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ビッグアーティストが絶大な信頼を寄せる、スタイルラボラトリー・坂崎タケシさんによる「メンズスタイリング」セミナーレポート

東京・新宿の「東京モード学園」にて10月5日、スタイルラボラトリー・坂崎タケシさんを講師に招き、「EXILE・GLAY・ケツメイシ…人気アーティストが信頼するメンズスタイリング」をテーマに特別講義が行われました。プロフェッショナルとして第一線で活躍するスタイリストのお話を“直接”聞くことができるのは、とても貴重な機会です。ファッション業界での活躍を目指し、日々切磋琢磨している学生たちはどんな刺激を受けたのでしょうか?

 

スタイリストのタイプはさまざま

坂崎さんが登場すると、キラキラと目を輝かせた学生たちが大きな拍手で迎えます。EXILE・GLAY・ケツメイシといったビッグアーティストのスタイリストでありながら、やわらかく話しやすそうな雰囲気を漂わせる坂崎さん。開口一番「ラフに行きましょう!」と学生たちを和ませます。

講義は、「スタイリストとしてお仕事するときの考え方」を軸に、実際にご自身が手がけたスタイリングなどを紹介しながら、質問などにも答えていくというもの。坂崎さんによると、ひとくちにスタイリストといっても、年齢も性別も多種多様で、ファッション雑誌で働く人もいれば、アーティストやミュージシャンのスタイリングを手がけたり、ドラマや映画の衣装などを担当したりする方もいるとのこと。

そのため、学生が今やるべきこととして「自分は果してどういうタイプのスタイリストになりたいのか」を具体的に考えることが重要だといいます。メンズなのかレディースなのか、モードなのか、はたまた舞台なのかアーティストなのか。どのようなジャンルに携わりたいのかを考えるのは、スタイリストに限らず、デザイナーや他の職業にでも当てはまることと説明してくれました。

坂崎さんのいう「考える」は、机に向かって分厚い本を読みながら…というものではありません。「日々学びながら“なんとなく”考えることが大切。雑誌を見て、この人のスタイリングいいな、好きだなと感じたら、スタイリストをチェックしてみるなど、やりたいことは心の声に従って、選び進んで欲しい」。

というのも、スタイリストという職業は、坂崎さんのような活躍をしている方でさえも、日々「ツラい、大変」と感じることが多いのだそう。体力的にも精神的にもしんどい仕事なので、自分の心に従って“好きだ”と感じる方向に進まなければ、必ずどこかで折れてしまう。ツラい状況になったときに踏ん張れるように、“本当に好きなもの”を選ぶことが大切だと説明してくれました。

アーティストのスタイリングとファッション誌の違い

続いて、坂崎さんが実際にスタイリングしたアーティストのMVを見ながらの解説には、興味深いキーワードがいくつも登場していました。GLAYの「BLEEZE」のMVを流しながらの華やかで楽しいレクチャー。フィッティングの際には最終的に絞った3セットほどの衣装を準備し、アーティストとミーティングしながら間合いを詰めていくのだそう。

22歳から約10年、雑誌「ポパイ」のスタイリストとして活動していた坂崎さん。今シーズンはこれでいく!と決まった洋服をどう読者にアプローチしていくのか、ブツ撮りで見せていくのか、モデルに着せてスタイリングしていくのかなど、雑誌の頃は、“洋服ありき”というのが基本的な考え方だったと振り返ります。

一方、アーティストのスタイリングは楽曲、メンバー、監督ありきが基本の形。その中でスタイリストは洋服に対する全責任を負うという仕事で、ファッッション誌をやっていた頃と意味合いがまったく違うと解説。どちらも面白いけれど、アプローチや基本的な考え方にはっきりと違いがあることを、わかりやすく説明してくれました。

スタイリングをいかにキープするかがポイント!

次に坂崎さんがピックアップしたのはEXILEのPV「Lovers Again」。PVのメイキングなどでは楽しそうなシーンに見えるけれど、実際の撮影現場は“大変”のひと言に尽きるとのこと。照明で洋服の見え方は変わるし、パフォーマーは踊って汗をかく。室内で寒々しさを表現するために焚き火をたくから、さらに汗のケアが必要になる。パフォーマンスに影響がでないように、スタイリングは完璧な状態をキープする、これがスタイリストのミッションなのだそう。

洋服に関しての全責任を負うのがスタイリストの仕事。冬に夏、夏に冬というように季節が反対の時期に撮影があることもしばしば。常にアーティストが最高のパフォーマンスが発揮できるように、愛情を持ってリクエストに応えられるように心がけていることも教えてくれました。

手で触って心で感じることが大切

講義終盤には学生からの質問コーナーも。「スタイリストになるには、今、何をすべきか」という質問に、「自分の世界を広げること」と回答した坂崎さん。好きなタイプを追求することも大切だけど、今はとにかく“インプット”の時期だと説明し、スマホやパソコン、雑誌の中だけでなく、手で触り心で感じることを大切にすることをすすめていました。

また、「スタジオ撮影の際の息抜きは?」という質問には、茶目っ気たっぷりに「休めるときにはダラっとする」と回答。スタイリストという仕事は映像にも写真にも映らない。だから、見えないところでツラい顔をしても大丈夫なのがポイントと話しつつ、「セットチェンジ中など、休めるところを上手に見つけて、みんなに“バレないように”休むこと!」とアドバイスしてくれました。

将来ファッション業界で活躍するために、今、やるべきこと。人気スタイリストとして第一線で活躍する坂崎さんのお話は、改めてスタイリストという仕事について考える貴重な機会になったことでしょう。

取材・文/Shinobu Tanaka(RhythBiz)

 

今回お伺いしたセミナー主催者

東京モード学園

大阪・名古屋・パリに姉妹校を持つファッション・デザイン・美容の専門学校。実践的な技術の修得だけでなく、創造力、応用力、業界適応力も身につけた、業界の第一線で活躍できるプロフェッショナルな人材を育成する。資料請求はホームページから。

 

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