アパレル・ファッション業界の求人・転職ならFashion HR

記事一覧

海外でもニーズが高まっている縫製技術者。即戦力として求められる人材とは?

高い技術力で、海外においては指導的立場としてニーズが高まっている日本の縫製技術者。今回は、デザイナー、パタンナー、生産管理、MDなど、クリエイティブ系職種に実績の厚い人材紹介会社、東レエンタープライズのコンサルタント 夏苅さんに「即戦力として企業から求められる縫製技術者」についてお話をお伺いしました。

今回お話を聞かせてくれた転職コンサルタント
東レエンタープライズ 縫製品エキスパートバンク
コンサルタント 夏苅 宏さん

海外でニーズ高まる日本の縫製技術者

クオリティの高さで定評のある日本の縫製技術者。最近では、海外SPAブランドを中心にアジアなどの諸外国に生産の拠点を移すブランドも多く、現地での雇用の促進が進む代わりに、人材の育成が課題となっています。そこで、日本の優秀な技術者を指導的立場として採用する、というケースが多く見られます。弊社では日本の縫製技術者や生産管理・品質管理などのプロフェッショナルに向けた人材バンク「縫製品エキスパートバンク」というサービスをスタートしたのですが、即戦力となる技術者人材と企業のマッチングを行なう中でも、日々そのような人材へのニーズの高まりを感じています。

「即戦力となる縫製技術者」とは?

では、「即戦力となる縫製技術者」とはどのような人材でしょうか?
ポイントをまとめてみましょう。

  • 縫製に関する業務経験があり、一般的な縫製設備の名称や縫い目形状などが分かっている。
  • 縫製仕様書に記載されている縫製専門用語が分かり、図を見て、構成や縫い方など理解できる。
  • 縫製品現物の検品が出来き、品位・品質の良否判断が出来る。
  • 発生した不具合に対する改善策を立案でき、それを理路整然と説明・指導出来る。
  • トラブルの経験が多数あり、改善した実績がある。トラブルシューティングの引き出しが多い。
  • 発生した問題を再発させない為の対策を取る事が出来る。
  • 安全面、品質面、生産効率面から工場現場の良否判定が出来、不具合部分の改善指導が出来る。

これらは縫製の実務経験から得られる専門技術です。基本的な技術レベルの高さは勿論のこと、トラブルや不都合が発生した際、相手に対して職人感覚的ではなく、理論的に説明する事が出来ることも、とても重要になってきます。

  • 経験した事の無い服種に対しても、臨機応変に対応出来る。自ら学習し、自分のものに出来る。
  • 人に対して、うまく説明・指導出来、その指導により、結果を出す事が出来る。
  • 周りの人と強力・協調しながら業務を推進出来る。
  • 用途限定でも、現場で経験が長いこと。
  • 多国籍での勤務経験、指導経験

これらは人格や一般能力に関するポイントで、特に縫製関係は、他の業種に比べて特に人とのつながりや距離が大切になる職種のため、どんなにすばらしい経験や知識を持った人よりも、コミュニケーション能力が高く、取引先や各関係者と”上手にやっていける”、協調性のある人材の方が即戦力と評価される可能性もあります。また、もし海外でのチャレンジを視野に入れる場合は、異文化の中でリーダーシップをとるべく、言語を超えた高いコミュニケーション能力、チャレンジ精神、忍耐力なども重要です。現場経験の長さとしては、目安として15年以上の経験があれば、縫製に関する「知識」「知見」があるだろうと判断されるでしょう。

これからも、日本の縫製技術者のニーズは伸びていくと感じます。ベテランの方もまだ修行中の若い方も、これらのポイントを押さえて、企業から求められる”縫製のエキスパート”を目指していきましょう!

 

アパレル業界特化型転職・求人サイト
Fashion HRはこちらから

 

Fashion HRはファッション・アパレル業界に特化した求人情報サイトです!

FHR_top

ショップスタッフや店長などの販売職から、PR、MD、VMD、営業、総務/経理、秘書、ロジスティックスなどのバックオフィス職まで、外資系ラグジュアリーブランドから国内有名ブランドまで求人情報を多数掲載中。早速、会員登録をして求人をチェック!

   
無料会員登録する

記事一覧