TORY BURCH(トリーバーチ)のインタビュー

INTERVIEWインタビュー

ブランドが提案するのは“普段から着られる、ちょっといいもの”です

トリーバーチ・ジャパン 人事本部 タレント アクィジション アソシエイト 金子 偲さん

金子 偲さん

トリーバーチ・ジャパン 人事本部 タレント アクィジション アソシエイト

日本の女性にも人気のトリーバーチ。印象的なダブルTのロゴのバッグやシューズは街でも多く見かけます。2004年アメリカで生まれ、日本には2009年に上陸。さらにトリーバーチ・ジャパン社が2015年に立ち上がり、本格的に日本市場でのビジネスを拡大中です。すでに人気ブランドとしての地位を確立しているトリーバーチが今、求める人材とは? ブランドストーリーを含め、同社の人事本部、金子偲さんにお話を伺いました。

トリーバーチが貫く独自のポジション

−まずは改めてトリーバーチのブランドコンセプトについてお聞かせください。

創業者のトリー・バーチ自身、そもそも働く母親です。子育てをしながら働くので、すごく忙しい。忙しいけれどいいものが着たい、でも子どもがいるから服やシューズ、バッグが汚れてしまう。そういうジレンマを彼女自身ずっと抱えてきて、そのことがブランドを立ち上げるきっかけになっています。もう少し気軽に身につけることができて、でもちょっと素敵なものを、といったところが最初のコンセプトになっているんですね。こういう背景を持つブランドはほかになかなかないと思います。あくまで普段から着られるちょっといいものを働く女性に向けて作っていて、“ラグジュアリー”というキーワードにこだわってはいません。

−トリーバーチのコアなターゲット層とは?

これはおそらくブランドの非常にユニークなところなのですが、一般的にブランドのコアなターゲット層の山って1つなんですね。しかし、トリーバーチの場合は、コアなターゲット層の山がふたつできるのです。まず、だいたい20代後半から30代くらいの層があって、次に40代、50〜60代ぐらいの山ができるんですね。前半は主にバレエシューズやトートバッグ、お財布など、比較的価格帯が低いものを購入されるお客様がいて、次の山が20万円代くらいのバッグやお洋服を購入される層になります。お洋服は、シンプルなニットやカットソーなどで3〜4万円代、ファーなどの素材のものになると20万円くらいになります。

−なるほど。決して安いというわけではないですが、手の届かないような価格設定ではないのですね。価格帯へのこだわりもあるのでしょうか。

価格帯もやはりこだわりがあります。いい素材、いいデザインのものをできるだけ価格帯を抑えて提供するというのはトリー自身がとてもこだわっているところです。

−ブランドの強みとはどんなところですか?

トリーバーチはあらゆる年代の女性をターゲットにしています。お祖母様、お母様と、お嬢様と3世代で来店しても、それぞれに合った商品が見つかるというのが強みだと思います。お嬢様はアクセサリーやお財布を、お母様は10〜15万円ぐらいのバッグ、お祖母様はお洋服を見たりと、幅広い商品ラインナップを展開しているのは強みにあると思います。日本においては、特にダブルTのロゴが象徴的なバレエシューズや大きなロゴの入ったトートバッグが上陸直後から非常に好まれています。この象徴的なアイテムがヒットしたおかげで、比較的若い人に向けたブランドと思われているところがあると思います。トリーバーチとしては、豊富なラインナップがあることをきちんと伝えていきたい、リポジショニングをしていきたいという思いがあります。

−その幅広いラインナップの認知度を高めていくための施策とは?

今年は特に商品ラインナップが大きく変わりました。うまく流行を取り入れつつ、日本市場でヒットするもの、また流行らせたいといったアイテムの強化を図っています。新しいバイイングのディレクターが現場主義の女性でして、ストアのスタッフと話をしながら、「こんな商品どう? あんな商品どう?」といった感じで現場の声をきちんと聞き入れているんですよね。ショップのスタッフが「これはおすすめしたい」と思えるもの、お客様がハッとするような商品を買い付けているので、イメージもかなり変わるかと思います。楽しみにしてほしいですね。

ブランドが大切にするバリューとは?

