3.1 Phillip Lim(3.1 フィリップ リム)のインタビュー

INTERVIEWインタビュー

「パリでの学生時代、社長に日本進出を提案し、帰国時にサービスをローンチしました」

My Little Box Japan 代表取締役 片岡 郁美さん

片岡 郁美さん

My Little Box Japan 代表取締役

パリで2011年にスタートした「My Little Box(マイリトルボックス)」は、“日常にきらめきを与える”というコンセプトのもとでセレクトされたライフスタイルボックスの定期宅配サービス。現在、グローバルで10万人の会員数を誇り、日本では2013年10月にサービスがスタートしました。パリの本社と連動し、テーマに合わせたコスメ、アクセサリー、マガジンなど、他にはない「ワクワク、 ドキドキ」を詰め込んだボックスが毎月、会員のもとに届けられています。

My Little Box Japan代表取締役の片岡さんに、ご自身のパワフルな起業ストーリー、そして今後チームに加わってほしい人材についてお聞きしてきました。

My Little Box、そして母体であるMy Little Parisとは

―︎My Little Box、そして母体であるウェブサイトMy Little Parisは、本国・フランスでは非常に有名ですよね。両者の関係を改めて教えていただけますか?

日本では、定期宅配サービスであるMy Little Boxのみを展開しているのですが、パリにおいてはビューティー、ファッションやグルメなどライフスタイルに強い関心のある読者に向けて、情報発信を行うメールマガジン、My Little Parisがそもそもの始まりです。My Little Parisはパリの隠れ家的スポットをたくさん紹介していて、創業者のファニー・ペショダ、編集長ファニーの妹のアマンディーヌ、イラストを手がける日本人イラストレーターのKANAKOによって2008年に設立されています。ローンチから半年で、口コミだけでメールマガジンの会員が1万人を超えました。そして2011年、それまでの「Eメールでメールボックスを楽しくしよう」とコンセプトから、「オフラインで郵便ボックスを楽しくしよう」という狙いでスタートしたのが、My Little Boxです。

―現在、会員数はどのくらいいらっしゃるのでしょうか?

パリのMy Little Boxで8万人、日本で1万人、それからイギリスも日本と同じ規模なので、グローバルでは10万人になります。

―ボックスの内容はパリと日本で同様ですか?

基本的にはそうですね。セルフギフトのような形でテーマを説明したカード、ブロガーの記事を紙で紹介するマガジン、それから巾着の中にオリジナルやパートナーブランドのコスメが3点、ヘアアクセサリーやトートのような雑貨が2点ほど入っています。テーマによっては、ダイアン フォン・ファステンバーグのようなファッションブランド、エビアン、フォションのような食品ブランドとの日本限定のコラボもあります。

パリの経営大学院在学中に創業者に出会い、日本進出プランを提案

―そもそも、サービスが日本でも展開されるようになった経緯を教えてください。

私がMy Little Parisを知ったのは、パリの経営大学院に通っていた時のことです。社長のファニー・ペショダは当時、ウェブで成功した創業者として各地でよく講演をしていたんですね。私もさっそくMy Little Boxに申し込んでみて、セレクトされたものがサプライズとして届く楽しみを知り、是非日本で紹介したいと思うようになりました。そこで、日本への進出プランを作ってファニーに提案しました。彼女も日本での展開を検討していたそうで、私が帰国するタイミングで日本でのビジネスを開始することになりました。

―すごいストーリーですね!社長のファニーさんとはどんな方なのでしょうか?

フットワークが軽くて、好奇心が旺盛で、いつも新しいことを探していて、ポジティヴなエネルギーに溢れた人ですね。それから、私は起業した経験がなかったですし、それほどスタートアップなマインドを強く持ち合わせていたわけでもなかったと思うのですが(笑)、とりあえずやってみて、ダメなら軌道修正をすればいいから、と後押ししてくれました。

―ちなみに経営大学院に通う前、片岡さんは何をされていたのですか?

