アパレル・ファッション業界の求人・転職ならFashion HR

記事一覧

国際的なファッション人材を育てる専門職大学が2019年春誕生!その実践的な教育とは?


人口減少が社会問題として叫ばれる日本。ファッション業界でも、その影響が押し寄せ始めています。そんな人材不足に悩むアパレル企業にとって解決の糸口となりそうなのが、2019年春に誕生する「専門職大学」の存在です。

専門職大学とはどのような学校なのか、ファッション業界にどのような影響を与えると考えられているのか、今、寄せられている期待をまとめていきます。

専門職の人材不足はファッション業界にも

少子化や人口減少が叫ばれる日本では、どの業界でも人材不足が課題です。ファッション業界においても、抱える問題は同じ。とくに18歳以下の人口が著しく減少していく「2018年問題」に直面しており、多くの教育機関が入学希望者は減少の一途を辿るだろうと予想しています。

服飾系専門学校入学者の属性を見ると、昨今では、海外留学生や大学中退者、既卒者、社会人の増加が目立ちます。一方で、18歳以下の入学対象者は一般的な大学への進学を希望する風潮もあり、服飾志望者自体が減少しています。

また、服飾、ファッション業界へ進みたいとする人口の中でも、特に減少傾向にあるのが技術系の仕事に就きたいという志願者です。一部、海外留学生の間では希望者が増加していますが、国内の18歳以下の人口は減る傾向にあります。

服飾系専門学校へ進学する人口自体が減少する裏には、販売職の高卒求人が増加している現状もあります。日本のモノづくりを支える専門的技術・知識を持つ若い世代が減少していけば、今後の日本のファッション業界をリードする人材は、さらに不足。業界全体の発展に影響を与えてしまいます。

55年ぶりに改正される学校制度「専門職大学」

2019年、国は55年ぶりに「専門職大学」という新たな教育機関を創設します。この専門職大学は、「職業と直結した実践的な教育環境」が義務付けられている学校のことで、産業に直結する専門的な知識、技術が学べる場です。従来の大学には多くなかった社会人学生や編入学生など、多様な学生を積極的に受け入れ、転職やキャリアアップにつながる知識・スキルを身につけさせることで、転換期を迎える業界をリードする人材を輩出します。卒業時には、国が認めた専門職の学士が取得できます。

「実践的な教育環境」とある通り、実践的な授業構成が特徴の専門職大学。卒業単位の3〜4割程度、大学4年間で約600時間の実習科目を履修しなければいけません。産業界と連携した教育を実施することが義務付けられているため、企業内研修等も多いのが特徴です。

ファッション業界にも専門職大学が。2019年春に開学予定

この専門職大学は、被服やファッションの専門職を輩出するのに、まさにうってつけの教育システムです。新たに専門職の学士も取得できる専門職大学は、大学進学思考の強い若い世代にも、ファッション業界を目指してもらいやすくなります。これからのファッション業界を支える専門職増加の助勢となる存在です。

そのような背景の中、日本で唯一のファッション系専門職大学「国際ファッション専門職大学(仮称)」が2019年春の開学に向けて準備を進めています。この学校は「ファッションクリエイション」と「ファッションビジネス」の専門職を育てることを目的としており、多彩な学者、業界人を教授陣に迎え、実践的なカリキュラムを実施していきます。拠点は3つあり、東京キャンパス、大阪キャンパス、名古屋キャンパスの3都市にて開学予定です(※認可申請中のため掲載内容は予定であり、変更になる場合あり)。

被服やファッションの専門学校というと、どうしても製作中心のイメージがありますが、同大学では産業により結びついた形で、ビジネス面での専門知識も学べるようカリキュラムが組まれています。

ここでしか経験できない、充実の実践プログラム

どのような実践プログラムが展開されるのかについて、一部ご紹介していきましょう。

同大学の実践プログラムでは、国内外の著名なブランドや企業などの経営陣やクリエイターなど、トップランナーたちが教授として登壇します。

国際的に知られているブランドに携わるクリエイターや、パリ・ニューヨーク・ロンドンなどのファッションの本場と呼ばれる地域で活躍するプロによる特別講義も実施予定で、ファッション業界の今を、身近に感じられるように構成されています。日本にいながら世界を学べてしまうのが、同大学の魅力です。

実践プログラムでは、世界的なファッションブランドである「ラルフ ローレン コーポレーション社」をはじめとする海外トップブランド協力のもと、実習や特別講義を実施していきます。

また、実習は国内だけでなく、ヨーロッパ、アメリカ、アジアなどの海外実習先も豊富。とくに、ファッション業界は国内だけで完結することの少ない業界です。海外実習なら、「使える英語」も自然と身につきます。

希望者就職率100%を約束する

同大学では、実習およびインターンシップを全学生の必修科目に課しています。企業のニーズに即応した実践力を身につけることができるため、就職にも役立つ経験ができるのが魅力です。

また、同大学では、就職に関する「2大保証制度」を掲げています。この保証とは、「完全就職保証制度」と「15年間就職保証制度」の2つです。

グループ校である専門学校 モード学園では、これまでも希望者就職率100%を実現し続けてきました。その就職支援システムを同大学でも導入し、卒業時に就職できなかった場合には、卒業後、就職が決定するまでの必要な学費は同大学が負担するというシステムとなっています(※入学時35歳未満に限る)。

発信力を身につけた「国際的人材」を育成

ファッションの知識、技術を単に身につけるだけに終わりません。「ファッションクリエイション」と「ファッションビジネス」の専門職を育成するのが目的の同大学では、「発信力」に着目し、国際的に活躍できる人材を育てようとプログラムを構成しています。

例えば、ノートPCは、すべて3D衣装製作ソフトを搭載したスペックの高いものを使用。これまで被服系専門学校では作品制作が主なカリキュラムでしたが、これからは写真や映像などに関連するメディアについても学習します。現代のファッション産業に携わる専門には欠かせない「発信力」や「展開力」についても専門性を高めるための取り組みです。

例えば東京キャンパスでは、海外発信能力のあるクリエイターを育成するための「ファッションクリエイション学科」を設置。この学科では、デザイナーやクリエイターとして活躍するだけにとどまらず、最新のデザインテクノロジーや海外ブランドのノウハウを活かして独自ブランドを立ち上げるような、ディレクターに必要なカリキュラムを学ぶことができます。

また、同キャンパスでは、国際ビジネス市場で通用するプロデューサー育成を目的とした「ファッションビジネス学科」も設置。この学科では成功した欧米のビジネスモデルを参照に、ファッション産業のビジネスについて学びます。国際市場の今を見据え、「売れる戦略」を構築できるプロデューサー人材を育成するのが目的です。
 
専門職大学の教育改革でも先陣を切る「国際ファッション専門職大学」。人材不足や国際競争力の強化など、あらゆるファッション業界の期待を背負っています。果たして、同大学の存在が業界をどう揺さぶるのか、今後も注目が集まりそうです。

国際ファッション専門職大学の詳細はオフィシャルサイトでチェックしてみてください。
 

アパレル業界特化型転職・求人サイト
Fashion HRはこちらから

 

Fashion HRはファッション・アパレル業界に特化した求人情報サイトです!

FHR_top

ショップスタッフや店長などの販売職から、PR、MD、VMD、営業、総務/経理、秘書、ロジスティックスなどのバックオフィス職まで、外資系ラグジュアリーブランドから国内有名ブランドまで求人情報を多数掲載中。早速、会員登録をして求人をチェック!

   
無料会員登録する

記事一覧