ファッションブランドが手がけるホテルやレストランのオープンが続いています。それぞれのブランドが持つ独自の世界観を、ホテルやレストランといった異業態でも味わえるということで、ファッション好きからも注目を集めています。衣だけでなく、食・住までこだわりのライフスタイルを提示することが、ブランドイメージを確立する上でより重要になっているのです。日本の企業がプロデュースする話題の空間から、海外ブランドの憧れのディスティネーションまで、一度は体験してみたいホテルやレストランを紹介します。
日本のアパレル&ライフスタイル。独自のカルチャーにこだわった快適な空間
hotel koé tokyo|koé
http://hotelkoe.com
2018年2月にオープンしたばかりのhotel koé。「new basic for new culture」というブランドコンセプトのもとグローバルな視点でデザインされた話題のホテルです。渋谷のショッピングエリア中心地というロケーションは、海外からのビジターにとっても東京を知ることのできる絶好な場所です。1階がベーカリーレストランとイベントスペースを構え、食とDJやアーティストによる音が楽しめるフロア、2Fはショップ、そして3Fはラウンジを併設した宿泊施設となっています。ステイ、ファッション、ミュージック&フードをキーワードに、最新のカルチャーに触れられるのが魅力です。
Photo by Kenta Hasegawa
MUJI HOTEL|無印良品
https://hotel.muji.com/ja
今や日本のみならず世界中に店舗を展開し、シンプルで美しい「感じ良いくらし」を提案し続けるグローバルブランド無印良品のホテルは、中国の深圳で展開されています。さらに2018年夏には北京、2019年春には東京・銀座にも新しくホテルがオープン。商品同様、無印良品が提案するのは、高額で過剰なものではなく、ちょうどよい価格で心地よく過ごせる空間やサービス。併設された無印良品の店舗やレストラン「MUJI Diner」と合わせて、無印良品の世界観を感じることができます。
MUJI HOTEL SHENZHEN
次のバカンスの行き先にしたい!洗練されたホテル空間
ARMANI HOTELS & RESORTS|アルマーニ
http://www.armanihotels.com
ミラノの中心地に建つこのホテルの室内は、シンプルでありながらアルマーニ氏が追求したシックでエレガントなムードが漂います。またアルマーニ ホテル ドバイは世界一高いビルであるブルジュ・ハリファの11階に立地。いずれのホテルも彼自身が家族と過ごしたり、友人をもてなすようなフィーリングを表現したのだそう。氏が考える極上のホスピタリティを味わいたいものですね。
ARMANI Hotel Milano
まだまだある、ラグジュアリーな時間が体験できるホテル&レストラン
PALAZZO VERSACE|ヴェルサーチ
http://www.palazzoversace.com
アイコニックなメデューサがモチーフとして施されていたり、エキゾチックなプリントがファブリックにあしらわれていたりと建築からインテリア、サービスに至るまで、ラグジュアリーでグラマラスなヴェルサーチのブランドコンセプトを存分に堪能できるパラッツォ ヴェルサーチ。オーストラリアのゴールドコーストとドバイで展開されています。
Gucci Osteria de Massimo Bottura |グッチ
https://www.gucci.com/jp/ja/st/stories/visions/article/gucci_garden
イタリア・フィレンツェにある旧グッチミュゼオに今年1月にオープンした「GUCCI Garden」は、ショップ、レストラン、ギャラリーで構成された空間。そのなかのレストラン「Gucci Osteria de Massimo Bottura」は、ミシュラン3つ星シェフ、マッシモ・ボットゥーラがシェフを務めています。グリーンを基調としたコージーな空間で、彼が世界中を旅して出合った味からインスパイアされた斬新なメニューを味わうことができます。
BAR LUCE|プラダ
デザインを手がけたのは「グランド・ブタペスト・ホテル」や「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」などの作品を生み出した映画監督ウェス・アンダーソン。独創的な色使いやシンメトリーな映像美で知られる彼の美的センスが発揮されたショーケースやレトロなゲーム機、カラフルなテーブルや椅子などが特徴です。パニーニやスイーツなどの軽食やドリンクが楽しめるそう。
ファッションブランドが手がける異業種ビジネスは、今後もさらに増えていく流れにあります。「モノ消費からコト消費」へと言われて久しいですが、モノを作り出すファッションブランドだからこそ描ける”特別な体験”というデザインに、多くの人が心を奪われるのは当然のことと言えるでしょう。