Folli Follie(フォリ フォリ)のインタビュー

INTERVIEWインタビュー

「顧客に愛されて育ってきたブランドだからこそ、  ホスピタリティを大切にしたい」

株式会社エスディーアイ 専務取締役 藤枝 惠太さん

藤枝 惠太さん

株式会社エスディーアイ 専務取締役

イタリア・ナポリ発のネクタイブランド「マリネッラ・ナポリ」は100年以上の歴史を持ちます。顧客のニーズを何よりも大切にしている同ブランドは、メンズファッションの中心であるナポリで、地元の男性だけでなく、そしてヴァカンスで訪れた貴族などにも愛され、発展してきました。

この度、由緒ある愛されるネクタイブランドを日本で展開する株式会社エスディーアイが求人募集をスタート。同社の専務取締役で、ご自身もイタリアの「マリネッラ・ナポリ」の店頭に立たれていたという藤枝太さんに、ブランドの成り立ちから日本での展開についてなどお聞きしました。

メンズファッションの都ナポリで花開いたブランドヒストリー

−マリネッラ・ナポリの成り立ちについてお聞かせください。

イタリアのナポリで1914年に創業しました。その当時はものづくりから始まって、それをブランドやショップに納めるというブランドが多かったなか、「マリネッラ・ナポリ」は小売業として英国ものメンズ小物を輸入し取り扱うショップとしてスタートしました。

当時としては珍しく、小売を主体としたビジネスを展開していましたが、ロンドンから英国ものをいち早く取り入れて、ナポリのメンズファッションの流れを作っていったのです。その後、オーナーの手先が器用だったこともあり、服の修理などを頼まれるようになり、そうしたニーズに応えるうちにネクタイの専門店として、自分たちでネクタイを作るようになりました。このときから英国の生地を使った生産したネクタイをナポリで販売するという形をとっていました。

こうして英国もの中心としたセレクトショップから、ものづくりを中心とするメンズブランドへと成長していきました。100年以上も前のことですが、ナポリスタイルにブリティッシュなテイストを取り込んだというのが、このブランドの特徴ですね。

−イタリアでのブランドの立ち位置とは?

ナポリという土地は、 地中海に面したアマルフィ海岸などがあり、貴族やVIPといった人々がヴァカンスに訪れる地でもあります。またイタリアのほかの地域に比べてもナポリの男性はお洒落をすることをとても楽しんでいますし、いわゆる「アモーレ!マンジャーレ!カンターレ!(愛すること、食べること、歌うこと)」というイタリア流の人生の楽しみ方を一番謳歌しているのが南イタリアの人々と言われています。

こうしてナポリの男性はもちろんのこと、貴族がヴァカンスで滞在中に服をオーダーすることが多かったので、内需とヴァカンス客からの支持によって、「マリネッラ・ナポリ」は発展してきました。ネクタイブランドとして、これだけ直営店を構えているブランドは少ないかと思います。また源流が小売として創業し、お客様のニーズに応えながらこれまで成長してきたという背景があります。そのため大量生産するのではなく、なるべくお客様の好みに合うよう、無数の柄のバリエーションを用意しています。人と被ることはあまりないので、歴代のイタリアの首相や大統領などが外遊の際に「マリネッラ・ナポリ」のタイを必ずギフトボックスに入れて持っていくと言われています。

−種類でいうとどのくらいあるのでしょうか?

数えるのが難しいのですが、ネクタイには常時200ぐらいのパターンがあります。ものづくりをする上で、効率は決してよくはないのですが「お客様第一」という現場からの発想で、いろんなバリエーションのなかから選んでいただくということを大切にしています。

ブランドのアイデンティティを受け継ぐ直営店

−日本上陸のエピソードをお聞かせください。

2001年からエスディーアイでの取り扱いが始まりました。初の直営店としては、六本木のミッドタウンに2007年3月にオープンしましたが、そのショップが国外初の店舗となります。現在はナポリの本店、ミラノに2店舗、ローマに1店舗、国外ではロンドン、日本の2店舗(六本木、丸の内※2014年オープン)を展開しています。

また伊勢丹新宿店と日本橋三越で取り扱いがあるほか、アメリカのバーグドーフ・グッドマンや、オランダ、パリなどでもそれぞれの有力店舗でコーナー展開しています。

−丸の内店にはどういったお客様が多いですか。

やはりビジネスの最前線で活躍されている経営者の方なども多いですし、場所柄企業もたくさんありますので、大切なプレゼンを控えた方や結婚式などといった、ここぞというオケージョンのために20~30代の若いビジネスマンのご来店も多いですね。また女性が男性へのギフトとして買われることも多いです。

−「マリネッラ・ナポリ」流の接客の心構えとは?

ネクタイはその人のパーソナリティを表すものなので、普段の洋服の好みなどのヒアリングをとても大切にしています。また、決して大きな空間ではないので、お客様との適度な距離感も意識しています。居心地よく過ごしていただくために、イタリアの水やエスプレッソをお出ししてくつろいでいただくなど、ニーズに応じてお出ししています。

お客様が求めることに敏感であることを大切に

−現在、どんなスタッフが働いていますか?

店舗のスタッフはアパレルで販売経験があるスタッフや他業種の接客経験のみのスタッフなど、キャリアもバックグラウンドも様々です。メンズアイテムを取り扱っていますが前職でレディースアパレルの販売経験をしてきた女性スタッフもいます。女性でも、あえて自分が身に着けないメンズというカテゴリでチャレンジすることでファッション業界でのキャリアをより幅広いものに変換していける能力が身につくのではないかと思います。

−働くことで得られるスキルや経験がは多そうです。

そうですね。直営店では、定期的にオーナーを呼ぶ来日イベントを年に数回実施しています。先日も現当主のマウリッツィオ・マリネッラと長男のアレッサンドロ・マリネッラが来店してお客様を直接おもてなししました。こうしたイベントが実現できるのは、接客が大好きなオーナーであるからこそで、お客様からも喜びの声を多くいただきます。店舗で働くスタッフにとっても、ブランドの真髄を感じることができる良い機会になっています。

−最後に、求める人物像についてお聞かせください。

今回販売職を募集しますが、年齢や性別、経験の有無などを問わず幅を広げて募集したいと思っています。求める人物像としては、ブランドのアイデンティティとして、ホスピタリティやおもてなしを何よりも大切にしているので、お客様が求めることに敏感であってほしいと思います。ネクタイの合わせが想像できない際にはシャツを出して見せたり、せっかくいらしていただいたお客様にイタリアでの文化についてお話しするなど、細い気配りができることが大切だと思います。

私たちは決して大きなグループではないですから特に接客のマニュアルがあるわけではありません。その分、自主性や個々の感覚というものを大切にしながら、お客様に喜んでもらうということを徹底して追求していってほしいですね。ファッション業界経験者がやはり多いですが、未経験でもファッションが好き、海外のカルチャーが好きというメンバーも活躍しています。経験がなくても、イタリアファッションや文化が好きだったり、人に伝えること、相手からの要望をしっかり引き出すことなど、コミュニケーションを大事にできる人、情熱を持ってやっていける人に是非チャレンジしてもらいたいです。

−ものづくりへの愛情を伝えていくという仕事には大きなやりがいがありそうです。本日はありがとうございました!

 

──今も昔も変わらずに続いている「マリネッラ・ナポリ」のネクタイで結ばれたお客様との絆は、イタリアから遠いこの日本でも確かに息づいているようです。さらに日本での認知を高めていくビジョンを持つブランドに携われるまたとないチャンス。ブランドの歴史や想いに共感できるという方は是非挑戦してみてはいかがでしょう。
 

 

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