Folli Follie(フォリ フォリ)のインタビュー

INTERVIEWインタビュー

「作品に込められた濃いストーリーをお客様にしっかり伝えていきたい」

Graphpaper  三谷 崇雄さん

三谷 崇雄さん

Graphpaper

東京・渋谷と青山にほど近い、閑静な住宅街に佇む「Graphpaper」。alpha.co.ltd代表の南貴之さんディレクションによる独自の世界観を表現するショップです。

今回は、販売、バイイング、イベント企画などを幅広い業務に携わるスタッフの三谷崇雄さんにお聞きしました。

ギャラリーという独自の立ち位置

−まずはGraphpaperというショップについてお聞かせください。

いわゆるセレクトショップとして認識されている方も多いと思いますが、ギャラリーという立ち位置のほうが正しいかと思います。置いているアイテムも、作品として展示していきたいという思いがあります。洋服やヴィンテージ、雑貨など、人の手が作リ出す作品すべてを同じ空間で展示するというイメージです。

通常の洋服屋さんはまず入ると、ラックがたくさんあって、そこに服がバーっと掛けられていて、メンズや、レディスなど、セクションごとに分かれていますが、ここではそういったセグメントを完全に排除しています。先入観を取り払い、入った瞬間に美術館に来たときのような印象を受けるような作りになっています。

−一見、服や靴などのアイテムはどこにあるのか、お客さんはわからないですよね。

それらの商品は、この壁に収納されている引き出しの中に陳列されています。引き出しごとにストーリーがあり、色をテーマにした引き出しだったり、デザインとしてすごく計算されたような仕掛けがあるものを集めたり、またはベーシックアイテムで揃えた引き出しなどがあります。普通に陳列されている服を商品として狭義的に見るのではなく、テーマだとかストーリーをお客様に伝えるための仕掛けなんです。そうやって会話が始まることがほとんどです。

−取り扱っているブランド数は?

常時20〜30ブランドあります。小さなブランドもあればヴィンテージとか、新規で取り扱う海外のブランドもあります。比重的にいうとやはり国内のほうが多いですが、今シーズン、来シーズンあたりは海外のブランドも多く取り扱う予定です。他であまり取り扱われていない新しいブランドを見つけてきて、Graphpaperの空間に合うものだけ、セレクトしていくんです。

オールラウンダーとして、自身の感性を磨く

−三谷さんはGraphpaperのスタッフとして主にどんなお仕事をされているのですか?

接客以外にバイイングやプランニングなどすべての業務をこなします。決まったポジションがあるというより、全部やらせてもらい、全部参加させてもらっています。もともと大手のセレクトショップに勤めていたのですが、大手の場合、基本的に業務は分業制です。バイヤーがいて店長がいて販売員がいて、それをまとめるマネージャーがいるという感じですが、我々の規模で分業制にしてしまうと非常に無駄が多いんです。だから何にせよ全部に関わっていくというのが会社の方針です。何に対しても自分に何が適しているのか、どんなことに関心が強いのかなど、共有していかなくてはならないので、自分自身と向き合う機会も多くなりました。

−実際に接客もされるのですね?

もちろんそれがメインです。接客をベースとしつつ、買い付けやイベント、ポップアップの企画、予算組みなどにも携わります。これという肩書きがあるのではなく、Graphpaperのお店に関わるすべてのことなので、強いて言うならば「スタッフ」といったところでしょうか。

−どんなところにやりがいを感じますか?

一人ひとりの責任の重さが相当あると思うんです。そこをやりがいに変換できる人にとっては、非常に楽しい職場です。それから器などの生産者や作家さんに関わるようになって気づいたのですが、ものをつくる人たちにとったら、直売できるのが一番いいはずです。それをなぜか我々のようなお店が間に入り作品を売らせてもらっている。皆さんにとって僕たちが売ることに意義を感じてもらえていると思うと、作家さんたちの作品に対する熱量をいかに冷まさず薄めず、そして作品の魅力をしっかりとお客さんに伝えていかなくては、という使命感をより強く感じるようになりました。

好奇心と目標を忘れずに

−Graphpaperに求められる人材とは?

そうですね、自分として感性とか目標、視野を広げたいというような、好奇心や向上心があるほうが、楽しめるかと思います。正直厳しいですけどね。簡単な仕事ではないし。いろんなことに意識を向けて、一つコアとなるコンセプトにきちんと伝えてかなければならないので。お店がかっこいいから、という単純な理由だけでは難しいと思います。僕も大手のセレクトショップでの経験がありましたが、ここではそういった先入観はすべて取り崩さなくてはいけない。かっこいいお店で働くなら、働く側は並というかありきたりではだめだし、やっぱり徹底して感性を磨いていかなくてはならないし、そういった部分を求められていると実感しています。

−スタッフにはどんな方が多いですか?

ファッションが好きというのはもちろんですが、それ以外に何か一つ、自分だけのこだわりというものを持っているような気がします。僕の場合は、ファッションや工芸などへの興味はもちろんなのですが、植物がすごく好きなんです。しかもちょっと奇形種的なのが結構好きで(笑)。なんでこんなへんてこな形になっちゃったんだろうって思いながら見るのが好きなんですよね。こんな感じでスタッフそれぞれでプラスアルファのこだわりを持っていますね。

−最後に三谷さんの今後の目標をお聞かせください。

さっきも触れたストーリーを伝えていくところをさらに磨いていきたいですね。それは接客だけでも、バイイングだけでもないし、総合的なところで、もっと深く掘り下げ、幅を広げて、キャリアアップしていきたいと思います。買い付けてきて自分が売るっていうのももちろん大切ですが、作品に込められた濃いストーリーを、同じ濃度のままスタッフに伝えて、それをまたスタッフがお客さんに伝えていく流れをつくっていきたいと思っています。

 

独自のスタンスを貫くショップ、Graphpaperのスタッフの方ならではの、考え方、目標についてなどをお聞きすることができました。一つのショップを成り立たせているのは、高い意識と目標を持つ、スタッフ一人ひとりの努力によるものなのだと実感させられました。

 

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