−トリーバーチの接客のスタイルとは?

お客様が来店したとき「こんにちは!」とウェルカミングな空気を出すことをとても大切にしています。これはトリーバーチの基本の接客スタイルです。現場での声を聞くと、フレンドリーな接客だったという声をよく耳にします。それに加えて、今後は、グローバルで使うトレーニングツールを導入し、どのショップでも同じクオリティの接客を受けてもらえるような環境づくりをしていきたいと考えています。

−シーズンテーマやアイテムに関する研修はどのように?

ファッションウィークの発表の際は、同タイミングで全世界からウェブで見ることができるため、我々社員に対しても開始時間のアナウンスがあります。ただランウェイは次のシーズンのものなので、オンシーズンの商品については、MDから商品研修をストアマネージャー向けに実施しています。商品仕様などの資料を送りつつ、実物のサンプルを見ながらの説明もあります。その後も細かい訂正や修正があればMDチームからフォローアップがあります。MDもすごく力を入れているので、商品紹介や提案をしていくことについては、バックアップの態勢は整えられつつあります。また、スタッフにはMDの研修以外にもカルチャートレーニングもあります。

−カルチャートレーニングとは?

「バディバリュー」という、ロビンソン家(トリー・バーチの家族)に伝わる教育方針がベースとなっているものでして、このバディバリューには必ずふたつの言葉があります。まずバディとはお父さんの名前でもあり、私たちは“バディ”、つまり仲間ですよという意味があります。それから中身に関しても、HONESTY(正直さ)とKINDNESS(親切さ)が並列で記載されていて、「正直なだけではだめですよ。正直さかつ、親切さもあって、はじめて人とのコミュニケーションが取れるのです」といった教えが書かれています。必ずふたつのことをバランスよく保つということは、我々が会社としてもすごく大切にしていることなのです。この小さなブックレットは全世界のスタッフに配られているものです。

−すごく素敵ですね。ここまでお聞きしてきましたが、競合ブランドはあるのでしょうか?

トリーバーチは非常にユニークなブランドなので、競合ブランドというものはないと考えています。コレクションブランドなので、定番アイテムはいくつもありますが、シーズンごとに新しいものが出てきます。こうしたポジションをもっと前面に押し出していきたいと思います。

−今後トリーバーチに求める人材像とは?

もともとこのブランドが大好きっていうほどの思いがないとしても、ブランドなり商品なりに興味を持ってもらえればいいと思っています。商品やブランドに対して正しく真正面から興味を持てる人を私は求めていきます。「こういう会社で、こういうブランドで、こういうデザイナーだから、こういう商品が出来上がっているんだ。そうすると、この商品の良さは? デメリットは?じゃあ、そのデメリットはこんなふうなメリットに変えられるから、お客様にはこういう話し方ができる」といったように、建設的に、そしてポジティブに考えていけるような人がいいと思っています。そうしているうちに、ブランドや商品が大好きになっていたら、とてもいいですね。

−最後にトリーバーチ・ジャパンで働くことのやりがいや魅力について、今後応募される方へのメッセージをお願いします。

ジャパン社が設立されたのが2015年なので、ようやく3年が経ちます。この3年間すごく変わってきたこと、変えている最中のことなどがまだまだたくさんあって、スタッフに苦労ややりにくさを感じさせてしまっているところはあるかもしれません。それを私はグロウィングペイン(growing pain、成長の痛み)というふうに捉えています。決して日本においては完成した会社ではないのですが、だからこそ、入社してからの発見や驚き、感動をたくさん経験してもらえると思っています。そういったことを常に感じて、その感動や驚きを、そのままお客様にどんどん伝えていってもらいたいですね。

−ありがとうございました。

ジャパン社としてスタートして3年ということですが、確固たるブランドコンセプト、幅広いラインナップ、シーズンごとに出合えるさまざまなデザインなど、ブランドとして非常にユニークなポジションがあるからこそ、これからの日本での成長が楽しみですね。

 

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