BARNEYS NEW YORK(バーニーズ ニューヨーク)のインタビュー

INTERVIEWインタビュー

「一人ひとりが個性を持って働いていれば、それが“バーニーズらしさ”になる」

バーニーズ ニューヨーク六本木店 / メンズグループ マネージャー 向 紘史さん

向 紘史さん

バーニーズ ニューヨーク六本木店 / メンズグループ マネージャー

バーニーズ ニューヨーク(以下、バーニーズ)は、プレステージブランドから、気鋭のデザイナーアイテムまで、独自の審美眼による幅広いセレクションで、ファッション感度の高い男性、女性を魅了し続けるスペシャリティストア。

今回は、9月16日にオープンしたばかりのバーニーズ ニューヨーク六本木店でメンズフロアを担当するマネージャー向 紘史さんに、ご自身のキャリアと六本木店についてお話を伺いました。

ファッションの道を諦めきれず受けたバーニーズ ニューヨーク

−向さんはバーニーズで働かれてどのくらいですか?

バーニーズに入社して10年以上になります。最初は商品管理ポジションのアルバイトとして入社後、販売アルバイトから正社員になりました。銀座店には商品管理のアルバイトの頃から10年以上勤務していたので、今回が初めての異動です。六本木店ができるというニュースは、社内はもちろん社外でもすごく話題になっていたので、最初に辞令をもらった時は正直驚きました。

−商品管理から販売というステップを踏まれたんですね。入社までのエピソードをお聞かせください。

元々介護の専門学校に通っていて介護資格も取得し卒業したのですが、すごく好きなファッションの道を諦めきれずにいました。そんな時、ちょうどバーニーズの接客について書かれた本を読む機会があり、絶対にバーニーズの販売員になりたいと思ったんです。現在はアルバイト採用は行っていませんが、当時は商品管理のアルバイト募集があって、販売経験もなかったですし、そこからでも良いと思って応募しました。

どうしても受かりたかったので、履歴書を送るときに「バーニーズのこんなところが素晴らしい」という内容をまとめたレポート用紙を同封しました。
コンセプトの“TASTE,LUXURY,HUMOUR”にすごく共感したのでその気持ちを手書きで綴りました。駄目元でしたし、1ヶ月くらい経っても連絡が来なかったのでもうダメかと諦めていた頃、連絡が来て採用していただくことになりました。

−向さんの熱意が伝わったんですね。

販売未経験だったので、すぐに販売スタッフとして働くことはできませんでしたが、商品管理を約2年経験してから熱意を認めていただき販売員として店頭に立つことが叶いました。上司や周りの方々の尽力のお陰で、想いを拾い上げてもらえたことはとても嬉しかったです。

本質を追求し続ける個性豊かなスタッフが集まる店

−そして今回六本木店に配属されて、新たなご経験をされていますね。

六本木店がオープンする約1ヶ月前から異動して準備をしてきました。こだわりの強い店舗なので直前まで工事が行われていて、沢山の人の力でストアがつくられていく様子を間近でみれたことに感動しています。

六本木店のコンセプトは“未だかつてない出会ったことのない”という意味の“BETTER THAN EVER”。スタッフもその名に恥じることのない個性ある人物がバランス良く集まっています。実際に働いていて刺激のあるスタッフが多く、面白い科学反応が起きているのではないかと思います。

−マネージャーの立場から、どんなスタッフが多いと思いますか?

目標に向かってきちんとディスカッションできるスタッフが多いですね。私がある程度意見を言う立場だからというのもありますが、こちら側がきちんと考えをまとめていかないとどんどん質問で返されます(笑)。だから、先輩はもちろん、後輩も全員尊敬できるスタッフばかりなんですよ。仕事をしていると、上からの発言に対して従うしかしない人もいると思うのですが、バーニーズのスタッフは自ら本質を追求できる人が多いと思います。

−オープンして1ヶ月少し経ちましたが、六本木店について教えて下さい。

商品構成でいうと、このブランドの近くにはこのブランド、というような固定概念をある意味崩すような見せ方をしていると思います。Aというブランドにしか興味がない人にBのブランドも提案できる、お客様にも新しい価値観や今まで知りえなかったブランドに出会っていただけるストアです。

客層は想像していた以上にカジュアルな方が多い印象です。カジュアルな服装でも、お話ししてみるとスーツはオーダーメイドを愛用されている方だったり、服装に自由度の高いビジネスマンの方も多くいらっしゃいます。そういう方々に、バーニーズではどのアイテムがフィットするか、会話を通じて提案していきます。年齢層も30代〜40代の男女比も半々くらいで、お店の構成にマッチしているお客さまが多いと感じています。休日にはファミリーの方も多く、2Fのカフェスペースで寛ぎながらショッピングを楽しんでいただいています。

お客さまとお話しして選ぶ1着には“格別な価値”がある

−幅広いセレクションを自分の言葉で提案することのやりがいは?

今の時代はオンラインで何でも買える時代です。バーニーズでもオンラインショップを実際にご利用いただいているお客さまが多くいらっしゃいますが、私は、スタッフがお客様とお話しすることで選ぶ1着に“格別な価値”があると思っています。それはオンラインではできないことですし、選ぶお手伝いをすることが商品の付加価値になると思うんです。商品を見て「欲しい」と思っても、実際のお客様のライフスタイルやその商品をどう着たいと思っているかで選ぶものは変わりますし、提案を通じて自分がお客様の生活の一部になれることにやりがいを感じます。

−お客様との距離感を縮めるために心がけていることはありますか?

常に“プラスワン”を提供できるよう心がけています。自分の持っている知識や経験、商品を見ただけでは伝わらないメッセージをお伝えするようにしています。また、聞き上手でなければコミュニケーションをとることは難しいですが、先に自分が心を開かないとお客様にも開いてもらえません。だから細かいことですが、お客様にお名前を聞く時も、先に自分が名乗ってからお伺いしたりお客様のご負担にならない程度に心配りを意識しています。

−バーニーズらしさとは?

よくバーニーズらしいというのは何だろう、と考えるんですが、ある意味バーニーズらしさってないな、って思うんですよね。多種多様な人が集まっていて、信念を持ちながら個性を大切にしている。一人一人が個性を持って働いていれば、それが自然にバーニーズらしさになっているんじゃないかなと思います。

−最後に、向さんの今後の目標を教えてください。

マネージャーとして、スタッフのフォローをはじめとした育成に注力していきたいと思っています。商品は他でも同じものに出会うことができますが、人を育てることはすごく難しいことだと思うんです。これまで受け継がれてきたバーニーズの血を私も残していきたいです。僕自身、全く経験のないスタッフだったんですけど、そういうときに先輩からたくさんのことを教わりました。これからは自分が伝える立場として、スタッフの道をつくってあげたい、そういうマネージメントをしていきたいと考えています。

 

選び抜かれた商品と個性豊かなスタッフが集まるスペシャリティストア、バーニーズのように面白いお店があると、その街も活気付いて楽しいエリアになるのでしょう。新しくオープンを迎えた六本木店も、向さんをはじめ、ユーモア溢れるスタッフがつくる“未だかつて出会ったことのない”バーニーズ体験で、訪れる人を魅了するのではないでしょうか。

 

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