというとファッションについて学ぶものが中心だったのに対し、ラグジュアリーブランドではヘアメイク講座や、マナー研修など自分を磨くものが多かったです。

接客の教育面では、国内ブランドはテナントのロールプレイングコンテストに参加することが多いのに対し、ラグジュアリーブランドでは店頭で行われるミステリーショッパーの実施が主でした。ミステリーショッパーは、通常のお客様と同じように来店する調査人に接客をするため、どのお客様への声がけも気が抜けません。調査内容を元にスタッフ全員で共有しミーティングをすることもありました。慣れないスタッフにとってミステリーショッパーは、とても緊張感のあるものですが、自分の強みや弱みを第三者から指摘されるので、スキルアップにかなり効果的でした」

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売上に対する報酬の違い

「販売員は“売上をとること”が仕事なので、外資系/国内系共に責任感に変わりはないですが、大きな違いは会社からもらう報酬です。国内ブランドでは、毎月の個人予算をクリアしていくことで業績賞与として支給される仕組みでした。また、個人だけでなく店が予算達成をすればもらえるボーナスや、達成会の費用が支給されたり、会社によって異なる報酬があるのも面白い点です。

一方、外資系ラグジュアリーブランドではインセンティブ制度が取り入れられている会社が多く、提示された個人予算に対して頑張る気持ちが高まりました。しかし、それだけ自分の金銭感覚以上の高額な商品を販売することの大変さも表しています」

企業規則や書類の取り扱い

「外資系ブランドには分厚い企業規則のブックが各店舗に必ず1冊置かれていて、入社時に全部読んだことを覚えています。守るべき情報や、対応マニュアルなど一通りの規則が載っており、情報漏洩や個人情報を防ぐために必要な規則が書いてあります。起こるべきことを想定した事例に基づき、対処方法までが細かく書いてありました。

国内ブランドにもこういった書類はありますが、ラグジュアリーブランドの項目の多さには驚きました。誓約書にサインを求められる機会も外資系企業はかなり多かったように感じます」

会社のイベントなど

「会社の催しなどは、その会社のカラーがあると思うのであまり双方での差というものはないですが、ある国内ブランドにいた時は年末に全国の社員が参加するパーティがあって、そのイベントの中にもファッションコンテストみたいなものがあったのは面白かったです。舞台衣装のように皆着飾って、投票式で3位までに入賞すると賞品がもらえるというユニークなものでした。年に一度の開催なので、なかなか会えない地方のスタッフとの交流も深まりますし、普段はあまり見ることのない社長の宴会芸も見れたり、貴重な経験でした(笑)」

違いを知って、就職/転職活動を!

お話を伺ってみると、会社はもちろん店舗によっても多くの違いがあることが分かりました今回はその一例をピックアップしていただきましたが、働かないと見ることができない双方の違いは、ショップ以外の職種にも通じるものがあるかもしれません。

こうした企業の個性を踏まえて、自分らしく働けるのはどっちの会社か?ぜひ考えてみてはいかがでしょう!

Text&Edit : Mio Takahashi(Fashion HR)

 

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