Folli Follie(フォリ フォリ)のインタビュー

INTERVIEWインタビュー

「古いものも新しいものもフラットな目線で選んでもらうために、服の価値を伝え続けていきたい」

LAILA / artdirector h.hashiura

h.hashiura

LAILA / artdirector

厳選されたデザイナーのアイテムとメゾンのアーカイブをミックスした独自の視点によるコンセプトショップ「LAILA TOKIO」を含め、レディス、メンズそれぞれのヴィンテージショップやオリジナルブランドを擁するLAILA。今回はLAILAのアートディレクションを手がける橋浦さんに、独特のコンセプトを掲げるショップで働くことの意義、やりがいについてお聞きしました。

「メゾンヴィンテージ」、「メゾンアーカイブ」という新しい価値を牽引するショップ

−まずはLAILAについて、店舗数、従業員数などをお聞かせください。

LAILA VINTAGEがオープンしてから14年経ちますが、ここLAILA TOKIOはコンセプトショップとして3年前にスタートしました。そのほかに現在ショップはカリフォルニアカルチャーをベースにしたコンセプトショップの「7×7」、「SURR by LALA」というメンズのヴィンテージ、それから梅田阪急にもショップがあります。百貨店の常設でヴィンテージショップが入るということ自体が初めての試みで、メゾンが並ぶフロアの一角に入れていただいています。

社員は全部で16人です。各店舗にショップスタッフと、ショップを統括するマネージャーがいます。本社にはMD、プレス、3店舗を統括するセールスマネージャーがいます。

−「メゾンヴィンテージ」、「メゾンアーカイブ」を扱うショップとしてのLAILAの立ち位置とは?

「メゾンヴィンテージ」や「メゾンアーカイブ」という言葉を使って商品を紹介したのはおそらく私たちが最初だと思います。最初にこの言葉を作ってくれたのは、ブランドロゴやLAILA TOKIOの店舗デザインを手がけてくれたアーティストの木村浩一郎さんです。木村氏にロゴを新しく作ってもらったところ、そのエネルギーがとても強く、うちの会社はここから変わるんじゃないかと予感させてくれたんです。それまでは1店舗のみの展開でしたが、それを機に徐々に店舗も増えていきました。

私たちの強みは、歴史的に重要視されていながらも日本ではあまり知られていないデザイナーを多く扱っているところです。日本に紹介されたことのないデザイナーやアイテムを、ヨーロッパやアメリカ、国や地域を問わずさまざまなところから探し集め、それをどのタイミングで出すべきか時代感を見ながら編集をしています。

また、多くの方に知られているクラッシックメゾンヴィンテージで言えば「イヴ・サンローラン(現在のブランド名はサンローラン)」が好きで様々な場所に探しにいくのですが、その中でもほかに置いていないようなアイテムも多く選んでいます。メゾンのアーカイブですと「メゾン・マルタン・マルジェラ(現メゾン・マルジェラ)」「ヘルムートラング」などを含め様々なデザイナーを扱っており、随時収集しているストックからいつ店舗に出すのかを常に考えています。

−シーズントレンドなどを参考にすることはありますか?

シーズンの傾向やトレンドに合わせるということはしませんが、少し意識しているのは、スタイリング提案する上で買い付けるということはあります。スタイリングを通して、今までヴィンテージに抵抗があった方に、少しでも身に着けて頂けるよう、そう言う角度からもヴィンテージの価値を提案できればと心がけています。

LAILAが求める人物像

−どんな方が実際に働いていますか?必要なスキル、求める人材とは?

ものごとの捉え方、服に対する考え方について共感できるかどうかだと思います。服が好きというベースがあるのはもちろんですが、読んでいる本や今気になっていることに自身の視点がしっかりある方だったり、LAILAがやろうとしていることをしっかり捉えられている方ならばファッション業界でのキャリアがあるかないかは特に問いません。今働いているスタッフもどちらかというとファッション業界歴が少ない人の方が多いかもしれません。大事なのは服に対する熱意や思いが、あるかどうかです。

私たちのような小さな会社の規模だと大手のアパレル企業とはビジネスモデルが違いますし、私自身売るという言葉があまり好きではなく、一つひとつ自分たちの言葉で伝えていくことが仕事だと思える人を必要としています。

やるべきことは、それぞれの服の価値をどう伝えていくか

−LAILAで働くことで得られることとは?

新しく生まれては消えるファッションでは無く、本質を見極める力は得られるのではと思います。こう言う時代だからこそ、本物を見極め、どの様に編集し、それをどう伝えていくのか、と言う事に尽きると思います。

−最後に今後のビジョンをお聞かせください。

これからは自分たちの価値観をより海外に向けて発信していきたいと思っています。今だと海外から日本に尋ねてきていただいてアーカイブコレクションを見ていただきますが、日本らしい美学や価値観という、私たちが感じているものを海外でエキシビションを開催し発信していくことを考えています。

 

インタビューを終え、橋浦さんが「売る」ということではなく、ファッションの価値を「伝える」ということに強いこだわりを持っていることがわかりました。おそらく、売ることよりも伝える仕事の方が難しいのではないでしょうか。しかし、その難しいこだわりを貫くからこそ本当のやりがいを見つけられるのかもしれません。

 

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