ルクセンブルクの金融業界で働いていました。ファンドのバックオフィスだったのですが、当時から自分でものを扱いたいという思いが強くあって。セクターもエリアも変えたいと思ってパリに行き、違うスキルを学ぶことにしたんです。

商品も人脈もゼロ、パートナーと二人三脚でのスタート

―とはいえ、日本に帰国した時点では、日本では全く知られていないサービスだったと思いますが、ゼロからどうやってスタートしたのでしょうか?

社長が紹介してくれたフランス人のパートナーが東京に住んでいて、彼女と一緒に動くことになりました。それが2013年の4月です。まずはボックスを作るところからなので、倉庫を探して商品を輸入できる体制を整え、ボックスに入れるコスメのパートナーブランドを探しました。準備ができたその年の9月にローンチイベントを開催し、最初のボックスをお届けできたのは10月です。

―日本で動き始めてから、わずか数ヶ月でご準備されたのですね……!ボックスのパートナーブランド探しには苦労されたのではないでしょうか?

そうですね。でもパートナーがコスメ業界出身だったのと、パリのMy Little Boxでお付き合いのあったブランドから日本支社にMy Little Boxのローンチをお知らせいただくなど、本社からのヘルプもあったので、助かりました。

―会員はどのように集めていったのですか?

ローンチパーティーのタイミングで注目していただいたのと、社長のファニー、それからMy Little Boxのイラストを手がけるKANAKOも来日し、うれしいことに雑誌やインフルエンサーの方々のブログでも取り上げていただけたので、それも大きかったと思います。

―どのくらいのユーザーを見込めるのかは未知数だったと思いますが、ローンチ後の感触としてはいかがでしたか?

事前予約を募っていたのもあって、予定していた個数は売り切ることができました。翌月以降も好調だったので、2014年1月から個数を増やしました。現在も順調に会員数は増えており、認知度をより上げていくための施策を日々考えています。

My Little Box Japan 代表取締役 片岡 郁美さん

次なるステップは同じ目標を共有できるチーム作り

―この2年強において、チャレンジングだったことはありましたか?

チャレンジはいろいろありましたが(笑)、それまで大手で働いていたので、本社の助けがあったとはいえ、ゼロからのスタートには多少戸惑いました。コンセプトを信じてもらえないとブランドも協力できないので、My Little Boxの魅力をきちんと伝えなくてはなりませんし。今はコンセプトに共感してもらえ、同じ目標を共有できるチーム作りですね。

―チームにはどんなメンバーを迎え入れたいですか?

現在、チームメンバーは7名です。就労環境としては、それぞれが担当領域を持っているので、必要なものをデッドラインまでに揃えてもらえれば大丈夫です。逆に誰かがずっとサポートしたり監視しているわけではないので、自分でイニシアチブをとって仕事をしたり、新しいアイデアを提案してくれる方は大歓迎です!それから、もちろんそれぞれが担当する業務はありますが、ロジスティクスやPRのような職務の枠を超えて会社に貢献していただけるような方とお仕事をしたいです。実は現在のメンバーにはもともとユーザーだった者も何人かいて、My Little Boxのことが好きで、関わりたいと思って連絡をしてきてくれました。ボックスの企画案や日本に持ち込むかどうかのジャッジの際には、彼女たちのユーザー目線が役に立っています。

―英語力についてはいかがですか?

ポジションによります。例えば営業でしたらほぼ日本の担当者の方とのやりとりになりますが、ロジスティクスではフランスと企画の話をしたりするので、やはり必要になりますね。

―今後の課題はありますか?

やはりもっと認知度を上げ、会員数を増やしたいですね。もちろん、サプライズをお届けするための新たな企画もどんどん提案していく予定です。

 

将来的には海外と日本を繋ぐような仕事をしたいと思っていた、とも語っていた片岡さん。日本での就業経験はほとんどなかったものの、ユーザーとして良さを実感し、日本にもあったら、と感じたMy Little Boxの日本での展開を何としても成功させたかったとのこと。またスタッフが集まるまでは営業やPRなどを全てご自分でこなしていたそうで、本社の社長と同じようにポジティヴなエネルギーに溢れる方でした。

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