H&M(エイチアンドエム)のインタビュー

INTERVIEWインタビュー

お客様やスタッフの「可能性を広げる」 それがH&M流「人を大切にする」ということ

H&M新宿店 VMD 戸浪 貴志さん

戸浪 貴志さん

H&M新宿店 VMD

H&Mが掲げる7つのバリューについて、スタッフが自らの考えを語ってもらうインタビュー。今回は「人を大切にする」というバリューについて、新宿店でVMDを務める戸浪貴志さんにH&Mに転職して感じたことやVMDのやりがい、そしてH&Mでの可能性についてお話を伺いました。

セールスアドバイザーからVMDへ。入社わずか1年でのチャレンジ

−これまでのキャリアについてお聞かせください。

2009年に入社し、原宿店でSA(セールスアドバイザー)として働いたあと、新三郷店のオープニングスタッフとして異動しました。その頃からVMDという仕事に興味を持つようになり、現在は新宿店で主にマネキンのスタイリングやショーウィンドウの制作を担当しています。

−なぜH&Mに転職をされたのですか?

前職も同じアパレルでしたが、メンズのどちらかというとテーラードスタイルのブランドでした。そこではショップスタッフとして働き、最後は副店長として勤務していたのですが、少しずつ接客だけでなくもっと服に深くかかわる仕事がしたいと思い始めました。その頃にH&Mの求人を見つけて、当時ファストファッションが日本に進出をはじめた頃だったこともあり、「ここでなら、もっと洋服にいろいろと関わることができるのではないか」と思い転職しました。

−ファストファッションに転職して、当時驚いたことはなんですか?

スタッフ一人ひとりの働き方から、お客様の数や商品量、品出しのスピードまで、すべてに圧倒されました。今までの仕事と違う点も多く、そこに面白みを感じました。また、H&Mはいい意味で上下関係がなく、とてもフラットな会社であること、そして、スタッフ同士も「HAVE FUN」の気持ちを大切に働いています。当時まだ日本企業は経験や勤続年数で評価されるということがありました。しかし、H&Mは一人ひとりをフェアに評価してくれる会社です。だからこそ僕も入社1年足らずでVMDのトレーニングを受けることができました。H&Mという会社は「見てくれている」し、「可能性を広げてくれる」、そういう会社です。

−戸浪さんがVMDになりたいという時もまわりのフォローなどがあったのでしょうか。

はい。新三郷店に配属になった時、最初はフロアマネージャーになろうと思っていたんですが、僕が仕事の中で商品を陳列する楽しさを抱いていることを先輩が気付いてくれて、「VMDに向いているのでは?」とアドバイスをしてくれたんです。自分でも気づけなかった自分の可能性を気付かせてくれたので、今があると思っています。

「人を大切にする」たくさんのお客様と従業員を大切にするH&Mの価値観とは?

−7つのバリューの内、今回は「人を大切にする」がテーマですが、H&Mで「人(=お客様、従業員)を大切にする」というのはどのような部分でしょうか。

VMDの場合は、お客様にとっていかに「わかりやすいお店を作れるか」が重要です。例えば、マネキンに使用している服が、ストアに入って来てすぐに見つけやすい場所に置いてあるか、ライティングがマネキンにしっかり当たって、お客様に見えやすいかどうか、など注意しながら取り組んでいます。

あとは、ストアづくりは必ず1つのテーマに沿って行い、VMDはそのテーマを崩さないよう洋服を陳列します。例えば、クリスマスの時期なら、ストアに入った時に「クリスマス」というインスピレーションが強く伝わるよう心がけています。

−「お客様のことを考える」ことが「お客様を大切にする」に繋がるのですね。

はい、お客様に楽しくお買い物をしていただくということを常に考えています。例えば、競合店では、パンツはパンツ、TシャツはTシャツとアイテムごとの陳列になっていることが多いと思うのですが、H&Mではストーリーを大切にしています。お客様がある服をいいなと思ったら、これにこれを合わせると可愛いな、というように、エリアの中でお客様がご自身で色々と探しながら楽しんでお買い物していただけるよう工夫しています。

−社内で「人を大切にする」ということを強く感じたエピソードはありますか?

そうですね。やはり自分自身のVMDへの可能性を気付かせてくれた先輩がいたというのが大きかったので、恩返しという意味でも、僕も他の誰かの可能性を見つけていきたいと思っています。

今働いている新宿店は大型店舗ということもあって、アルバイトや新入社員も含めて、新しいスタッフがどんどん入社してきます。その中でそれぞれの個性を活かせるよう、店長やデパートメントマネージャーと密に連携を取っています。例えば、同じ話でも、デパートメントマネージャーを目指している方なら、VMDからよりデパートメントマネージャーから伝えた方がより喜んでもらえたり、伝わったりすることもあるのでマネージャーチームの中でスタッフの情報共有を大切にしています。

−適切なポジションの人が積極的に伝えていくことで、スタッフも大切にすることができるのですね。

H&Mの7つのバリューのひとつに「率直かつオープンマインド」というものがありますが、率直にどんどん意見を言う人が多いです。とはいえ、自発的に意見を言うのが苦手というスタッフもいます。そういった場合に「自分を見てくれている人はいないんじゃないか」と不安に感じることもあるので、誰かがフォローすることが大切だと思っています。本当はすごく頑張っているのに自分をうまく表現できないだけで、埋もれてしまうスタッフを、フェアに評価できるよう注意して一人ひとりのパフォーマンスを見るようにしています。

VMDからさらにその先へ。夢はさらに広がる。

−H&Mで8年という長い年月お仕事をされていますが、その中で一番得られたことは何ですか?

私は自発的に意見を言うのが苦手な分、経験から「見せる」という方法をつかむことができた気がします。例えば、難しい問題が発生したときに自分のアイデアを率先して形にし、「あのディスプレイは誰がつくったの?」「Takashiがやった」「Takashiって誰?」という感じで見てもらえるような方法は身についてきたかなと思います。

−今後の目標などはありますか?

今後は店舗開発のチームに携わることができればと思っています。これまでとは活躍の分野が違うのですが、どのように新店舗がオープンを迎えているのかという過程に興味があります。 VMDになってから、新店舗の立ち上げをいくつも担当する中で、ストアがゼロからできていくところを見てみたい、携わってみたいと思うようになったんです。オープン後、洋服以外の店舗のクオリティをどうやってメンテナンスしていっているのかというところにも興味があります。

−その夢に向かって努力していることは?

本国とのやりとりなどもあるので語学力(英語)を身につけたり、あとはストアのメンテナンスの知識などを店舗開発チームから聞いたりするようにしています。

−H&Mを目指す人や興味がある人にメッセージはありますか?

そうですね。外資系は意見をどんどん言わないと自分のやりたいポジションを目指せないんじゃないかと感じて躊躇してしまう方も多いかもしれません。でも、そういったアピールや発言力がなくても、見てくれている人はいるよ、ということを伝えたいです。自発的に発言ができなくても、自分の知識や力、行動力でアピールして自分の夢を叶えている人は多いので、アピールが苦手だとしても見てくれる人はいて、成長に繋がっていく。そんなチャンスがH&Mにはあります。

 

戸浪さんは先輩に可能性を広げてもらい、セールスアドバイザーからVMDの道へ、そして、さらなる夢について語ってくださいました。また、ご自身も他のスタッフの方の思いや能力、行動、頑張りなどの可能性をキャッチできるように心がけているといいます。 こんな先輩がいれば、自分の新たな可能性を知ることができ、また夢に向かうこともできそうですね。H&Mに興味がある方は、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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