これまでの経験やあなたの個性を企業にアピールできる「自己PR」。応募書類に記載する自己PRの内容は、企業があなたに興味を持つきっかけをつくる、まさにあなたのプレスリリースのようなもの。しかし、いざとなって何をPRすればいいの?という方も少なくありません。
今回は、就活はもちろん転職活動にも大切な、自己PRの意味から記入方法、注意点をご紹介します。
そもそも自己PRってどういうもの?
自己PRとは、あなたが入社したい企業に対してどのような働きができ、どのように活躍することができるかをアピールするものです。企業の採用担当者があなたの履歴書/職務経歴書を見たときに、「この人に会ってみたい、一緒に働いてみたい」と思わせる内容かどうかが大事です。
前職で自分はなにをどのように頑張ってきたのか?まずは自己分析をすること、そしてそれを自分の言葉でアピールしましょう。仕事以外にも学生時代に行ってきた活動や、アルバイトでの経験も立派なアピール材料。アピールポイントは一つと言わず、いくつかピックアップして(あまり入れ込みすぎると情報が多すぎてしまうので注意)、そこから掘り下げていくとより伝わりやすい自己PR内容になります。
ファッション&アパレルの転職活動で自己PR文を考える際のポイント
まず、ファッション・アパレル業界で働きたいという動機と、なぜその会社(ブランド)に入社したいかという動機が重要です。そのうえで、企業側が求める人物像と自身の経験をすり合わせ、自分は企業にどのような貢献ができるかをアピールします。
企業によっては成功体験よりも失敗した体験に目を向けるところもあります。これは、成功体験だけではなく、失敗からどんなことを学び得れたのかをチェックしています。成功体験の方が書きやすいですが、企業側は成功したか失敗したかという結果より、その結果の先をどう捉えているかを見ています。
さらに、自分の強みは文頭と文末で繰り返し説明したほうが効果的。これも、ただ単純に同じ文章を繰り返すのではなく、同じ意味でも言い回しを変えて表現することをおすすめします。
自己PRを書くときに注意すべきことは?
自己PRは企業からの文字数制限がない場合、一般的に300〜400字程度が望ましいとされています。文字数に着目している企業も少なくないので、文字数が足りてない自己PR文は見落としてしまう可能性があるので要注意(特に応募者数の多い企業)。
求人サイトからのWEB応募の場合は、自己PRという項目がないことも多いですが、何も書かないでおくと企業はあなたについて分からないまま不採用にしてしまう可能性があります。例えば備考欄や、送信時のメールテキストだとしても、あなたに「会ってみたい」と思ってもらえるような何かしらのメッセージを記載することをお勧めします。
自己PRを書くときに注意すべきことは、内容をより具体的に言い換えることです。例えば、自分の長所を表現する時によく、「積極性がある」「リーダーシップがある」「チャレンジ精神が旺盛」「計画性がある」といった言葉を使う人がいますが、これらは抽象的な表現。具体化するためには、一度辞書を引いてみましょう。例えば、「積極性」という言葉を引くと「自ら進んで物事を行う性質」と出てきます。これを参考に、「積極性があります」という言葉を、「自ら進んで物事を行うことができます」と言い換えることで相手に伝わりやすくなります。
応募時の自己PRの使い回しは絶対ダメ!
最後に、文章の使い回しには気をつけてください。もしあなたが複数の会社に応募を考えているのなら、一度考えた自己PRを全ての会社に使い回すことはやめましょう。
企業の特色、求める人物像はそれぞれ異なります。企業にあった自己PR文を作ることが採用への近道です。Fashion HRからエントリーする際もブランドごとに必ずあなたの想いを記入してくださいね。
いかがでしたか?自己PRに正解はありません。
何を書いたら良いか分からないという方もどんなことでもいいので、あなたがどんなことをしてきたかをノートに書き出してみてください。些細なことでも、きっと深く語ることができる自己PRとなるでしょう。あなたにとって最高の自己PR文を作り上げてください!
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